- 本の紹介
- ビジネス活動のすべてをリレーションシップ(関係性)の視点からとらえ直す新しいコンセプトを提唱し体系的に解説。米国・ドイツ・中国など多くの国で翻訳・紹介されている。
目次
リレーションシップ・マーケティング
目次
日本語版への序文と謝辞
序
はじめに
第1章 マーケティング再考
リレーションシップ・マーケティング,CRM,1to1マーケティングとはな
にか
社会は,リレーションシップの集まりである。―ビジネスしかり
RMのルーツ
マーケティングの基本的価値
RMvs取引マーケティング
常識,直観,経験
リレーションシップ・メガネからなにがわかるか
リレーションシップ,ネットワーク,インタラクションの基本的特性
RMにおける30R-30のリレーションシップの概要
第2章 クラシック・マーケット・リレーションシップ
Relationship1 クラシックな二者間リレーションシップ
―企業と顧客のリレーションシップ
case study スレイター・メンズウェア
case study リーダーズ・ダイジェスト
Relationship2 クラシックな三者間リレーションシップ
―顧客・サプライヤー・競争業者によるトライアングル
・リレーションシップのドラマ
Relationship3 クラシック・ネットワーク―流通チャネル
第3章 スペシャル・マーケット・リレーションシップ
Relationship4 専任マーケター(FTM)とパートタイム・マーケター
(PTM)のリレーションシップ
Relationship5 サービス・エンカウンター―顧客とサービス提供者の
インタラクション
Relationship6 多様な顔を持つ顧客と多様な顔を持つサプライヤーの
リレーションシップ
Relationship7 顧客の“顧客”とのリレーションシップ
Relationship8 近いリレーションシップ vs 遠いリレーションシップ
Relationship9 不満足な顧客とのリレーションシップ
Relationship10 独占的なリレーションシップ―顧客もしくは
サプライヤーが囚人であるケース
Relationship11 メンバーとしての顧客
Relationship12 eリレーションシップ
Relationship13 超社会的なリレーションシップ―ブランドやオブジェク
トへのリレーションシップ
Relationship14 非商業的リレーションシップ
Relationship15 グリーン・リレーションシップ
Relationship16 法律ベースのリレーションシップ
Relationship17 犯罪ネットワーク
第4章 メガ・リレーションシップ
Relationship18 個人的ネットワークと社交的ネットワーク
Relationship19 メガ・マーケティング―真の「顧客」を常にマーケット
で発見するとは限らない
Relationship20 アライアンスは市場メカニズムを変える
Relationship21 知識リレーションシップ
Relationship22 メガ・アライアンスはマーケティングの基本条件を変
える
Relationship23 マスメディア・リレーションシップ
第5章 ナノ・リレーションシップ
Relationship24 企業内部に持ち込まれたマーケット・メカニズム
Relationship25 内部顧客とのリレーションシップ
Relationship26 品質と顧客志向―オペレーション・マネジメントとマー
ケティング間のリレーションシップ
case study IBMとアップル
Relationship27 インターナル・マーケティング―「従業員市場」との
リレーションシップ
Relationship28 2次元マトリックス・リレーションシップ
Relationship29 外部のマーケティング・サービス・プロバイダーとの
リレーションシップ
Relationship30 株主と投資家のリレーションシップ
第6章 RMおよびCRMの採算性
関係収益率(ROR)
顧客満足,ロイヤルティとROR
持続,維持,離反
顧客インタラクション,3つ子関係,族
知的資本とバランス・スコアカード
測定不能なものに対する収益
RORとネットワーク全体
改良されたRORに対する戦略
RMに刺激されたマーケティング計画と監査
第7章 RM,ネットワーク組織,ネットワーク社会
新しい組織の紹介
誰も組織を見たことがない!
企業と市場―これは2つの現象なのかまたは1つの現象に対する2つ
の見方なのか?
組織のパラドックス
人的資源比率―内部「従業員」と外部「従業員」
境界のある構造から境界のないプロセスへ
安全の必要性
総括1―排他的ヒエラルキーから包括的ネットワークへ
総括2―部分的なマーケティング均衡から完全なマーケティング
均衡へ
第8章 RMおよびCRMの起源
RMへの理論的貢献
RMに関する最近の文献―30Rアプローチと比較したもの
マーケティング理論の一般化に向けた理論と実務経験の統合
第9章 おわりに―RMとCRMはパラダイム・シフトだ
マーケティングにおけるパラダイム・シフト
新しいコンセプト
RM,CRM,4P
価値社会とネットワーク社会,モダニズムとポストモダニズム
エピローグ―終わりに向けて(あるいは始まり?)
参考文献
訳者あとがき
著者プロフィール
<訳者紹介>
若林靖永(わかばやし やすなが) 第6章 第8章 第9章
京都大学経営管理大学院教授
主要著書・論文:『商品開発・管理入門』(共著,中央経済社,2007年),『現代生協論の探究 ―理論編』(共著,コープ出版,2006年),『顧客志向のマス・マーケティング』(単著,同文舘,2003年)。
太田真治(おおた しんじ) 第3章(Relationship9-17) 第7章
中京大学総合政策学部准教授
主要著書・論文:「環境マーケティング試論 消費者にとって何が問題になっているのか」『消費者問題と消費者保護』(共著,成文堂,2004年),「東南アジアにおけるマルチドメスティックマーケティングの分析視覚(試論)」『経済論叢』(京都大)第171巻第3号(2003年),『グローバルビジネス戦略』(共訳,同文舘,2001年)。
崔 容熏(ちぇ よんふん) 第4章 第5章
福井県立大学経済学部准教授
主要著書・論文:「産業財ブランド研究の視座」『季刊マーケティングジャーナル』107号(2007年),「QRシステムによる柔軟なサプライチェーンの構築 ―日本のアパレル産業を対象に―」『季刊マーケティング・ジャーナル』101号(2006年),「日本アパレル産業におけるSCMの進展と阻害要因に関する実証研究」『地域公共政策研究』第12号(2006年)。
藤岡章子(ふじおか あきこ) 第1章 第2章 第3章(Relationship1-8)
龍谷大学経営学部准教授
主要著書・論文:「顧客のネットワーク化」『ネットワーク・イノベーションとマーケティング』(共著)晃洋書房,2006年,「サプライチェーン戦略最適化のための選択フレームワーク」『龍谷大学経営学論集』(共著)第46巻第1号(2006年),“La
planificacion estrategica de la imagen.”, Communicacion e imagen corporative,
A.I. Jimenez-Zarco ed., Editorial UOC(共著,2007年)。
著者:E. グメソン(Evert Gummesson)
ストックホルム大学ビジネス・スクール名誉教授。
専門はサービス・マーケティングやリレーションシップ・マーケティングなどで,北欧の代表的マーケティング研究者の一人とされる。
これまでにエリクソン,IBM,マスターカード,スウェーデン・テレコム,国連など幅広い企業,団体のコンサルタントも行ってきている。