資源ベースのヒューマン・リソース・マネジメント
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- 人は企業にとって大切な資源であり、競争優位の源泉ととらえるヒューマン・リソース・マネジメント(HRM:人的資源管理)論のテキスト。理論編・実践編の2部構成で解説。
目次
資源ベースの
ヒューマン・リソース・マネジメント
目次
はじめに
序章 企業評価とHRM
1 経済誌紙による企業評価ランキング
2 フォーチュン100
⑴ ロバート・レベリングとフォーチュン100
⑵ フォーチュン100の特徴
⑶ フォーチュン100とHRM
第1部 理 論 編
第1章 HRMの歴史⑴─人事管理からHRM へ─
1 人事管理の登場
⑴ 福利厚生の展開
⑵ 労働移動への対処
⑶ デニスン製造会社の雇用部
⑷ 人事管理の確立
⑸ ウェルフェア・キャピタリズム
2 ニューディール型労使関係と人間関係論
⑴ ニューディール型労使関係
⑵ 人間関係論
第2章 HRMとは─源流からの考察─
1 人的資源と3つの人間観
⑴ 人的資源とは
⑵ 3つの人間観
2 人間関係モデルと人的資源モデル
⑴ 人間関係モデル
⑵ 人的資源モデル
第3章 HRMの2つの潮流
─ハーヴァード・グループとミシガン・グループ─
1 アメリカの競争力政策とHRM
⑴ ヤング・レポート
⑵ MIT レポート
2 ハーヴァード・グループの主張
3 ミシガン・グループの主張
⑴ 戦略経営とHRM
⑵ 戦略的HRM の枠組み
⑶ HRM のサブ・システム
⑷ 戦略的HRM の実行
⑸ 戦略的HRM の評価
第4章 HRMの歴史⑵─HRM の時代─
1 1950〜60年代─行動科学の影響─
⑴ 第2次世界大戦
⑵ 行動科学
⑶ 従業員関係の台頭
2 1970年代─ローズタウン・ストライキ─
⑴ 財務部門の台頭
⑵ ローズタウン・ストライキ
⑶ HRM の登場
3 1980〜90年代─従業員志向から株主志向へ─
⑴ 株主志向型のコーポレート・ガバナンス
⑵ 管理職受難の時代
⑶ 市場志向の影響
4 21世紀の展望
⑴ ビジネスパートナー・アプローチ
⑵ 資源ベース・アプローチ
第5章 資源ベース理論とHRM
1 ポジショニングベース・アプローチから資源ベース理論へ
⑴ ポジショニングベース・アプローチの限界
⑵ 資源ベース理論とは
⑶ 人的資源と競争優位
2 人的資源とHRM システム
⑴ HRM システムの類型化
⑵ ユニバーサリスティック・パースペクティブ
⑶ コンティンジェンシー・パースペクティブ
⑷ コンフィギュレーショナル・パースペクティブ
⑸ その他の類型
第6章 HRM担当者の役割
1 相互投資型アプローチ
⑴ 「新しい雇用関係」とは
⑵ 相互投資型アプローチ
⑶ 相互投資型アプローチのもとでのHRM 担当者の役割
2 脱戦略的ビジネスパートナー・アプローチ
⑴ HRM 担当者の役割の変遷
⑵ 戦略的ビジネスパートナーを越えて
⑶ シスコ社の事例にみる新たな役割
第2部 実 践 編
第7章 IBMのHRM ─「家族としての企業」とは─
1 家族としての企業
⑴ 競合モデルとその共通性
⑵ 「家族としての企業」が崩壊した要因
⑶ レイオフの蔓延
2 IBM のHRM
⑴ IBM におけるレイオフ
⑵ 企業文化の変革
⑶ エグゼクティブ・リーダーシップ・コンピテンシーと幹部育成
⑷ 報 酬
第8章 メンズ・ウェアハウス社のHRM─フルタイマーを活かす─
1 メンズ・ウェアハウス社の沿革
2 メンズ・ウェアハウス社の戦略
⑴ メンズ・ウェアハウス社の事業内容
⑵ メンズ・ウェアハウス社のミッション・経営理念・価値観
⑶ メンズ・ウェアハウス社の戦略
3 メンズ・ウェアハウス社のHRM
⑴ メンズ・ウェアハウス社とフォーチュン100
⑵ 採 用
⑶ 教育訓練
⑷ 報 酬
第9章 スターバックス社のHRM─パートタイマーを活かす─
1 スターバックス社の沿革
2 スターバックス社の戦略
⑴ スターバックス社のミッション・ステートメント
⑵ スターバックス社の戦略
3 スターバックス社のHRM
⑴ スターバックス社とフォーチュン100
⑵ 福利厚生プログラム
⑶ ビーンストック
⑷ 教育訓練
第10章 SASインスティチュート社のHRM─女性を活かす─
1 SAS インスティチュート社の沿革
2 SAS インスティチュート社の戦略
⑴ SAS インスティチュート社の経営理念と企業文化
⑵ SAS インスティチュート社の事業内容と戦略
3 SAS インスティチュート社のHRM
⑴ SAS インスティチュート社とフォーチュン100
⑵ 福利厚生プログラム
⑶ 報 酬
人名索引
企業名索引
事項索引
著者プロフィール
伊藤健市(いとう・けんいち)
1952(昭和27)年 生まれ。
1983(昭和58)年 大阪産業大学専任講師。
1998(平成10)年 関西大学商学部教授 現在に至る。
1992(平成4)年 経営学博士(中央大学)。
(単著:研究書)
『アメリカ企業福祉論』ミネルヴァ書房,1990年。
『インターナショナル・ハーヴェスター社従業員代表制の研究』関西大学出版部,2008年。
(単著:テキスト)
『よくわかる現代の労務管理』ミネルヴァ書房,2006年。
(共著)
『企業経営学総論』中央経済社,1992年。
『転換期の経営学』中央経済社,1992年。
『現代アメリカ企業の人的資源管理』税務経理協会,2006年。
『大学生のためのキャリア開発入門〈第2版〉』中央経済社,2008年,他多数。
(翻訳書)
『日本の人事部・アメリカの人事部』東洋経済新報社,2005年。
『経営コンサルタントのパイオニア―クラレンス・J・ヒックス伝―』関西大学出版部,2006年,他多数。