資源ベースのヒューマン・リソース・マネジメント

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伊藤 健市

定価(紙 版):2,860円(税込)

発行日:2008/03/26
A5判 / 260頁
ISBN:978-4-502-39870-4

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本の紹介
人は企業にとって大切な資源であり、競争優位の源泉ととらえるヒューマン・リソース・マネジメント(HRM:人的資源管理)論のテキスト。理論編・実践編の2部構成で解説。

目次


資源ベースの
ヒューマン・リソース・マネジメント

目次

  はじめに

 序章 企業評価とHRM
  1 経済誌紙による企業評価ランキング

  2 フォーチュン100
   ⑴ ロバート・レベリングとフォーチュン100
   ⑵ フォーチュン100の特徴
   ⑶ フォーチュン100とHRM

第1部 理 論 編
 第1章 HRMの歴史⑴─人事管理からHRM へ─
  1 人事管理の登場
   ⑴ 福利厚生の展開
   ⑵ 労働移動への対処
   ⑶ デニスン製造会社の雇用部
   ⑷ 人事管理の確立
   ⑸ ウェルフェア・キャピタリズム

  2 ニューディール型労使関係と人間関係論
   ⑴ ニューディール型労使関係
   ⑵ 人間関係論

 第2章 HRMとは─源流からの考察─
  1 人的資源と3つの人間観
   ⑴ 人的資源とは
   ⑵ 3つの人間観

  2 人間関係モデルと人的資源モデル
   ⑴ 人間関係モデル
   ⑵ 人的資源モデル

 第3章 HRMの2つの潮流
       ─ハーヴァード・グループとミシガン・グループ─
  1 アメリカの競争力政策とHRM
   ⑴ ヤング・レポート
   ⑵ MIT レポート

  2 ハーヴァード・グループの主張

  3 ミシガン・グループの主張
   ⑴ 戦略経営とHRM
   ⑵ 戦略的HRM の枠組み
   ⑶ HRM のサブ・システム
   ⑷ 戦略的HRM の実行
   ⑸ 戦略的HRM の評価

 第4章 HRMの歴史⑵─HRM の時代─
  1 1950〜60年代─行動科学の影響─
   ⑴ 第2次世界大戦
   ⑵ 行動科学
   ⑶ 従業員関係の台頭

  2 1970年代─ローズタウン・ストライキ─
   ⑴ 財務部門の台頭
   ⑵ ローズタウン・ストライキ
   ⑶ HRM の登場

  3 1980〜90年代─従業員志向から株主志向へ─
   ⑴ 株主志向型のコーポレート・ガバナンス
   ⑵ 管理職受難の時代
   ⑶ 市場志向の影響

  4 21世紀の展望
   ⑴ ビジネスパートナー・アプローチ
   ⑵ 資源ベース・アプローチ

 第5章 資源ベース理論とHRM
  1 ポジショニングベース・アプローチから資源ベース理論へ
   ⑴ ポジショニングベース・アプローチの限界
   ⑵ 資源ベース理論とは
   ⑶ 人的資源と競争優位

  2 人的資源とHRM システム
   ⑴ HRM システムの類型化
   ⑵ ユニバーサリスティック・パースペクティブ
   ⑶ コンティンジェンシー・パースペクティブ
   ⑷ コンフィギュレーショナル・パースペクティブ
   ⑸ その他の類型

 第6章 HRM担当者の役割
  1 相互投資型アプローチ
   ⑴ 「新しい雇用関係」とは
   ⑵ 相互投資型アプローチ
   ⑶ 相互投資型アプローチのもとでのHRM 担当者の役割

  2 脱戦略的ビジネスパートナー・アプローチ
   ⑴ HRM 担当者の役割の変遷
   ⑵ 戦略的ビジネスパートナーを越えて
   ⑶ シスコ社の事例にみる新たな役割

第2部 実 践 編
 第7章 IBMのHRM ─「家族としての企業」とは─
  1 家族としての企業
   ⑴ 競合モデルとその共通性
   ⑵ 「家族としての企業」が崩壊した要因
   ⑶ レイオフの蔓延

  2 IBM のHRM
   ⑴ IBM におけるレイオフ
   ⑵ 企業文化の変革
   ⑶ エグゼクティブ・リーダーシップ・コンピテンシーと幹部育成
   ⑷ 報  酬

 第8章 メンズ・ウェアハウス社のHRM─フルタイマーを活かす─
  1 メンズ・ウェアハウス社の沿革

  2 メンズ・ウェアハウス社の戦略
   ⑴ メンズ・ウェアハウス社の事業内容
   ⑵ メンズ・ウェアハウス社のミッション・経営理念・価値観
   ⑶ メンズ・ウェアハウス社の戦略

  3 メンズ・ウェアハウス社のHRM
   ⑴ メンズ・ウェアハウス社とフォーチュン100
   ⑵ 採  用
   ⑶ 教育訓練
   ⑷ 報  酬

 第9章 スターバックス社のHRM─パートタイマーを活かす─
  1 スターバックス社の沿革

  2 スターバックス社の戦略
   ⑴ スターバックス社のミッション・ステートメント
   ⑵ スターバックス社の戦略

  3 スターバックス社のHRM
   ⑴ スターバックス社とフォーチュン100
   ⑵ 福利厚生プログラム
   ⑶ ビーンストック
   ⑷ 教育訓練

 第10章 SASインスティチュート社のHRM─女性を活かす─
  1 SAS インスティチュート社の沿革

  2 SAS インスティチュート社の戦略
   ⑴ SAS インスティチュート社の経営理念と企業文化
   ⑵ SAS インスティチュート社の事業内容と戦略

  3 SAS インスティチュート社のHRM
   ⑴ SAS インスティチュート社とフォーチュン100
   ⑵ 福利厚生プログラム
   ⑶ 報  酬

 人名索引

 企業名索引

 事項索引

著者プロフィール 伊藤健市(いとう・けんいち)
1952(昭和27)年 生まれ。
1983(昭和58)年 大阪産業大学専任講師。
1998(平成10)年 関西大学商学部教授 現在に至る。
1992(平成4)年 経営学博士(中央大学)。

(単著:研究書)
『アメリカ企業福祉論』ミネルヴァ書房,1990年。
『インターナショナル・ハーヴェスター社従業員代表制の研究』関西大学出版部,2008年。
(単著:テキスト)
『よくわかる現代の労務管理』ミネルヴァ書房,2006年。
(共著)
『企業経営学総論』中央経済社,1992年。
『転換期の経営学』中央経済社,1992年。
『現代アメリカ企業の人的資源管理』税務経理協会,2006年。
『大学生のためのキャリア開発入門〈第2版〉』中央経済社,2008年,他多数。
(翻訳書)
『日本の人事部・アメリカの人事部』東洋経済新報社,2005年。
『経営コンサルタントのパイオニア―クラレンス・J・ヒックス伝―』関西大学出版部,2006年,他多数。

























著者紹介

伊藤 健市(いとう けんいち)