- 本の紹介
- 企業倫理、企業統治、労働、環境、企業体制など現代CSRの主要な問題領域を歴史的視点を基礎に理論的・実証的に分析。現代経営学の重要課題とされるCSRの核心を解明。
目次
企業社会責任の研究
目次
はじめに
第?編 企業倫理・企業社会責任
第1章 日本における企業倫理の源流
1 江戸時代のビジネス環境
2 江戸時代の企業倫理
3 江戸時代の企業倫理の限界
4 結 論
第2章 企業社会責任と企業統治
1 「企業社会責任」「企業統治」の意味と生成背景
2 株主価値重視型企業統治の現実的帰結
3 株主価値重視型企業統治と企業社会責任
第?編 企業社会責任とコーポレート・ガバナンス
第3章 コーポレート・ガバナンス改革の位相
1 コーポレート・ガバナンスの基本性格と分析の基礎概念
2 「株式所有と会社支配」の構造変化
3 会社統治または戦略的管理への制約構造
4 コーポレート・ガバナンス改革の基本方向
第4章 コーポレート・ガバナンス制度のダイナミズム
―ガバナンス・システムの再構築に向けて―
1 コーポレート・ガバナンスをめぐる問題状況
2 多様な企業観の存在と比較
コーポレート・ガバナンス
3 経営者行動に対するモニタリング
4 結語:エピローグ
第?編 企業社会責任と労働
第5章 経営労働と企業社会責任
1 はじめに
2 世界の動向
3 わが国の動向
4 最近の事例
5 むすび
第6章 企業労働のなかの「自発」と「強制」
1 はじめに
2 内部労働市場とその日本的特質
3 能力主義管理下での自発と強制
4 日本=組織志向型社会の労働市場
5 むすびにかえて
第7章 ワーク・ライフ・バランスと「社会化した人材マネジメント」
1 課題設定と分析視点
2 人材マネジメントの基本パラダイム
3 労働過程の社会化と新しい人間モデル
4 人材マネジメントの社会化の必然性
5 協働意欲とワーク・ライフ・バランス
6 企業社会の新しい地平
第?編 企業社会責任と環境
第8章 サスティナブル・マーケティングと企業責任
―「生産と販売」のグリーン化への社会的責任を負うマーケティング―
1 サスティナビリティと企業活動
2 マーケティングの発展と環境サスティナビリティ志向
3 企業の自己責任とマーケティング
4 サスティナブル・マーケティングの課題
第9章 「環境経営」と企業責任
1 環境経営と環境管理
2 二つの責任概念と責任範囲の拡大
3 内部化と内発化
4 地球環境問題と企業の環境責任
第?編 大企業体制と企業社会責任
第10章 大企業体制の成立と企業社会責任
―1920年代までのアメリカを中心として―
1 課題設定・問題意識
2 第1次大戦前アメリカにおけるCSR・企業倫理
3 1920年代アメリカにおけるCSR・企業倫理
第11章 フォーディズムと企業の社会的責任論
1 はじめに
2 企業目的と社会的責任および経営者倫理
3 フォーディズムと社会的責任論
4 フォード社会的責任論の歴史的意義
第?編 グローバリゼーションと企業社会責任
第12章 グローバルビジネス論再考―分析視角と課題―
1 企業の社会的責任(CSR)の対象と範囲
2 グローバリゼーション下の「公正な競争」のあり方とCSR
3 共生型ビジネスモデル論
4 むすびにかえて
第13章 ドイツの資本市場の変化と共同決定
―フェーバ社とシーメンス社のケースを中心として―
1 ドイツの資本市場の圧力と「株主価値重視」経営
2 フェーバ社とシーメンス社の株主構造の変化と資本市場の圧力
3 「株主価値経営」の推進と大規模な事業再編
4 フェーバ社とシーメンス社の共同決定とリストラクチャリング
5 「株主価値重視経営」と労使共同決定
索 引
著者プロフィール
<編著者紹介>
鈴木幸毅
百田義治