グローバル・ガバナンス・コンプライアンス―海外進出前のデザインから進出後の対応まで

中山 達樹

定価(紙 版):2,750円(税込)

発行日:2021/10/11
A5判 / 200頁
ISBN:978-4-502-40001-8

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本の紹介
20年にわたり日本企業の海外進出を支援してきた著者が贈る、海外拠点とすることの多い米国、中国等16か国の法実務やその国に適した人材についての「実践的」アドバイス。

目次



グローバル・ガバナンス・コンプライアンス
海外進出前のデザインから進出後の対応まで
目次

はしがき
第1章  海外進出にあたって
 1 進出先の選定
 2 先進国のリスク
 3 新興国のリスク
 4 リスクベース・アプローチ
 5 事前の「デザイン」と「仕組み」づくり
 6 進出形態に応じた「デザイン」と人材配置
 7 情報収集=リスク管理のためにも語学力を上げよう
 8 タフな交渉にも語学力
 9  デザイン法務の具体例①-海外のDirectorは
   平取締役ではない
 10  デザイン法務の具体例②-退職時の競業避止義務
 11 現地と日本の距離感

第2章  グローバル・ガバナンス・コンプライアンス
 1 グローバルなガバナンス・コンプライアンスの必要
 2 ガバナンスとは
 3 コンプライアンスとは
 4 グローバル・ガバナンスの危機
 5 コンプライアンスの「三種の神器」
 6 Four Eyes Principle (四つ目の原則)
 7 コンプライアンス違反・不正の2類型
 8 コンプライアンスとコミュニケーション
 9 エンゲージメント
 10 Withコロナのコンプライアンス
 11 ISO31022をどう活かすか

第3章  海外子会社の具体的管理
 1 海外事業「管理」の多様な意味
 2 海外子会社管理の理想と現実
 3 海外子会社経営の「型」
 4 コンプライアンスをクリエイティブに
 5 海外子会社管理の工夫-WhatのみならずWhoやHowも
   意識する
 6 研修ではなくワークショップを
 7 コミュニケーションは頻度が命
 8 GDPR (EUの個人情報保護法)
 9 内部通報
 10 海外監査のポイント
 11 海外法人の株主総会-日本との違い
 12 役員の資格・要件-日本との違い
 13 海外拠点からの撤退

第4章  労務・人事
 1 海外の労働法比較
 2 労務・法務は人事で予防!
 3 新興国の労務の特徴-その①
 4 新興国の労務の特徴-その②
 5 現地スタッフの管理
 6 新興国の労務リスク
 7 ジョブホッピング対策
 8 労働裁判は使えない
 9 現地の外国人を日本本社が直接雇用できるのか

第5章  汚職及び腐敗防止法
 1 海外の汚職の原因
 2 賄賂とは
 3 ファシリテーション・ペイメントやティーマネー
 4 商業賄賂
 5 海外の汚職リスク
 6 海外腐敗防止には2種類ある
 7 FCPAやUKBAの注意点
 8 エージェント起用のリスク
 9 会社が免責される場合
 10 海外の汚職のリスク認識
 11 海外腐敗防止の予防策
 12 取引先や現地公務員に便宜を図る代替手段
 13 賄賂を要求されたときの対処方法
 14 リベート・キックバック対策

第6章  独禁法・競争法
 1 競争法 (独占禁止法) の概要
 2 競争法の世界的潮流
 3 日本の独禁法はガラパゴス的
 4 カルテルとは
 5 海外カルテルの特殊性
 6 カルテル違反の影響
 7 カルテル違反の国別リスク管理
 8 カルテル対策
 9 競争法の管轄 (域外適用)
 10 競争法の厳しい執行
 11 リニエンシー (課徴金減免)
 12 リニエンシーを利用すべきか
 13 その他 ―単独行為と企業結合

第7章  海外主要国の特徴
 1 アメリカ
 2 イギリス
 3 中国
 4 タイ
 5 シンガポール
 6 インド
 7 インドネシア
 8 ベトナム
 9 マレーシア
 10 フィリピン
 11 ブラジル
 12 カンボジア
 13 ミャンマー
 14 バングラデシュ
 15 スリランカ
 16 ラオス
参考文献



著者プロフィール
〈著 者 〉
中 山 達 樹


著者紹介

中山 達樹(なかやま たつき)
[プロフィール]
東京大学法学部卒,シンガポール国立大学ロースクール卒業。中山国際法律事務所の代表弁護士。環太平洋法曹協会(Inter-Pacific Bar Association)にて要職を歴任。
グローバル・ガバナンス・コンプライアンスが専門。退屈なコンプライアンスを明るく楽しく捉え直し,組織改革につながる「インテグリティ」を提唱。日本の閉塞感を打破すべく,インテグリティの普及に努めている。