グローバル・ガバナンス・コンプライアンス―海外進出前のデザインから進出後の対応まで
- 本の紹介
- 20年にわたり日本企業の海外進出を支援してきた著者が贈る、海外拠点とすることの多い米国、中国等16か国の法実務やその国に適した人材についての「実践的」アドバイス。
目次
グローバル・ガバナンス・コンプライアンス
海外進出前のデザインから進出後の対応まで
目次
はしがき
第1章 海外進出にあたって
1 進出先の選定
2 先進国のリスク
3 新興国のリスク
4 リスクベース・アプローチ
5 事前の「デザイン」と「仕組み」づくり
6 進出形態に応じた「デザイン」と人材配置
7 情報収集=リスク管理のためにも語学力を上げよう
8 タフな交渉にも語学力
9 デザイン法務の具体例①-海外のDirectorは
平取締役ではない
10 デザイン法務の具体例②-退職時の競業避止義務
11 現地と日本の距離感
第2章 グローバル・ガバナンス・コンプライアンス
1 グローバルなガバナンス・コンプライアンスの必要
2 ガバナンスとは
3 コンプライアンスとは
4 グローバル・ガバナンスの危機
5 コンプライアンスの「三種の神器」
6 Four Eyes Principle (四つ目の原則)
7 コンプライアンス違反・不正の2類型
8 コンプライアンスとコミュニケーション
9 エンゲージメント
10 Withコロナのコンプライアンス
11 ISO31022をどう活かすか
第3章 海外子会社の具体的管理
1 海外事業「管理」の多様な意味
2 海外子会社管理の理想と現実
3 海外子会社経営の「型」
4 コンプライアンスをクリエイティブに
5 海外子会社管理の工夫-WhatのみならずWhoやHowも
意識する
6 研修ではなくワークショップを
7 コミュニケーションは頻度が命
8 GDPR (EUの個人情報保護法)
9 内部通報
10 海外監査のポイント
11 海外法人の株主総会-日本との違い
12 役員の資格・要件-日本との違い
13 海外拠点からの撤退
第4章 労務・人事
1 海外の労働法比較
2 労務・法務は人事で予防!
3 新興国の労務の特徴-その①
4 新興国の労務の特徴-その②
5 現地スタッフの管理
6 新興国の労務リスク
7 ジョブホッピング対策
8 労働裁判は使えない
9 現地の外国人を日本本社が直接雇用できるのか
第5章 汚職及び腐敗防止法
1 海外の汚職の原因
2 賄賂とは
3 ファシリテーション・ペイメントやティーマネー
4 商業賄賂
5 海外の汚職リスク
6 海外腐敗防止には2種類ある
7 FCPAやUKBAの注意点
8 エージェント起用のリスク
9 会社が免責される場合
10 海外の汚職のリスク認識
11 海外腐敗防止の予防策
12 取引先や現地公務員に便宜を図る代替手段
13 賄賂を要求されたときの対処方法
14 リベート・キックバック対策
第6章 独禁法・競争法
1 競争法 (独占禁止法) の概要
2 競争法の世界的潮流
3 日本の独禁法はガラパゴス的
4 カルテルとは
5 海外カルテルの特殊性
6 カルテル違反の影響
7 カルテル違反の国別リスク管理
8 カルテル対策
9 競争法の管轄 (域外適用)
10 競争法の厳しい執行
11 リニエンシー (課徴金減免)
12 リニエンシーを利用すべきか
13 その他 ―単独行為と企業結合
第7章 海外主要国の特徴
1 アメリカ
2 イギリス
3 中国
4 タイ
5 シンガポール
6 インド
7 インドネシア
8 ベトナム
9 マレーシア
10 フィリピン
11 ブラジル
12 カンボジア
13 ミャンマー
14 バングラデシュ
15 スリランカ
16 ラオス
参考文献
著者プロフィール
〈著 者 〉
中 山 達 樹