レクチャー財務諸表論〈第2版〉

岩﨑 健久
平石 智紀

定価(紙 版):3,300円(税込)

発行日:2022/02/08
A5判 / 324頁
ISBN:978-4-502-41221-9

送料について
本の紹介
財務諸表論の初学者から、より深く学びたい方までを対象に、豊富な設例を用いて解説したテキスト。第2版では収益認識基準をフォローし、会計基準や法令の改正等に対応。

目次

第2版へのはしがき

はじめに

第1 章 財務会計の意義および制度
1  意 義
2  制 度

第2 章 会計公準および一般原則
1  会計公準
2  一般原則
3  連結財務諸表作成における一般原則

第3 章 概念フレームワーク
1  総 論
2  財務報告の目的
3  会計情報の質的特性
4  財務諸表の構成要素
5  財務諸表における認識と測定
6  認識および測定の定義
7  資産負債アプローチと収益費用アプローチ
8  包括利益と純利益

第4 章 資産会計( 1 )
──総論・現金及び預金・有価証券
1  総 論
2  現金及び預金
3  有価証券

第5 章 資産会計( 2 )
──金銭債権・棚卸資産
1  金銭債権
2  棚卸資産

第6 章 資産会計( 3 )
──固定資産・繰延資産
1  固定資産
2  繰延資産

第7 章 負債会計
1  総 論
2  引当金

第8 章 純資産会計
1  総 論
2  分配可能額

第9 章 損益会計
1  総 論
2  発生主義
3  実現主義
4  費用収益対応の原則

第10章 収益認識会計
1  総 論
2  原則的な取扱い

第11章 財務諸表
1  貸借対照表
2  損益計算書
3  株主資本等変動計算書

第12章 金融商品会計
1  金融商品とは
2  導入の経緯
3  金融資産および金融負債の発生および消滅の認識
4  金融資産および金融負債の貸借対照表価額等
5  ヘッジ会計

第13章 減損会計
1  減損とは
2  導入の経緯
3  対象資産
4  基本的考え方
5  減損損失の認識と測定
6  共用資産の取扱い
7  のれんの取扱い
8  財務諸表における開示

第14章 資産除去債務
1  資産除去債務とは
2  資産除去債務発生時の会計処理
3  時の経過による資産除去債務の調整
4   履行差額(資産除去債務の履行時残高と実際の支払額との差額)の会計処理
5  P/L表示
6  資産除去債務の見積りの変更

第15章 退職給付会計
1  退職給付とは
2  導入の経緯
3  適用対象
4  基本的考え方
5  退職給付引当金の算定
6  退職給付費用の算定
7   掛金拠出,退職一時金支給,退職年金支給時の処理
8  差異の認識および会計処理
9  連結上の表示科目

第16章 連結会計( 1 )
1  連結財務諸表とは
2  導入の経緯
3  連結基礎概念
4  連結財務諸表の一般基準

第17章 連結会計( 2 )
1  資本連結
2  連結会社相互間の債権と債務の相殺消去
3  連結会社相互間の取引高の相殺消去
4  未実現損益の消去
5  連結キャッシュ・フロー計算書
6  包括利益

第18章 連結会計( 3 )
──持分法
1  持分法
2  連結財務諸表のひな形

第19章 税効果会計
1  税効果会計とは
2  導入の経緯
3  税効果会計の方法
4  会計処理
5  差異の種類
6  注 記

第20章 企業結合会計( 1 )
1  企業結合とは
2  導入の経緯
3  パーチェス法と持分プーリング法
4  企業結合の分類と会計処理方法

第21章 企業結合会計( 2 )
1  「取得」の会計処理方法(パーチェス法)
2  注 記

第22章 事業分離会計
1  総 論
2  分離元企業の会計処理

著者紹介

岩﨑 健久(いわさき たけひさ)
[プロフィール]
帝京大学経済学部教授。博士(法学)(筑波大学)。公認会計士・税理士。

1995年,筑波大学大学院博士課程社会科学研究科法学専攻修了。太田昭和監査法人(現 新日本有限責任監査法人),帝京大学経済学部専任講師・助教授を経て,現職。日本簿記学会平成24• 25年度簿3記実務研究部会部会長。日本公認会計士協会租税調査会副委員長を歴任。

[主な著作]
『消費税の政治力学』中央経済社,2013年
『消費税をめぐる政治過程』中央経済社,2023年

平石 智紀(ひらいし ともき)
[プロフィール]
株式会社アクリア代表取締役、税理士法人アクリア代表社員、公認会計士・税理士。慶應義塾大学経済学部卒業。新日本監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)および監査法人アヴァンティアにて、監査業務、企業再編支援実務等に従事した後、平成23年に上場会社に特化した会計コンサルティングファームの株式会社アクリア、平成26年には税理士法人アクリアを設立。他に株式会社FUNDINNO取締役、株式会社インタートレード(東証スタンダード)非常勤取締役。日本公認会計士協会東京実務補習所運営副委員(平成27年~平成30年)、北陸大学非常勤講師(平成23年~平成26年)、帝京大学経済学研究科指導教員(令和元年)。著書に『レクチャー財務諸表論』(中央経済社、共著)などがある。

担当編集者コメント
本書は、よりわかりやすく財務会計を学べるよう、設例を数多く用いながら解説したテキストです。

各章ごとに、その章で扱うテーマの意義や制度が導入された経緯、具体的な会計処理や表示について、コンパクトに解説しています。

財務諸表論を初めて学ぶ方から、基礎的な理論を踏まえてより発展的な学習を行いたい方まで、幅広い読者を対象としています。

そのため、税理士試験や公認会計士試験の学習にもおすすめです。

第2版では、最新の会計基準や法令をフォローし、収益認識に関する章を新設しています。