プロが教えるキャプティブ自家保険の考え方と活用

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マーシュ ブローカー ジャパン株式会社

定価(紙 版):3,080円(税込)

発行日:2022/01/27
A5判 / 224頁
ISBN:978-4-502-41421-3

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本の紹介
リスクコスト削減を実現するキャプティブ自家保険の活用方法を解説。通常の保険ヘッジと自家保険を適切に組み合わせることで、戦略的、合理的に保険プログラムを構築できる。

目次

はじめに

第1章 なぜ自家保険を活用するのか
1 自家保険はリスクコストの最適化に必要不可欠である
2 自家保険の目的は「相対的な」低額損害を自己負担してリスクコストを削減することにある
3 自家保険への抵抗は心理的要因である
4 保険料には余計なコストが含まれている
5 いくらまで自家保険すればよいか
6 リスクコスト最適化の観点から自家保険金額を決定する
7 保険ヘッジだけが事故後ファイナンスではない

第2章 キャプティブ保険会社とは何か
1 キャプティブとは自社グループのリスクだけを引き受ける保険会社
2 キャプティブ・ドミサイル
3 キャプティブの分類

第3章 どのようにしてキャプティブへリスクを移転するのか
1 自家保険に必要な資金をやり取りするための仕組み
2 再(々)保険の種類
3 リスク許容額を超えた保険金額を再保険ヘッジで調整するスキーム
4 自家保険を効率よく行うためのスキーム

第4章 なぜ自家保険にキャプティブを活用するのか
1 キャプティブ自家保険と単純自家保険の違い
2 キャプティブ自家保険はビジネスの要請をより多く満たす自家保険手法である
3 キャプティブの維持コストは埋没コストかもしれない

第5章 キャプティブは事業子会社ではない
1 キャプティブの出資とキャプティブの収支が様々な誤解を生む
2 キャプティブのへの出資は事業子会社への出資ではない
3 キャプティブの収支でトータルコストの大小は評価できない
4 キャプティブの収支ではなくコスト削減効果で評価すればよい

第6章 リスクコストの算出で考慮すべき,保険会社特有の会計処理
1 時系列キャッシュ・フローがリスクコストに影響を与える
2 保険会社特有の会計処理(準備金勘定)
3 保険会計で得られる税効果による正味リスクコストの削減効果

第7章 リスクコストの算出で考慮すべき,国際税務
1 キャプティブ自家保険における国際税務の論点
2 グループ会社の保険料,保険金
3 保険料に関するグループ会社へのTP課税
4 キャプティブのドミサイルにおける課税関係
5 親会社の国内CFC課税(“原則合算ルール”)
6 キャプティブの国内PE課税

第8章 正味リスクコストを算出する ~簡易シュミレーション~
1 正味リスクコスト比較のフレームワークを振り返る
2 単純自家保険と保険ヘッジの正味リスクコストを計量する
3 キャプティブ自家保険の正味リスクコストを計量する
4 キャプティブに賦課される資本コストを圧縮する

第9章 フィージビリティー・スタディーで用いるシュミレーションモデル
1 フィージビリティー・スタディーで用いるシュミレーションモデルの概要
2 年間損害額モデル
3 支払割引モデル(単年発生損害複数年支払モデル)
4 財務諸表モデル

第10章 キャプティブ自家保険を導入する
1 キャプティブ市場の現状
2 キャプティブ元受の可否を再考する
3 キャプティブ・フィジビリティー・スタディー
4 キャプティブ設立フェーズ
5 キャプティブ運営フェーズ
6 キャプティブ自家保険を成功させるための5つのポイント

著者紹介

マーシュ ブローカー ジャパン株式会社(まーしゅ ぶろーかー じゃぱんかぶしきがいしゃ)
[プロフィール]
マーシュ・マクレナンはリスク,戦略,人的資本に関するアドバイザリーサービスとソリューションを提供するグローバル・プロフェッショナル・サービス・ファームです。保険仲介およびリスクアドバイザリーの世界的リーディングカンパニーであるマーシュ,再保険仲介・コンサルティングのガイ・カーペンター,組織・人事マネジメントコンサルティングのマーサー,ファイナンシャル,企業,組織および経営に関するコンサルティングのオリバーワイマンを傘下に置いています。

マーシュ ブローカー ジャパン株式会社は,マーシュ(本社:米国ニューヨーク)の日本法人・マーシュ ジャパン株式会社の下,1997年に設立された保険仲立人です。保険代理店とは異なり,保険会社から独立した中立な立場で,指名を受けたお客様のニーズに合わせた保険ソリューションを提供しています。日本国内のリスクのみならず,全世界のリスクに対して様々なソリューションを提案し,保険以外のリスクマネジメントにおいても総合的なリスクコンサルティングサービスを提案しています。

担当編集者コメント

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