会計のオルタナティブ―資本主義の転換に向けて

小栗 崇資 編著
陣内 良昭 編著

定価(紙 版):5,390円(税込)

発行日:2022/03/22
A5判 / 304頁
ISBN:978-4-502-41521-0

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本の紹介
資本主義の転換・変革が模索される中で、会計はどう変わるべきかを具体的に提案。「理論」「計算・報告」「制度」の3つの側面から、会計の可能性を探求している。

著者紹介

小栗 崇資(おぐり たかし)
[プロフィール]
1973年中央大学法学部卒業,1988年明治大学大学院商学研究科博士後期課程満期退学,博士(商学)。1988年鹿児島経済大学専任講師,1991年日本福祉大学助教授,教授を経て,2000年より駒澤大学経済学部教授。経済学部長,大学院商学研究科委員長,経理研究所長を歴任。会計理論学会会長, 日本会計史学会会長などを務める。現在,駒澤大学名誉教授。

[主な著作]
『アメリカ連結会計生成史論』日本経済評論社,2002年(日本会計史学会賞)。
『株式会社会計の基本構造』中央経済社,2014年(会計理論学会賞)。
『コンパクト財務会計』中央経済社,2016年。
『内部留保の研究』(共編著)唯学書房,2015年。
『多国籍企業・グローバル企業と日本経済』(共編著),新日本出版社,2019年。
"The Theoretical Survey of Critical Accounting Studies in Japan", Critical Perspective on Accounting, Vol.13, No.4, 2002.
"Function of Accounting and Accounting Regulation: Alternative Perspectives based on Marxian Economics", Critical Perspective on Accounting, Vol.16, No.2, 2005.

陣内 良昭(じんない よしあき)
[プロフィール]
1973年慶應義塾大学経済学部卒業,1983年東京経済大学大学院経済学研究科博士後期課程満期退学,1981年福岡大学専任講師,1984年東京経済大学助教授を経て,1994年より東京経済大学経営学部教授。経営学部長,副学長を歴任。Accounting, Auditing and Accountability Journal編集委員,Critical Perspective on Accounting
編集委員,会計理論学会長などを務める。現在,東京経済大学名誉教授。

[主な著作]
『国際会計基準を考える一変わる会計と経済』(共編著,大月書店,2003年)
『経済成長の幻想一新しい経済社会に向けて』(共編著,創成社,2015年)。
『現代会計一課題と展望』(分担執筆)ミネルヴァ書房, 1993年。
『社会と会計』(分担執筆,大月書店,1996年)
『企業会計の構造と変貌』(分担執筆,ミネルヴァ書房,2005年。
"The Function of Accounting: A Japanese Perspective", Accounting, Auditing and Accountability journal, Vol.2, No.2,19 90.
"Towards a Dialectical Interpretation of the Contemporary Mode of Capitalist Accounting", Critical Perspective on Accounting, Vol.16, No.2, 2005.

担当編集者コメント
「資本主義の転換・変革が模索される中で、会計はどのように変わっていくべきか」というのが、本書を貫く問題意識である。

会計のあり方を検討し、会計の新たな可能性とオルタナティブについて提示している。

◆主な目次
序 章 資本主義の変化と会計
第Ⅰ部 会計理論のオルタナティブ
第1章 会計理論の新たな展開
第2章 株式会社の構造と会計のオルタナティブ
第3章 複式簿記とアカウンタビリティの原理
第4章 新しい会計史・批判的会計史の評価と課題
第Ⅱ部 計算と報告のオルタナティブ
第5章 新たな計算と報告の可能性
第6章 付加価値会計の再構築とパーパス会計
第7章 非財務情報の会計・経済指標としての付加価値
第8章 新たな付加価値計算書と原価計算
第9章 MFCAと影響評価の統合化モデル
第10章 無形資産概念の拡張による会計のオルタナティブ
第11章 銀行業における稼得収益分配計算書
第Ⅲ部 会計制度のオルタナティブ
第12章 会計制度の新たな展開
第13章 ステークホルダー資本主義と会社法会計
第14章 金融商品取引法におけるディスクロージャーの拡充
第15章 オルタナティブとしての経営分析の可能性