会計学エッセンス〈第5版〉

内藤 文雄

定価(紙 版):2,860円(税込)

発行日:2022/02/16
A5判 / 260頁
ISBN:978-4-502-42041-2

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本の紹介
最新の会計制度をフォローし、最新のデータによる事例を収録。「会計情報を用いて企業経営を分析する」ことを基本に据えて、会計の全体像をわかりやすく解説する。

目次

-本書の全体像-
 1 会計情報を入手する 
 2 会計情報を理解する 
 3 会計情報を用いて企業経営を分析する(基本) 
 4 会計情報を用いて企業経営を分析する(応用) 

第1部 会計学と財務情報
 第1章 意思決定と情報

  1 大学受験と情報 
  2 企業経営と有用な情報 
  3 ヒトと情報 
  4 モノと情報 
  5 カネと情報 
  6 効果的・効率的な事業活動の実施のための情報 
  7 まとめ:企業経営に必要な質の良い有用な情報 

 第2章 会計情報の役立ち
  1 会計情報の役立ち 
  2 会計の意義 
  3 会計期間・会計年度・決算期 

 第3章 ディスクロージャー制度
  1 法定開示 
  2 適時開示 
  3 任意開示 
  4 企業情報・会計情報の入手方法 

 第4章  有価証券報告書/ 決算短信/ アニュアルレポート/ 統合報告書
  1 財務諸表の開示場所 
  2 有価証券報告書 
  3 決算短信 
  4 アニュアルレポート 
  5 統合報告書 
  6 財務諸表の信頼性の確保 

第2部 財務諸表の構成
 第5章 貸借対照表

  1 貸借対照表の意義 
  2 貸借対照表の内容 
  3 貸借対照表の表示形式 
  4 資産項目 
  5 負債項目 
  6 純資産項目 
  7 貸借対照表(勘定式) 
  8 貸借対照表からわかること 
  9 百分率貸借対照表の作成 

 第6章 損益計算書
  1 損益計算書の意義 
  2 損益計算書の内容 
  3 損益計算書の表示形式 
  4 収益項目 
  5 費用項目 
  6 費用項目の計上の考え方 
  7 損益計算書からわかること 
  8 百分率損益計算書の作成 

 第7章 キャッシュ・フロー計算書
  1 キャッシュ・フロー計算書の意義 
  2 キャッシュ・フロー計算書の内容 
  3 営業活動によるキャッシュ・フローの表示方法 
  4 キャッシュ・フロー計算書の読み方 

 第8章  株主資本等変動計算書/ セグメント情報/ 製造原価明細書
  1 株主資本等変動計算書の意義 
  2 株主資本等変動計算書の内容 
  3 株主資本等変動計算書からわかること 
  4 セグメント情報の意義 
  5 セグメント情報の内容 
  6 セグメント情報からわかること 
  7 製造原価明細書の意義 
  8 製造原価明細書の内容 
  9 製造原価明細書からわかること 

第3部 財務諸表分析による企業分析
 第9章 収益性分析:ROA とROE

  1 収益性の比率 
  2 利益と資産の比較による収益性 
  3 資本利益率の原因分析 
  4 売上高と資産との比較 
  5 収益性(ROA・ROE)の評価 
  6 財務諸表以外の情報を利用した収益性の分析 
  7 収益性に関する財務比率と株価との関係 
  8 財務諸表以外の有価証券報告書の情報の利用 

 第10章 収益性分析:CVP
  1 損益分岐点分析の意義 
  2 損益分岐点分析の計算 
  3 損益分岐点の売上高のグラフでの求め方 
  4 損益分岐点分析からわかること 
  5 損益分岐点分析で注意すべきこと(営業レバレッジ) 

 第11章 成長性分析:増加率
  1 成長性の財務指標 
  2 成長の健全性分析 
  3 成長性比較グラフからわかること 
  4 成長性の評価 

 第12章 成長性分析:売上予測
  1 最小二乗法による売上高予測 
  2 移動平均法による売上高予測 
  3 売上高予測の結果と経営上の課題 

 第13章 安全性分析
  1 貸借対照表による安全性分析 
  2 損益計算書による安全性分析 
  3 キャッシュ・フロー計算書による安全性分析 
  4 安全性の評価 

第4部 IR 情報・企業価値
 第14章 IR 情報の開示・分析

  1 アニュアルレポートの開示と分析 
  2 業績総括 
  3 セグメント情報 
  4 研究開発・環境・ガバナンス 
  5 財務・企業データ 
  6 企業リスク情報・事業リスク情報 
  7 CSR 情報・ESG レポート 
  8 環境報告書・サステナビリティ(持続可能性)報告書・温暖化効果ガス報告書 

 第15章 企業価値の分析
  1 伝統的な企業価値の分析 
  2 3種類の企業価値 
  3 キャッシュ・フローによる企業価値の分析 

著者紹介

内藤 文雄(ないとう ふみお)
[プロフィール]
1981年神戸大学卒業。1986年同大学院単位修得退学。同年神戸大学経営学部助手,専任講師,助教授を経て,1995年博士(経営学)神戸大学を取得,l997年神戸大学経営学部教授,1999年同大学院経営学研究科教授,2006年神戸大学名誉教授,甲南大学経営学部教授となり,現在に至る。専攻は,企業会計論および監査論。
日本会計研究学会理事・評議員・学会賞等審査委員,日本監査研究学会理事,金融庁企業会計審議会臨時委員・公認会計士試験試験委員,日本学術振興会科研費国際共同研究加速基金審査委員・科研費審査委員(第一次),日本公認会計士協会品質管理審議会会長代理・監査業務モニター会議委員・資格審査委員,環境省環境報告書審査基準委員会委員,日産自動車株式会社ガバナンス改善特別委員会委員,日本内部監査協会青木賞審査委員などを歴任・現任。

[主な著作]
『監査の質に対する規制』(共著,国元書房,2021年)
『監査・保証業務の総合研究』(編者,中央経済社,2014年)
『財務情報等の監査・保証業務』(単著,中央経済社,2012年)
『分析 利益情報の変容と監査』(共著,中央経済社,2011年)
『財務諸表監査の考え方〔改訂版〕』(単著,税務経理協会,2011年)
『国際監査基準の完全解説』(共編著,中央経済社,2010年)
『財務諸表論―ミドルクラス―』(単著,税務経理協会,2005年)
『財務諸表監査の変革』(単著,税務経理協会,2003年)
『連結財務諸表監査』(単著,中央経済社,1999年)
『監査判断形成論』(単著,中央経済社,1995年)