- 本の紹介
- COP26やISSB設立等の動向やTCFD開示を進展させる、シナリオ分析、リスク管理等の重要論点を検討。IFRS視点で気候変動にアプローチする際の基本事項等を整理。
目次
はしがき
第Ⅰ章/ 気候変動の経営管理へのインテグレーションの進展と課題
1 気候変動への取組みの背景・意義と本章の目的
2 社会と企業との関係の変化
3 移行社会が必要とする情報
4 気候変動の経営へのインテグレーションの意味
5 インテグレーションにおける課題
6 EU の取組みのレビューと今後の取組みへの留意点
7 EU の取組みが示唆する気候変動への取組み強化
第Ⅱ章/ 気候変動に関わる開示の動向
1 日本の上場企業における開示
2 非財務情報開示の重要性
3 気候変動等の開示をめぐる今後の動向
第Ⅲ章/ IFRS 財団による気候変動開示への対応
1 IFRS の歴史的背景
2 IFRS の基本的考え方
3 IASB と気候変動
4 新しい仕組みへの模索
5 国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の設立
コラム1 企業情報開示におけるマテリアリティ
第Ⅳ章/ TCFD 開示への対応と課題
1 TCFD 提言の見直しとTCFD ステータスレポート
2 開示プラクティス
3 開示に係る課題と今後の方向性
第Ⅴ章/ 気候変動とリスクアペタイトフレームワーク(RAF)
1 リスクアペタイトフレームワーク
2 気候変動とRAF
3 RAF への具体的な組入れ例
4 RAF に気候変動を組み入れるアプローチ
5 今後の展望
第Ⅵ章/ 戦略とシナリオ分析の進化
1 GHG 計測とSBTi
2 金融機関における気候変動分析の在り方について
3 移行リスク分析・評価
4 物理的リスク(急性)分析・評価
5 物理的リスク(慢性)分析・評価
第Ⅶ章/ 気候変動のリスク管理へのインテグレーション
1 リスク管理の変遷と気候変動がもたらす変化
2 COSO ESG の枠組みと気候変動リスク
3 リスク評価の経営管理体系への組込み
4 現状と今後の展開
第Ⅷ章/ 戦略と企業価値への影響
1 企業価値の概念と戦略へのインテグレーション
2 PRI と資産運用方針
3 PRB と融資方針
コラム2 非財務指標と財務指標の関連性の試行的検証
第Ⅸ章/ 気候変動と当局の動き
1 気候変動と金融規制・監督の概観
2 気候変動と国際的な金融規制・監督基準の策定
3 気候変動と金融規制・監督の枠組み
4 気候変動に関するストレステスト
5 気候変動リスクと資本規制
6 気候変動リスクと開示
7 まとめ
第Ⅹ章/ 開示の規律と検証
1 財務諸表と非財務情報との関係
2 開示の規律と検証の課題
3 財務諸表における「重要性」
4 気候関連問題に関するIFRS の教育的資料
5 試される企業の本気度
○ 短期的なマイナスを乗り越える覚悟
第Ⅺ章/ 今後の「経営管理」と「開示」の課題
1 気候変動をめぐるこれまでの取組みと今後の変化
2 新たなステージにおける企業の取組み課題
3 企業の開示の強化
4 最後に
《付録》関連する規制・コード・ガイダンス
1 世界
2 日本
3 欧州
4 米国
あとがき