グローバル連結収益管理のベストプラクティス~VUCA時代を生き抜く真の経営管理とは~
- 本の紹介
- 連結収益管理の進め方を丁寧に説明し、ケーススタディで実践知を深めるTIPSを紹介。グローバル企業だけでなく、国内拠点のみで活動する中堅企業の財務や経営企画も必携。
目次
はじめに
第1章 グローバル連結収益管理とは何か
1 グローバル連結収益管理とは
⑴ 経営戦略と古くからの教訓
⑵ グローバル連結収益管理の概念
⑶ 財務会計(財務三表)の概念
2 なぜ,今グローバル連結収益管理か
⑴ 財務会計の歴史や時代背景
⑵ 収益管理のための経営指標
⑶ 収益管理の課題
⑷ グローバル連結収益管理の必要性
第2章 グローバル連結収益管理のあるべき姿
1 グローバル連結収益管理を取り巻く環境
⑴ これまでのグローバル連結収益管理
⑵ 不確実性の高まりと企業経営へのインパクトの拡大
⑶ グローバルの分断
2 現状を踏まえたあるべきグローバル連結収益管理
⑴ 不確実性を考慮した中長期の収益計画作成
⑵ グローバル分断を考慮した整合性のとれた経営理念・戦略・目標・KPIの構築
第3章 グローバル連結収益管理のベストプラクティス
1 主要論点の導き方
2 戦略・目標の設定
⑴ 経営戦略からの重要業績評価指標(KPI)の導き方~会計戦略の意義
① 経営戦略とは何か
② 会計戦略の重要性
③ AppleとAmazonの経営戦略および会計戦略の違い
⑵ 中期経営計画の策定方法~将来予測からのバックキャスト~
① フォアキャスティング思考とバックキャスティング思考
② 英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルにおけるシナリオプランニングの活用方法
③ トヨタ自動車における未来シナリオの作成
⑶ 長期計画/中期計画/短期計画の連動~中期経営計画の見直しサイクル~
3 KPI(部門・個人別)の設定
⑴ KPIの具体例とKPIツリー
⑵ 経営目標に対する各組織の責任の定義
① 経営目標や経営計画の組織・個人へのブレイクダウン
② 連結収益管理のためのあるべき組織構造の定義
⑶ 重要業績評価指標(KPI)を達成するための検討事項
① 重要成功要因(KFS)の定義
② 重要業績評価指標(KPI)の管理軸・管理粒度
③ 子会社や各部門への浸透および標準化
4 管理プロセスの定義/実行
⑴ KPI,組織機能,システム/テクノロジーをつなぐ管理軸の整理
① 連結範囲と収集情報の考え方
② 連結単位の考え方
③ 管理プロセスを支える,コミュニケーションの重要性
④ 海外グループ会社へのガバナンス
⑵ グローバル連結収益管理における最適な管理プロセス
① 管理プロセス定義
② 管理手法PDCAサイクルとOODAループ
5 組織機能
⑴ 経営戦略/経営目標の各組織への浸透や各組織の達成をサポートする組織の必要性
① 経営における新しい中核機能の必要性
② グローバル連結収益管理における経理財務部門の重要性
③ ボランチオフィスとしての経理財務部門
④ ボランチオフィスに必要なスキルセット
6 システム/テクノロジー
⑴ グローバル連結収益管理における「攻めのDX」と「守りのDX」
⑵ グループ経営管理システムの特徴とポイント
① グループ経営管理システムとは何か
② グループ経営管理システムにおける「データ収集プロセス」の特徴
③ グループ経営管理システムにおける「合算・連結調整プロセス」の特徴
④ グループ経営管理システムにおける「レポーティングプロセス」の特徴
⑶ 事業構造や組織構造の変化に対応したシステム基盤の検討
⑷ システムの開発アプローチに関する議論
第4章 グローバル連結収益管理の実践
1 A社の事例
⑴ A社概要
① A社のプロフィール
② A社が抱えていた課題
⑵ A社プロジェクト概要
① プロジェクト概要
② グローバル連結収益管理の5つの狙い
⑶ プロジェクトのタスクとアプローチ
① タスクとアプローチ概要
② 狙い・施策の検討
③ As-Is業務・システム調査
④ To-Be要件定義
2 B社の事例
⑴ B社概要
① B社のプロフィール
② B社が抱えていた課題
⑵ B社プロジェクト概要
① グローバル連結収益管理の高度化
② グローバル連結収益管理の効率化
③ グループ経営管理システムの開発・運用コストの低減
⑶ B社プロジェクトタスクとアプローチ
① 業務方針整理
② システム方針整理
③ システム導入
第5章 グローバル連結収益管理の未来
1 次の10年のビジネス環境(PEST分析)
2 グローバル連結収益管理のキーワード
⑴ グローバルのあり方〜国・地域別連結〜
⑵ 連結のあり方〜共創における連結〜
⑶ 収益管理のあり方〜非財務情報の収集〜
① 経済的価値と社会的価値の両立
② ESG活動の評価
③ 非財務情報の収集
④ 統合報告書による開示
⑷ 次の10年を支えるデジタルテクノロジー
おわりに