実践インキュベーション―大学発スタートアップ・エコシステムへのインサイト
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- 知財を生かして社会課題解決に挑む大学発スタートアップを取り巻くエコシステムはいまだ開発途上。現状と課題を明らかにし、欧米の事例を織り交ぜながら解決策を提示する。
目次
はじめに
第 1 章 インキュベーションの必要性
1 インキュベーションとは
⑴ インキュベーションとは何か?
⑵ インキュベーションのプレイヤー
2 インキュベーションをめぐる国際比較
⑴ 世界におけるスタートアップの動向
⑵ 各国におけるスタートアップの環境
⑶ 日本におけるスタートアップ創出
3 日本におけるイノベーションとスタートアップ
⑴ 低成長時代の日本とイノベーション
⑵ 日本の社会課題とスタートアップ
4 日本のインキュベーションにおけるプレイヤー別の課題
⑴ 起業家側の課題
⑵ 投資の出し手である金融機関・VC側の課題
⑶ 専門家側の課題
⑷ 大企業側の課題
⑸ 大学側の課題
第 2 章 インキュベーションの実現
1 インキュベーションとスタートアップの関係
⑴ インキュベーションの担い手はスタートアップ
⑵ 大学におけるインキュベーションの課題と対応策
2 スタートアップの起業とは
⑴ 前 提
⑵ ニーズの探索とコンセプト設計
⑶ ソリューションの開発
⑷ 経営チーム
⑸ 創業時の資金関係
⑹ その他のポイント
3 会社経営に必要な基礎知識
⑴ 経営管理
⑵ 事業計画と資金調達
第 3 章 米国のインキュベーション事例
1 米国における大学の知財戦略
⑴ 米国の大学発スタートアップ
⑵ バイ・ドール法の制定とその効果
2 米国における大学TLOの事例
⑴ 大学にとっての知財戦略
3 米国における大学発スタートアップの成功事例
⑴ 米国における大学発スタートアップ
⑵ 米国内の雇用の流動化と経営人材の育成の仕組み
第 4 章 大学所有の知財とその事業化
1 日本の大学発スタートアップを取り巻く環境
⑴ 大学の特許出願件数の推移と米国との比較
⑵ 大学の知財マネジメントの現状
2 共同研究と事業化
⑴ 大学と企業の共同研究
⑵ 共同研究における知財の重要性
3 事業化に必要なもの
⑴ 経営資源『ヒト』
⑵ 経営資源『モノ』
4 知財情報の開示
⑴ 知財情報の開示をめぐる動向
⑵ 欧州企業の開示例
第 5 章 資本政策
1 GAPファンドが大学発スタートアップに果たす役割
⑴ 日米の大学発スタートアップの設立状況の違い
⑵ 米国では基礎研究を事業につなげるために何を行っているか?
2 スタートアップと資金調達
⑴ スタートアップにとっての資金とは
⑵ 各ステージでの必要な資金とGAPファンド,公的な支援策
⑶ 資金調達の方法と資金の出し手
⑷ 最近の新しい資金調達方法(コンバーティブル投資手段)
3 株式と株価算定(新株予約権とその評価を含む)
⑴ 普通株式と種類株式
⑵ 株価算定の方法
⑶ 株価算定における問題点
4 資本政策と留意点
⑴ 資本政策とは
⑵ 資本政策とその留意点
⑶ 資本政策の事例
⑷ インセンティブの与え方
⑸ 大学発スタートアップでの特徴的な事項
5 大学発スタートアップでの新株予約権の活用
⑴ 新株予約権とは
⑵ 大学が新株予約権のメリットを活かす着眼点
⑶ 新株予約権をめぐる論点
⑷ 大学への新株予約権の付与事例
⑸ ストック・オプションの税務
6 GAPファンド
⑴ リスクマネーの供給源であるGAPファンドの事例分析
⑵ GAPファンドとスタートアップ創出数の関係
⑶ 欧米のGAPファンドの事例
第 6 章 大学発スタートアップをめぐる出口戦略
1 出口戦略に向けたCVCの役割と位置づけ
⑴ GAPファンドが大学発スタートアップに果たす役割
⑵ CVCとGAPファンドの関係
2 IPOとM&Aの比較
⑴ IPOとM&Aの意義・目的の違い
⑵ エグジット準備段階における違い
⑶ エグジット後の影響
3 日米の出口戦略動向
⑴ 日米のVC投資の違い
⑵ 日米のスタートアップの違い
⑶ 日米の出口戦略の違い
4 投資回収と注意点
⑴ エグジット計画と注意点
⑵ VCとCVCにおけるハンズオン支援
5 IPOプロセス
⑴ 国内IPO市場の概況
⑵ 大学発スタートアップのIPO
⑶ IPOスケジュール
⑷ 東京証券取引所の上場基準
⑸ IPOにおけるファイナンス
⑹ グローバルオファリング
⑺ 米国上場について
6 M&Aプロセス
⑴ スタートアップM&Aの現状と課題
⑵ M&Aでのポイント
⑶ M&A後に向けての留意事項
第 7 章 出口戦略後の成長に向けて
1 資本市場で求められるニーズの変化
⑴ 資本市場の入口で求められること
⑵ コーポレートガバナンス改革の潮流
⑶ 持続的成長に向けて
2 コンプライアンスの重要性
⑴ 経営者の責任,企業の責任
⑵ エンタープライズリスクマネジメント
⑶ 不正の要因
⑷ 経営者の役割
おわりに