やさしく深掘りIFRSの概念フレームワーク
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- 難解で理解しにくい「概念フレームワーク」を項目ごとに解説し、国際会計基準がどんな考えで作られているのかがわかる本。1989年の公表以来の経緯から2010年改訂による内容まで網羅。
目次
やさしく深掘り IFRSの概念フレームワーク
目次
初めての概念フレームワーク―10のQ&A1
第1部 1989フレームワーク
プロローグ全体の流れ
第1章 はじめに
どうしてフレームワークが必要なのか
1.フレームワークの目的(第1項)
2.フレームワークと現在のIFRS(第2項)
3.フレームワークと今後のIFRS(第3項)
4.フレームワークの改訂(第4項)
5.フレームワークが規定する範囲(第5項)
6.フレームワークが対象とする財務諸表(第6項)
7.財務諸表の範囲(第7項)
8.フレームワークの対象となる「報告企業」(第8項)
9.財務諸表はだれが何のために利用するか(第9項)
10.投資家の特別な位置づけ(第10項) ……ほか
第2章 財務諸表の目的
財務諸表は誰が何をするために利用するのか
1.意思決定に役立つ情報を提供すること(第12項)
2.財務諸表の効果と限界(第13項)
3.財務諸表の目的と経営者の受託責任(第14項)
4.「財政状態,業績,財政状態の変動」が意思決定のために
役立つ(第15項)
5.「財政状態」と「現金及び現金同等物を生み出す企業の能力」
(第16項)
6.「業績」と「現金及び現金同等物を生み出す企業の能力」
(第17項)
7.「財政状態の変動」と「現金及び現金同等物を生み出す企業の
能力」(第18項)
8.「財政状態,業績,財政状態の変動」と財務諸表(第19項)
9.財務諸表3表の関係(第20項)
10.注記情報など(第21項)
第3章 基礎となる前提
財務諸表を考えるうえでの大前提とは何か
1.発生主義会計(第22項)
2.継続企業(第23項)
第4章 財務諸表の質的特性
より良い財務諸表のために何が必要か
1.質的特性の意味と種類(第24項)
2.理解可能性(第25項)
3.目的適合性−その意義と1つの情報が持つ2つの役割(第26項)
4.目的適合性−予測的役割と確認的役割(第27項)
5.目的適合性−財務諸表から予測する能力(第28項)
6.目的適合性−重要性その①(性質と金額の重要性)(第29項)
7.目的適合性−重要性その②(重要性の意味)(第30項)
8.信頼性−意義(第31項)
9.信頼性−目的適合性との関係(第32項)
10.信頼性−その①表現の忠実性(第33項) ……ほか
第5章 財務諸表の構成要素
財務諸表にはどのような項目があるか
1.財務諸表の「構成要素」とは何か(第47項)
2.「構成要素」の分類表示(第48項)
3.「資産」「負債」及び「持分」の定義(第49項)
4.資産及び負債の「定義」と「認識」の関係(第50項)
5.資産及び負債の「定義」と「実質優先」(第51項)
6.フレームワークの資産及び負債の「定義」とIFRS(第52項)
7.資産の「定義」−その①「将来の経済的便益」(第53項)
8.資産の「定義」−その②「流入」の前提(第54項)
9.資産の「定義」−その③「経済的便益の流入」の具体例(第55項)
10.資産の「定義」−その④物的形態(第56項) ……ほか
第6章 財務諸表の構成要素の認識
財務諸表の構成要素は「いつ」計上するか
1.「認識」の定義(第82項)
2.2つの「認識規準」(第83項)
3.構成要素の「認識」と「重要性」及び複式簿記(第84項)
4.認識規準−その①「蓋然性規準」(第85項)
5.認識規準−その②「測定の信頼性規準」(第86項)
6.認識の見直し(第87項)
7.貸借対照表や損益計算書への計上(認識)と注記等(第88項)
8.資産の認識規準(第89項)
9.資産の認識と支出の費用処理(第90項)
10.負債の認識規準(第91項) ……ほか
第7章 財務諸表の構成要素の測定
財務諸表の構成要素の計上額は「いくら」にするか
1.「測定」の定義(第99項)
2.4種類の測定基礎(第100項)
3.4種類の測定基礎の採用状況(第101項)
第8章 資本及び資本維持の概念
「資本」をどのように考えるか
1.「資本」の概念(第102項)
2.「資本」の概念の選択規準(第103項)
3.「資本」の概念と「利益」の測定(第104項)
4.「資本維持の概念」の役割(第105項)
5.「資本維持の概念」と構成要素の「測定基礎」(第106項)
6.2つの資本維持概念の主要な差異(第107項)
7.貨幣資本維持の概念での「価格変動の影響に関する取扱い」
(第108項)
8.実体資本維持の概念での「価格変動の影響に関する取扱い」
(第109項)
9.資本維持の概念の選択と会計モデルの決定(第110項)
第2部 2010概念フレームワーク
プロローグ
1989フレームワークと2010概念フレームワークの対応関係
イントロダクション
第1章 一般目的の財務報告の目的
1.本章の位置づけ(OB1項)
2.「一般目的の財務報告の目的」とは何か(OB2項)
3.利用者の意思決定に必要な情報とは何か(OB3項)
4.将来のキャッシュ・インフローの金額の評価に必要な情報とは
何か(OB4項)
5.一般目的の財務報告書の主たる利用者(OB5項)
6.一般目的の財務報告書の限界(OB6項)
7.一般目的の財務報告書は価値を示すわけではない(OB7項)
8.利用者の共通の情報ニーズ(OB8項)
9.経営者は主たる利用者とはいえない(OB9項)
10.規制当局や一般人も主たる利用者とはいえない(OB10項)
……ほか
第2章 報告企業
1.報告企業の定義
2.報告企業の特徴
3.連結財務諸表
4.連結財務諸表以外の財務諸表のタイプ
5.本公開草案に関するまとめ
第3章 有用な財務情報の質的特性
1.「有用な財務情報の質的特性」が持つ意味(QC1項)
2.財務報告書が提供する情報(QC2項)
3.財務報告書が提供する情報とコスト制約(QC3項)
4.質的特性にはどのような項目があるのか(QC4項)
5.基本的な質的特性(QC5項)
6.関連性−その①(関連性の意味)(QC6項)
7.関連性−その②(予測的価値と確認的価値)(QC7項)
8.関連性−その③(予測的価値)(QC8項)
9.関連性−その④(確認的価値)(QC9項)
10.関連性−その⑤(予測的価値と確認的価値の相互関連)
(QC10項) ……ほか
著者プロフィール
中田清穂(なかたせいほ) 公認会計士
1984年明治大学商学部卒業。
1985年青山監査法人入所。
1992年プライスウォーターハウスコンサルタント株式会社に転籍。
トヨタ自動車などの連結経営システムの構築・導入に従事。
1997年株式会社ディーバを設立。
2005年有限会社ナレッジネットワークにて
実務目線のコンサルティング活動をスタート。
現在,大手上場企業のIFRS 導入プロジェクト推進中。
その他,以下の多様な活動を実施している。
・監査法人内IFRS 研修会の講師
・会計システムベンダーでのIFRS 対応機能の助言・監修
・上場・公開企業でのIFRS 対応顧問
・2010年より株式会社アロウズコンサルティングにIFRS 担当ディレクターとして参画
<著書>
『内部統制のための連結決算業務プロセスの文書化』(中央経済社,2006年10月)
『連結経営管理の実務』(中央経済社,2008年12月)
『わかった気になるIFRS』(中央経済社,2009年6月)
『やさしく深掘りIFRS の有形固定資産』(中央経済社,2011年1月)