事例分析韓国企業のIFRS導入

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杉本 徳栄 編著
趙 盛豹 編著

定価(紙 版):3,960円(税込)

発行日:2011/07/29
A5判 / 308頁
ISBN:978-4-502-44120-2

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本の紹介
韓国学会誌『会計ジャーナル』掲載の導入事例の研究・紹介論文を中心に翻訳・解説。早期適用の韓国企業を分析しており日本企業にも示唆に富む。製造、海運、建設、証券・保険の各業種を分析。

目次


事例分析
韓国企業のIFRS導入

目次

 推薦の詞
 はじめに

 序 章 韓国のIFRS導入と会計制度
  第1節 韓国のIFRS導入とアジア通貨危機
  第2節 民間企業のIFRS導入
   2.1 「IFRS導入のロードマップ」の公表経緯とその内容
   2.2 上場中小企業のK-IFRS適用延期論とその対応
   2.3 IFRS導入とその定着のための法規整備
  第3節 非上場企業会計基準(一般企業会計基準)の設定
   3.1 非上場企業会計基準の設定方向に対する見解
   3.2 非上場企業会計基準(一般企業会計基準)の設定と改正
  第4節 公共機関のIFRS導入
   4.1 公共機関
   4.2 企画財政部による
              「公共機関の国際会計基準(IFRS)導入方案」
  【参考資料】韓国の会計基準の変遷

第1部 IFRS導入に伴う企業経営への影響
 第1章 IFRS早期導入の主たる特徴と財務諸表への影響
  第1節 はじめに
  第2節 K-IFRS導入のロードマップ公表以降の制度整備の経緯
  第3節 2009年のK-IFRS早期導入企業の主たる特徴と財務状況の
       分析
   3.1 早期導入企業の主たる特徴
   3.2 K-IFRSの導入による財務状況の分析
  第4節 K-IFRS導入業務の方法論
   4.1 K-IFRS導入のためのタスクフォース・チームの編成
   4.2 K-IFRS導入のための一般的な業務推進段階
  第5節 結  論

 第2章 K-IFRSに基づいた機能通貨会計制度の導入効果
       ─外航海運企業の事例─
  第1節 はじめに
  第2節 現行のK-GAAPのもとで外航海運業が直面する問題点
   2.1 外航海運業の特性
   2.2 現行のK-GAAPのもとで外航海運企業が直面する問題点
  第3節 外貨換算会計
   3.1 現行のK-GAAPの変遷
   3.2 機能通貨会計制度
  第4節 D海運企業の事例
   4.1 企業の概要と現況
   4.2 機能通貨会計制度の適用の背景
   4.3 機能通貨会計制度の適用効果
   4.4 D海運企業の事例の限界
  第5節 結  論

第2部 IFRSの業種別導入事例
 第3章 IFRS導入事例:EAGON産業
        ─企業価値の増加を財務諸表に反映する─
  第1節 はじめに
  第2節 EAGON 産業の会社紹介とK-IFRSの導入
   2.1 会社紹介
   2.2 K-IFRSの導入
  第3節 K-IFRSによる財務諸表
   3.1 事前開示事項
   3.2 差異情報─K-GAAPとK-IFRS
   3.3 要約連結財務情報(K-IFRS適用)
   3.4 財務諸表の特徴
   3.5 生物資産の公正価値評価
  第4節 K-IFRSシステムの構築
   4.1 K-IFRSシステムの構築の概要
   4.2 K-IFRSシステムの構築の現況
  第5節 結  論
   5.1 隘路事項と問題点
   5.2 改善方向と重点事項
   5.3 結  論

 第4章 STX PanOcean のIFRS導入に関する事例研究
  第1節 はじめに
  第2節 先行研究
   2.1 IFRSの導入方案に関する研究
   2.2 IFRSの導入が財務諸表に及ぼす影響に関する研究
  第3節 STX PanOcean のIFRS導入事例の分析
   3.1 企業の概要
   3.2 IFRSシステムの構築
   3.3 主たる会計課題ごとのIFRSの適用状況
   3.4 IFRSの適用効果
  第4節 K-IFRSの導入のための課題と対応戦略
   4.1 企  業
   4.2 政府と監督規制当局
  第5節 結  論

 第5章 K-IFRSの建設業の導入効果─建設企業の事例─
  第1節 はじめに
  第2節 建設業の特徴
   2.1 建設業の概要
   2.2 建設業の財務的特性
  第3節 IFRS導入時の建設業の会計処理の変化
   3.1 収益認識に関わる事項(K-IFRS第1011号「工事契約」)
   3.2 金融保証債務などに関連する事項
            (K-IFRS第1039号「金融商品─認識および測定」
   3.3 引当金等に関わる事項
       (K-IFRS第1037号「引当金,偶発債務および偶発資産」)
   3.4 その他の事項
   3.5 K-IFRS導入後の財務諸表の変化
  第4節 結  論
  【参考資料1】 分譲収益の認識規準による各時点ごとの会計処理と
           財務諸表の表示
  【参考資料2】 未請求工事勘定と超過請求工事勘定の新設による
           会計処理と財務諸表の表示
  【参考資料3】 借入費用の認識と測定
  【参考資料4】 機能通貨を決定するための手順

 第6章 K-IFRSの導入効果─タバコ製造企業の事例─
  第1節 はじめに
  第2節 K-IFRSの概要
   2.1 IFRSの意味と特徴
   2.2 韓国のIFRS導入の背景
   2.3 IFRS導入のための政府のロードマップ
  第3節 Kグループの現況とK-IFRSの早期導入
   3.1 Kグループの一般的現況
   3.2 K-IFRS導入のための準備
   3.3 KグループのIFRS導入
   3.4 Kグループの財務に関わる報告の変化
  第4節 K-IFRS導入のために考慮すべき事項と今後の課題
   4.1 IFRS導入のための事前準備事項
   4.2 選択適用できるIFRSについての決定事項
   4.3 連結会計方針の策定とシステムの構築
   4.4 IFRS導入の影響
  第5節 結  論
  【参考資料1】 KグループのIFRS導入のための事前準備
                              ─ IFRS教育課程─
  【参考資料2】 Kグループの期間ごとの連結対象の子会社
  【参考資料3】 主要課題事項の財務的影響〈連結財務諸表〉
  【訳注資料】連結財務諸表についての検討報告書

 第7章 IFRSの導入に伴う証券業と保険業の税務上の影響分析
       事例
  第1節 はじめに
  第2節 K-IFRSとK-GAAPとの差異による証券業と保険業の
       税務上の影響分析
   2.1 証券業
   2.2 保険業
  第3節 K-IFRSの導入に伴う証券業と保険業の税務上の影響の
       事例分析
   3.1 A社(証券会社)のK-IFRSの導入に伴う税務上の影響
   3.2 B社(生命保険会社)のK-IFRSの導入に伴う税務上の影響
  第4節 K-IFRSの導入に伴う税務上の課題と法人税法の改正方向
   4.1 K-IFRSの導入に伴う税務上の課題
   4.2 事例結果を踏まえた法人税法の改正方向
  第5節 結  論

 索  引


著者プロフィール 《編著者紹介》
杉本 徳栄(Sugimoto Tokuei)
関西学院大学大学院経営戦略研究科教授・博士(経済学)東北大学
1985年 神戸商科大学大学院経営学研究科修士課程修了
1986年 韓国延世大学校商経大学大学院在外研究留学(~1987年)
1988年 神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学
1988年 鹿児島経済大学経済学部専任講師,助教授を経て
1994年 龍谷大学経営学部助教授,教授
1997年 博士(経済学)東北大学
1999年 Duke University, The Fuqua School of Business Research Scholar(~2000年)
2005年より現職
現在,公認会計士試験試験委員(財務会計論),国際会計研究学会理事,日本会計教育学会理事,韓国会計学会会計ジャーナル編集委員会委員・国際交流委員会委員等。
〔主要著書等〕
『アメリカSEC の会計政策─高品質で国際的な会計基準の構築に向けて─』(中央経済社・2009年,国際会計研究学会賞受賞),
『国際会計〔改訂版〕』(同文舘出版・2008年),
『開城簿記法の論理』(森山書店・1998年,日本会計史学会賞受賞),
『ケーススタディでみるIFRS』(金融財政事情研究会・2010年:監修),S.H. ペンマン著
『財務諸表分析と証券評価』(白桃書房・2005年:共訳),その他分担執筆・論文多数。

趙 盛豹(Seong-Pyo Cho)
慶北大学校経商大学経営学部教授・経営学博士(延世大学校)・公認会計士
1983年 韓国科学技術院大学院経営科学科修士課程修了
1986年 慶北大学校経商大学会計学科専任講師
1990年 延世大学校商経大学大学院経営学科博士課程修了(経営学博士)
1993年 Fulbright Visiting Scholar at Purdue University(~1994年)
1998年より現職
公認会計士2次試験試験委員,韓国会計学会副会長・会計事例開発委員会委員長・会計ジャーナル編集委員会委員長等を歴任。
現在,国家指定BK21研究事業団団長,韓国公認会計士会倫理基準委員会委員・会計と監査研究編集委員等。
〔主要著書等〕
『研究開発の管理と会計』(蛍光出版社・1996年:共著),
『工学会計〔第4版〕』(青藍・2008年:共著),
『IFRS 中級会計〔第3版〕』(経文社・2011年:共著),
「無形資産情報の有用性向上のための新たな会計開示モデルの提案」(『会計ジャーナル』第15巻第4号(2006年12月),会計ジャーナル優秀論文賞受賞),その他,論文多数。






















著者紹介

杉本 徳栄(すぎもと とくえい)

趙 盛豹(ちょ そんぴょ)