財務報告の変革

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広瀬 義州 編著

定価(紙 版):6,380円(税込)

発行日:2011/08/05
A5判 / 408頁
ISBN:978-4-502-44140-0

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本の紹介
財務報告を「会計の最終章」と位置づけ、財務報告制度のインフラ整備や、財務報告をめぐる諸問題に対する企業会計の対応について提言。最高の研究の成果をまとめた至高の一冊。

目次


財務報告の変革
目次

第1部 財務報告の変革に関する研究の意義と視点
 第1章 財務報告の変革に関する研究の意義
  第1節 本研究の問題意識
  第2節 企業価値と財務報告の変革
   1 CSR
   2 知的財産
  第3節 本研究の視点
  第4節 本研究の基礎的前提
   1 財務報告の意義
   2 財務報告の範囲
   3 基本財務諸表 ……ほか

 第2章 制度の視点からの財務報告の棚卸しと現状分析
  第1節 測定情報別視点
  第2節 機能別視点
  第3節 チャネル別視点
   1 証券取引法・金融商品取引法
   2 会 社 法
   3 証券取引所の規制
  第4節 会計単位別視点
  第5節 公開・非公開別視点
  第6節 報告対象別視点
   1 内部報告
   2 外部報告
  第7節 報告媒体別視点
  第8節 報告期間別視点
  第9節 情報の性質別視点
  第10節 セクション別視点
   1  知的財産報告および環境報告・サステナビリティ報告・
      CSR報告
   2 内部統制報告書および事業リスク情報

 第3章 史的分析の視点からの財務報告の棚卸し
  第1節 わが国の会計基準設定主体
  第2節 「企業会計原則」の誕生と財務報告
  第3節 「企業会計原則」の形成と財務報告
  第4節 ASBJ等による会計基準と財務報告
  第5節 監査基準と財務報告
  第6節 原価計算基準と財務報告

 第4章 欧米の財務報告制度からの知見
  第1節 アメリカの財務報告制度からの知見
   1 SEC
   2 AICPA
   3 FASB
  第2節 EU等の財務報告制度からの知見
   1 EU
   2 イギリス
   3 フランス ……ほか

 第5章 実証研究の視点からの財務報告の分析
  第1節 問題の提示と分析の概要
  第2節 電子開示システム導入の効果に関する実証研究
   1 EDGARで開示された会計情報の有用性
   2 XBRLによる財務報告の導入
  第3節 非財務情報の有用性に関する実証研究
   1 財務情報と非財務情報の開示
   2 実証研究の概観
  第4節 インタンジブルズ情報の有用性に関する実証研究
  第5節 人的資本に関する実証研究
  第6節 従業員情報の株価関連性とリスク関連性
   1 Rosettによる先行研究の概要
   2 実証分析のモデル
   3 実証分析のデータ ……ほか
  第7節 人的資本に関する限界生産性指標
   1 先行研究の概観
   2 分析方法
   3 サンプルと記述統計 ……ほか
  第8節 総括とインプリケーション

第2部 財務報告の変革にむけての提言
 第6章 財務報告の変革のあり方——FRからEBRへ
  第1節 現行財務報告の限界と問題点
  第2節 財務報告のボーダレス化と変革
   1 財務報告への統合―ファースト・ボーダー
   2 EBRへの統合―セカンド・ボーダー
  第3節 エンハンスト・ビジネス・リポーティングとXBRL
   1 XBRLの意義
   2 XBRLを用いた財務報告の現状
   3 XRBLを用いた情報開示の問題点
  第4節  エンハンスト・ビジネス・リポーティングと
        日本版エンハンスト・ビジネス・リポーティングのあり方
   1 ビジネス・リポーティングの意義
   2 EBRの意義と限界

 第7章 財務報告の変革のための企業価値評価モデル
  第1節 コックピット・モデル
   1 コックピット・モデルの意義
   2 コックピット・モデルのコンセプトと企業価値
   3 コックピット・モデルの因子
  第2節 企業価値評価モデルの検討
   1 企業価値評価モデルの意義
   2 ブランド価値評価モデル(経済産業省モデル)
   3 オールソン・モデル
  第3節  気候変動因子を反映したコックピット・モデル
        (Cockpit Model for Climate Change;CMCC)
   1 気候変動要因の重要性
   2 気候変動要因への限定
   3 CMCCの因子
  第4節 CMCCの株価説明力に対する実証研究
   1 実証分析のモデル
   2 仮  説
   3 データ ……ほか

第3部 財務報告の変革とEFR
 第8章 財務報告の変革と基礎概念
  第1節 財務報告の目的についてのサーベイ
   1 財務報告の目的の嚆矢
   2 財務諸表の目的から財務報告の目的への変革
   3 財務報告の目的の潮流
  第2節 財務報告とEFR
  第3節 EFRをめぐる環境状況の変化
   1 財務報告と企業会計
   2 財務報告と法規範
   3 財務報告と社会的・経済的背景 ……ほか
  第4節 FRとEFRによって提供される情報の特徴および限界

 第9章 EFRの目的
  第1節 EFRの基本目的
  第2節 情報利用者とステークホルダー
  第3節 投資意思決定に有用な情報
  第4節 企業価値評価に有用な情報

 第10章 財務報告の意思決定有用性
  第1節 財務報告情報の質的特徴
   1 財務報告情報の質的特徴の目的
   2 財務報告の目的と質的特徴
  第2節 財務報告情報の質的特徴の階層構造
  第3節 財務報告情報の種類と質的特徴
  第4節 財務報告の意思決定有用性

 第11章 財務報告のコスト・ベネフィット

 第12章 財務報告の変革における過重負担と複雑性
  第1節 過重負担問題の本質
  第2節 複雑性問題の本質

 終 章 総括と展望
  第1節 本研究の特徴と意義
  第2節 財務報告の課題と展望

  補論1 財務報告基準の視点
   1 法規範性とデュー・プロセスの視点
   2 国際化または経済的影響の視点 ……ほか
  補論2 SEC座談会
   1 はじめに
   2 SECと意見交換の趣旨 ……ほか
  補論3 AICPA座談会
   1 はじめに
   2 特別委員会の設置目的と新たな財務報告の方向性
       ……ほか

 ■付  録
  〔1-1〕 ダンジブルズとインタンジブルズの絶対額
  〔1-2〕 タンジブルズとインタンジブルズの構成比
  〔2〕 財務報告の変革の変遷 ……ほか

 ■参考文献

 ■索  引


著者プロフィール 〈編著者紹介〉
広瀬 義州(ひろせ よしくに)
早稲田大学教授・商学博士(早稲田大学)

〔主要著書等〕
『会計基準論』(中央経済社・1995 年,平成7年度日本会計研究学会・太田賞受賞)
『連結会計入門』(中央経済社・第1版1998 年・第5版2009 年・編著)
『財務会計』(中央経済社・第1版1998 年・第10 版2011 年)
『ブラッシュアップ財務会計』(中央経済社・第1版1998 年・第10 版2011 年)
『コンメンタール国際会計基準Ⅰ─Ⅴ』(税務経理協会・1999-2000 年・共編著)
『日本発ブランド価値評価モデル』(税務経理協会・2003 年・共著)
『知的財産の証券化』(日本経済新聞社・2003 年・編著)
『ビジネスアカウンティング』(東洋経済新報社・2004 年)
『特許権価値評価モデル(PatVM)ハンドブック』(東洋経済新報社・2005 年・編著)
『特許権価値評価モデル(PatVM)』(東洋経済新報社・2006 年・編著)
『知的財産会計』(税務経理協会・2006 年)
『IFRS 財産会計入門』(中央経済社・2010 年)
『英和和英 IFRS 会計用語辞典』(中央経済社・2010 年・共編著)
『IFRS 財務会計の諸概念』(中央経済社・第1版1988 年・増補版2002 年・共訳)
他著書・共著・編著・論文等多数






















著者紹介

広瀬 義州(ひろせ よしくに)
[プロフィール]
1949年生まれ
早稲田大学大学院商学研究科博士課程後期修了
早稲田大学教授
商学博士

[主な著作]
『会計基準論』(中央経済社,1995年)
『ビジネスアカウンティング』(東洋経済新報社,2004年)
『知的財産会計』(税務経理協会,2006年)
『財務報告の変革』(編著,中央経済社,2011年)
『財務会計(第11版)』(中央経済社,2012年)
『財務報告のフロンティア』(共編著,中央経済社,2012年)
『会計学スタンダード』(中央経済社,2012年)他