- 本の紹介
- 共同開発研究の開始から終了まで、契約上・実務上の留意点を時系列で解説した好評書の最新版。スタートアップとの案件における留意点や最新裁判例を追記。6種の書式例を収録。
目次
はしがき
第 1 章 共同研究開発とは
第1節 共同研究開発の意義・類型
第2節 共同研究開発を巡る近時の動き
第3節 共同研究開発のメリット・デメリット
第4節 他の共同形態との比較
第 2 章 共同研究開発の進め方
1 共同研究開発のパートナー探索・候補選定
2 秘密保持契約
3 (場合によって)レター・オブ・インテント,フィージビリティ・スタディ契約
4 共同研究開発契約交渉・締結
5 共同研究開発の遂行
6 成果に基づく事業遂行
第 3 章 共同研究開発初期段階
第1節 秘密保持契約
1 秘密保持契約を締結する目的と必要性
2 秘密保持契約の内容と検討のポイント
第2節 フィージビリティ・スタディ契約
1 フィージビリティ・スタディとは
2 フィージビリティ・スタディ契約の内容
第3節 レター・オブ・インテント
1 レター・オブ・インテントとは
2 レター・オブ・インテントの目的・内容・形式
3 レター・オブ・インテントの法的拘束力
4 レター・オブ・インテントの例
第4節 独占禁止法上の問題点
1 検討すべき市場
2 共同研究開発自体による独占禁止法上の問題
3 他の事業者の参加の制限
4 ケーススタディ
第 4 章 共同研究開発契約の締結段階
第1節 共同研究開発契約
1 目的と必要性
2 共同研究開発契約のポイント
3 共同研究開発契約書の条項解説
第2節 成果の取扱い
1 使用者(企業)の権利取得に伴うデフォルトルール(法律上のルール)
2 成果の取決めに関する留意点
第3節 独占禁止法に関連する実務上の諸問題
1 はじめに
2 目的,役割・費用分担,情報開示等
3 他の研究開発の制限等
4 既存技術の取扱いの制限
5 競合製品等の生産・販売の制限
6 共同研究開発の成果の帰属等
7 共同研究開発の成果の秘密保持義務,改良発明等
8 共同研究開発の成果である技術を利用した製品の取扱い
9 共同研究開発に伴う情報交換
10 ケーススタディ
第 5 章 大学・研究機関との産学連携,外国企業やスタートアップとの共同研究開発
第1節 大学・研究機関との共同研究開発
1 はじめに
2 大学等との共同研究開発案件に臨む際の基本的視座
3 共同研究開発契約時点における成果取扱いに関する取決め
Q&A 大学との共同研究開発における成果の譲り受け
Q&A 共有成果の実施に関する大学の責任免除
4 企業による独占的実施権の維持
5 不実施補償
6 特許に関する費用負担
第2節 外国企業との共同研究開発
1 成果の取扱い―共有法制
2 共有成果の取扱い―テリトリーによる製造販売事業の区分
3 成果に関する第1国出願ルール
4 輸出管理規制
5 言語
6 準拠法
7 紛争解決
8 外国における競争法
第3節 スタートアップとの共同研究開発
1 はじめに―事業会社とスタートアップとの共同研究開発の基本的視座
2 独占禁止法上の留意点
3 事業会社とスタートアップとの共同研究開発契約における交渉のポイント
第 6 章 共同研究開発の遂行段階における留意点
第1節 役割遂行
Q&A 試作品の品質評価
Q&A システム開発案件におけるトラブル発生責任の解明
第2節 計画・進捗管理
第3節 情報管理
第4節 費用管理
第 7 章 共同研究開発終了段階
第1節 はじめに
第2節 共同研究開発終了時において行うべき一般的処理
1 成果の確認(有無・内容)
2 成果の帰属の取決め
3 成果の実施・利用条件の取決め
4 今後における同一・類似テーマの研究開発実施のあり方に関する取決め
5 秘密情報の返還
6 費用の精算
第3節 終了原因に応じた処理
1 期間満了の場合
2 合意解約の場合
3 中途解約の場合
4 解除事由による契約解除の場合
第4節 共同研究開発後の事業化
1 事業化のスキーム
2 成果を利用した取引関係
3 成果のライセンス
4 共同研究開発組織による事業化
第 8 章 共同研究開発に関する裁判例
第1節 共同研究開発契約の成否および契約締結に至らなかった場合
の責任に関する争い
第2節 共同研究開発契約における当事者の義務の履行・不履行に関
する争い