豆大福分析―だれもがハマる「損得勘定の落し穴」のカラクリ
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- 「豆大福を落としたらいくらの損か」との問いから損得勘定、ひいては企業利益についてさまざまな話を展開させる。随所にコラムや実録、語録などを挿入し、オムニバスで楽しめる本。
目次
豆大福分析
だれもがハマる「損得勘定の落し穴」のカラクリ
目次
まえがき ―「当たり前」か「目からウロコ」か
プロローグ ドンブリ勘定の損得勘定
「豆大福分析」(損得勘定いろいろ)
在庫を抱えながらの商売
“変身”と“再変身” ……ほか
第1章 「豆大福分析の世界」へようこそ
「豆大福分析」のスタート
さまざまな人のさまざまな解答
では帳簿の記録はどうなっているか
第2章 「豆大福分析」の発展
「豆大福型」と「ドーナッツ型」の比較
ビジネスモデルの違い
ビジネスモデルの共通点
あとから変わる損失額
もし豆大福が売れ残ったら
もしドーナッツが売り切れたら
答えを出すには「前提(仮定)」が必要だ
「通常商品型」のケース
アイスクリームのケース
商品の「使命」とお金への再変身(不安定な価値)
正解はどこにあるのか
「会計」の〝呪縛〞
プロジェクト損益
実録 利益が10倍になったある調剤薬局の〝処方箋〞
突然、利益が10倍に
手段が限られる調剤薬局の営業
医薬品の廃棄損 ……ほか
第3章 売り残しと売り逃がしのインパクト
売り残しと売り逃がしの損得勘定
売り残しによるダメージ
過剰在庫の処理
売り逃がしによるダメージ
売り逃がして売り残す「最悪のケース」
コラム 経営者たちの「会計不信」
「私は損益計算書(P/L)は信用していません」
会計は「無用の学問」か
「唯一の真実」 ……ほか
第4章 悪意なき「会計の世界」の〝落し穴〞
「財務会計ワールド」の落し穴
利益はフィクション
〝腐らない〞リンゴ
誰にもできない「期間損益の計算」
「会計の素顔」あれこれ
それでも「会計」は必要だ
「管理会計ワールド」の落し穴
管理会計の〝惨憺たる〞状況
逃れられない「決算会計からの〝呪縛〞」
底に潜む「原価計算」の〝悪戯〞
「管理会計の目的」はいったい何なのか
必要な「複数のインジケーター」 150
「アカウンティング・ワールド(会計の世界)」の限界
コラム 〝遠く〞から眺めた会計の姿
会計用語はなぜ“とっつきにくい”のか
“奇妙”な会計用語
「貸借」の“呪縛” ……ほか
補章「豆大福分析(再考)」
消費者の損得勘定
商品の〝最終使命〞
売上は「財源」、利益は「コスト」
大切なのは「パフォーマンス(成果)」
リンゴ販売(再考)
エピローグ
「当たり前」が大好き
社長は「イエスマン」がお好き
「人財」という大切な財産
あとがき ― 利益はフィクション
著者プロフィール
《著者紹介》
中元 文德 (なかもと ふみのり)
1948年生まれ。
慶應義塾大学商学部卒業。
熊本学園大学会計専門職大学院教授(実務家教員,公認会計士・税理士)。
国立大学法人金沢大学顧問。横浜市包括外部監査人。
大手監査法人で会計監査,コンサルティング,海外関係,公的分野業務に従事したほか,国や地方自治体,公的機関の委員等を歴任するなど,通常の公認会計士の業務を超えて幅広く活動。先入観や世間の常識,社会通念などにとらわれず事実をありのままに観察し,自然な道理に基づいて結論を探ることを大切にしている。
長年海外業務に携わってきた国際派会計士でもある(ロサンゼルス,香港,北京で勤務)。
著書
『アメリカン・ビジネス入門』(中央経済社),
『世界100カ国の法人税』(中央経済社),
『豆大福分析から始まる損得勘定学入門』(中央経済社),
『「官」にも知ってほしい「民の会計」』(ぎょうせい)ほか。
- 担当編集者コメント
- ★本書は、本文以外の実録、豆大福語録やコラムが読み切りのオムニバス形式なので、拾い読みしていただいても、結構楽しめます。もちろん、最初から読まれても東京→新大阪で読み切れるかな。
●本文のストーリーは、「豆大福を落したら、いくらの損か」の問いに対するさまざまな解答を紹介しつつ、利益とは何かを一緒に考えてみましょう、という流れ。
◆本文以外の読みどころをチョット紹介します。
「実録」は本当の話で、人情モノの映画の台本になりそうな内容です。これ読んで泣いた人がいるんです。
豆大福語録&脱線談話のコーヒーショップやコンビニの話は、読めばナットクの内容です。
「ドンブリ勘定」や「身も蓋もない」の本当の意味も知らない人が多いのではないでしょうか。
■本書は、2005年に出版された『豆大福分析からはじまる損得勘定学入門』の発展版であり、元祖豆大福分析ともいえる本です。1260円でこれだけの内容の本は、なかなかお目にかかれません。絶対お得です。前著を買われた方も、退屈させませんよ。