- 本の紹介
- 対策本どおりにすれば相続紛争なんて起きない⁉いいえ、現実はそんなに甘くありません。 正しい相続対策は厳しい現実の把握から。対策本だけではカバーされない相続のリアルを、相続紛争の最前線に立つ弁護士が『ストーリー仕立て×ポイント解説』でお伝えします。
目次
第1編 物語編
第1章 闘う勇気がある限り
【あらすじ】父娘の静かな二人暮らしを長年続けてきた直子は、父の死を受け入れられずにいた。悲しみに暮れる初七日、没交渉だった子沢山の妹が実家を明け渡せと迫ってきて――
第2章 『三本の矢』とはいうけれど
【あらすじ】亡き母の土地もマンションも弟たちに譲りたくない――声も態度もすこぶる大きい依頼者・光代が放つトンデモ発言の数々。敏腕弁護士・冴羽よ、どう動く!?
第3章 遅咲きのスミレ
【あらすじ】大地主の父を持つ純二(30)は、仕事もせず親の金で遊び暮らしていた。父の突然の死から数か月後、優秀な兄に全財産を相続させるという衝撃の遺言が出てくるまでは――
第2編 解説編
第4章 相続紛争の全体像
第5章 「第1章 闘う勇気がある限り」を読み解く
第6章 「第2章『三本の矢』とはいうけれど」を読み解く
第7章 「第3章 遅咲きのスミレ」読み解く
第8章 相続紛争で負けないための戦略
- 著者から
- 超高齢化社会に突入した日本において、相続はかなり身近なものとなっています。
しかし意外なことに、いざ相続紛争になってしまった場合に押さえておくべきポイントや有利な進め方については、一般の方向けに解説した情報がほとんど出回っていません。
そこで、これまでブラックボックスであった「相続紛争の戦い方」について具体的に紹介し、適切な相続紛争解決につながればという思いで執筆したのが本書です。少しでもスムーズに理解していただくため、第1編はストーリー仕立てとし、第2編を解説編としました。
すでに相続紛争に巻き込まれている方はもちろんのこと、これから相続紛争に巻き込まれる可能性がある方、相続に興味のあるすべての方、加えて相続事案を扱う職種の方々には、ぜひ本書を読んでいただければと思います。
実話に近いエピソードを通じて、当事者がどのような心境や背景で紛争に至っているのかも、リアルに感じていただければ幸いです。