海外M&Aの戦略と実践―海外事業を成功に導くクロスボーダーM&Aの実務

楠本 隆志

定価(紙 版):2,750円(税込)

発行日:2022/12/22
A5判 / 192頁
ISBN:978-4-502-44721-1

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本の紹介
いま日本企業がなすべきことは、アセアンを起点に海外M&Aを成功させること。その秘訣は、現地パートナーと協業して、その国に根づくようなビジネスを行うことを明快に説く。

目次

はじめに

第Ⅰ部 戦略編

第1章 なぜ日本企業の海外事業は失敗するのか?
1-1 戦略なき海外進出
1-2 時代錯誤の海外進出モデルが抱える構造的欠陥
1-3 組織的知見の不足、組織・人事面の課題
1-4 日本企業に対する海外での評価

第2章 海外事業成功の鍵はM&A―現地パートナーとの協業
2-1 なぜ単独進出は失敗するのか
2-2 M&Aを活用した成長戦略
2-3 M&Aの目的の類型

第3章 M&Aプロセスの全体像から見た戦略
3-1 M&Aプロセスの全体像
3-2 M&A案件の投資性評価
3-3 戦略立案に関する注意点
3-4 プロジェクトマネジメントの鉄則

第4章 日本とASEAN
4-1 日本経済の課題
4-2 ASEANと日本
4-3 国別・業種別に見た投資傾向
4-4 海外進出の歴史的経過

第Ⅱ部 実践編

第5章 案件組成―パートナー探索〜案件化
5-1 良い案件は待たずに“掘り起こす”
5-2 売り手起点のM&A
5-3 買い手起点のM&A
5-4 M&A(買収)提案とストラクチャリング
5-5 FA(ファイナンシャル・アドバイザー)の役割
5-6 FAの選び方

第6章 M&A活用によるタイ進出―「理化工業」のケーススタディ

おわりに:アジアに、世界に生きる

著者紹介

楠本 隆志(くすもと たかし)
[プロフィール]
KCP代表パートナー
タイ国政府系商業銀行バンクタイ(現 CIMB Bank)エグゼクティブヴァイスプレジデント経てKCPを設立し,代表パートナーに就任。以降,三菱地所,鴻池運輸,日活・日本テレビ等日系大手企業のM&A,合弁案件を手掛けた。日系商社時代にはサウジアラビア現地企業出向,ニューヨーク現地法人副社長,シアトル現地法人社長を歴任。現在,日本政府系機関複数でアドバイザーを務めるほか,過去にはAIRA Securities,日系戦略コンサルティング・ファームのコーポレートディレクションの顧問を務めた。
三菱モルガン・スタンレー証券,マーキュリア・インベストメント,辻・本郷税理士法人,早稲田大学等,講演実績多数。

1978年:大阪外国語大学(現 大阪大学)卒業
1993年:ワシントン大学経営管理プログラム修了

[主な著作]
『アジアの見えないリスク』(日刊工業新聞社,共著)