Q&A海事・物流・貿易の契約実務と危機管理―基本実務から運送契約、傭船契約、船荷証券、海難事故対応までトータルカバー
- 本の紹介
- 基礎となる民商法の知識、債権回収、コンプライアンス対応などを踏まえ、海事・物流・貿易に係る契約実務・危機管理をフォロー。物の製造・販売・流通に関わる現場担当者も必携。
目次
はしがき
第1章 ─民法・商法の基礎
Q1民法を学ぶ意義
Q2 契約の成立要件
Q3 契約の効果・結果
Q4 契約の有効要件
Q5 契約の当事者
Q6 契約書への署名押印
Q7 相手会社を支配する者に対する責任追及
Q8 契約債権の消滅時効
Q9 不法行為債権の消滅時効
Q10 時効の中断・停止
Q11 債権譲渡
Q12 相殺
Q13 保証と民法改正
Q14 損害賠償と民法改正
Q15 契約解除と民法改正
Q16 担保責任と民法改正
第2章 ─紛争解決と債権回収の実務
Q1 紛争発生時の検討事項
Q2 話し合いによる紛争解決手段
Q3 訴訟・仲裁・調停の異同
Q4 債権回収の手段
Q5 担保権による債権回収
Q6 和解交渉のポイント
Q7 債権保全のために平常時にすべきこと
Q8 相手方が倒産した場合
第3章 ─契約実務
Q1 契約書の意義と役割
Q2 典型的な契約条項
Q3 契約書のドラフト(初心者編)
Q4 契約書のドラフト(初級者編)
Q5 契約交渉のポイント
Q6 契約書や証拠の管理
Q7 契約書の解釈(文法の重要性)
Q8 契約書の解釈(包括文言)
Q9 契約書の解釈(約款)
Q10 契約書の解釈(手書きかそれ以外か)
第4章 ─国際取引の特殊性
Q1 国際取引契約書の特殊性
Q2 表明保証・誓約・先行条件
Q3 英文契約書の一般条項
Q4 国際的な債権回収
Q5 国際取引のリスク管理
Q6 同じ事件が複数の国の裁判所に係属する可能性
Q7 インコタームズ
Q8 ウィーン売買条約
第5章 ─リスクマネジメント・コンプライアンス・行政規制
Q1 リスクマネジメントとは
Q2 リスクマネジメントのポイント
Q3 企業のコンプライアンス
Q4 会社法
Q5 個人情報保護法
Q6 刑事罰
Q7 企業不祥事や事故の対応
Q8 知的財産法
Q9 不正競争防止法と秘密保持契約(NDA)
Q10 労務管理
Q11 独占禁止法
Q12 下請法
Q13 業法規制
Q14 反社会的勢力への対応
Q15 弁護士に依頼する際の注意点等
Q16 弁護士の料金形態
第6章 ─運送業一般
陸運・海運・航空運送の共通部分
Q1 運送契約概論
Q2 荷送人の権利義務
Q3 荷受人の権利義務
Q4 運送人の権利義務
Q5 運送人の責任
Q6 貨物自動車運送約款
Q7 物流の2024年問題
第7章 ─物流に関するその他事業
運送取扱人、仲立業、代理店、倉庫業
Q1 運送取扱人
Q2 仲立人(ブローカー)
Q3 代理店
Q4 倉庫業者
Q5 倉庫寄託約款
第8章 ─海上物品運送契約
Q1 堪航能力
Q2 船積み・荷揚げ
Q3 航海
Q4 運送品の引渡し
Q5 船荷証券と引換えなしの運送品引渡し
Q6 運賃
Q7 運送品の損害賠償請求権者
Q8 運送品の損害賠償責任の限定
Q9 船主責任制限
Q10 国際物品運送特有のディフェンス
Q11 荷主に不利な特約
第9章 ─船荷証券と海上運送状
Q1 船荷証券と海上運送状の概論
Q2 船荷証券の性質
Q3 サレンダーBLと船長託送BL
Q4 船荷証券の記載事項
Q5 運送品の外観の記載と補償状
Q6 裏面約款の条項(ヒマラヤ条項)
Q7 裏面約款の条項(デマイズ条項)
Q8 裏面約款の条項(FIOST条項)
Q9 裏面約款の条項(不知約款)
Q10 裏面約款の条項(至上約款)
Q11 裏面約款の条項(摂取条項)
Q12 裏面約款の条項(共同海損約款)
Q13 裏面約款の条項(ニュージェイソン約款)
Q14 裏面約款の条項(双方過失衝突約款)
第10章 ─傭船契約を学ぶ前に
Q1 内航船の傭船契約と英国判例
Q2 傭船契約の種類と比較
第11章 ─定期傭船契約
Q1 定期傭船契約の法的性質
Q2 船主と傭船者の役割分担・費用分担の基本
Q3 契約成立の条件(subject to)
Q4 傭船契約書を作る意義
Q5 船舶の要目や性能の記載
Q6 スピードクレーム
Q7 本船の引渡し
Q8 本船の堪航性
Q9 本船引渡しと解約条項
Q10 Estimated Time of Arrival(到着予定日) やEarliest Delivery
Date(最も早い引渡日)の規定
Q11 本船のメンテナンス
Q12 傭船料の支払い
Q13 傭船料からの控除
Q14 本船の引揚げ
Q15 傭船料不払いによる契約解除と損害賠償請求
Q16 オフハイヤー
Q17 傭船料の回収方法(特にlienの行使)
Q18 傭船者の倒産危機時
Q19 傭船者の本船使用権(employment)
Q20 本船使用権に伴う補償責任
Q21 安全港に関する義務
Q22 非安全港とは
Q23 傭船終了時期の遵守
Q24 荷役における役割分担
Q25 カーゴクレームとInter-Club Agreement
Q26 船長によるBLへの署名
第12章 ─航海傭船契約
Q1 船主の責任範囲
Q2 堪航性の内容
Q3 運賃の支払い
Q4 運賃との相殺
Q5 離路
Q6 レイタイムとデマレージの概論
Q7 レイタイムのカウント
Q8 レイタイムの開始要件
Q9 レイタイムと着岸遅延リスク
Q10 デマレージの注意点
Q11 荷役における役割分担
第13章 ─海難事故
Q1 スエズ運河座礁事故
Q2 モーリシャス油濁事故
Q3 北海道遊覧船沈没事故
Q4 自動運航船と海難事故
Q5 船員法・内航海運業法の改正と海難事故