すらすら減損会計

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佐藤 雄太

定価(紙 版):2,200円(税込)

発行日:2012/03/02
A5判 / 228頁
ISBN:978-4-502-45080-8

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本の紹介
難解だけど重要な減損会計。本書は「なぜ、そうするのか?」という背景からやさしく解説。テクニカルな部分は設例や練習問題でしっかり理解。これで苦手意識は解消です。

目次


すらすら減損会計
目次

 はじめに

第1章 減損会計って何ですか?
 1 そもそも減損会計の「減損」とは?
  ❶ 減損会計の習得ポイント
  ❷ 資産の価値を「減少させて,損失を計上する」こと
 2 減損会計は何のために行うのか?
  ❶ 減損会計は投資の失敗を反映する
  ❷ 減損会計は固定資産の帳簿価額を減らす
 3 資産性(貸借対照表能力)の話
  ❶ そもそも資産が資産であるためには?
  ❷ 固定資産の資産性とは?
 4 減損会計のカンドコロ
  ❶ 新しい会計の考え方
  ❷ 時価評価とは違う
 5 減損会計の対象
  ❶ 固定資産の中身
  ❷ 有形固定資産 ……ほか

第2章 資産のグルーピングとは?
 1 グルーピングはこうする
  ❶ 判断できる単位まで“グループ化する”こと
  ❷ グルーピングする3つの視点
 2 グルーピングにあたって考慮すべきこと
  ❶ 企業の管理を尊重する
  ❷ グルーピングのやり方はいろいろ ……ほか

第3章 減損会計の第1ステップ「兆候」
 1 減損会計はなぜ3つもステップがあるのか?
  ❶ 減損会計のテクニックを勉強する心構え ……ほか
  ❷ 3ステップの全体像
 2 減損の「兆候」を判定する
  ❶  営業活動から生じる損益(またはキャッシュ・フロー)の
      継続したマイナス
  ❷ 使用方法・範囲の回収可能価額を著しく低下させる変化
   ……ほか

第4章 減損会計の第2ステップ「認識」
 1 認識ステップはシンプル?
  ❶ 本当に減損を実施するか?
  ❷ キーワードは,「割引前将来キャッシュ・フロー総額」
 2 割引前将来キャッシュ・フローとは?
  ❶ 主要な資産
  ❷ 経済的耐用年数 ……ほか
 3 割引前将来キャッシュ・フローと20年
  ❶ 主要な資産の耐用年数が20年を超えない場合
  ❷ 主要な資産の耐用年数が20年を超える場合
 4 将来の予測にもルールがある
  ❶ 将来キャッシュ・フローの見積り
  ❷ 正味売却価額の見積り

第5章 減損会計の第3ステップ「測定」
 1 減損の「測定」のキホン
  ❶ 帳簿価額をいくら減額するか?
  ❷ 回収可能価額とは?
 2 回収可能価額その1〜使用価値
  ❶ 割引計算とは?
  ❷ 「割引後将来キャッシュ・フロー」とは?
 3 回収可能価額その2〜正味売却価額
  ❶ 公正な評価額
  ❷ 合理的に算定された価格
 4 割引率も検討が必要
  ❶ 割引計算に「乖離リスク」を織り込む
  ❷ 割引率に「乖離リスク」を織り込む方法 ……ほか
 5 練習問題

第6章 共用資産の減損とは?
 1 共用資産とのれんの減損
 2 共用資産の減損の考え方
  ❶ 共用資産とは?
  ❷ 共用資産の取扱いは2パターンある
 3 共用資産の減損手続き「原則法」
  ❶ 共用資産の減損の兆候
  ❷ 共用資産の減損の認識 ……ほか
 4 共用資産の減損手続き「原則法」―練習問題
 5 共用資産の減損手続き「例外法」
  ❶ 共用資産の帳簿価額を資産グループに配分する
  ❷ 減損の配分をどうするか?

第7章 のれんの減損とは?
 1 のれんの減損処理の考え方
  ❶ 「のれん」とは?
  ❷ のれんと共用資産の取扱いの違い ……ほか
 2 のれんの減損手続き「原則法」
  ❶ のれんの減損の兆候
  ❷ のれんの減損の認識 ……ほか
 3 のれんの減損手続き「原則法」―練習問題
 4 のれんの減損手続き「例外法」
  ❶ 分割してから配分する
  ❷ 設例で検討してみよう

第8章 減損後の会計処理
 1 減損後は減価償却が変わる
  ❶ 減損後も帳簿価額はある
  ❷ 会計上のその後の処理 ……ほか
 2 減損で税効果会計も考える
  ❶ 減損損失と税効果会計
  ❷ 繰延税金資産は回収可能性が命 ……ほか

第9章 減損会計の開示
 1 決算書での開示ルール
  ❶ 損益計算書での開示方法
  ❷ 貸借対照表での開示方法
 2 注記事項

第10章 IFRSとの違い
 1 IFRSとの主な違いはここだ
  ❶ IFRS導入は避けられない!?
  ❷ 減損プロセスに「認識」がない ……ほか
 2 2つの違いはどう影響するか?
  ❶ 「認識」ステップがないとどうなる?
  ❷ 戻入れをするとどうなる?



著者プロフィール 佐藤 雄太(さとう ゆうた)
1979年生まれ。
公認会計士2次試験合格後,大手監査法人に入所。
主に金融商品取引法
監査,会社法監査を担当する。
監査法人時代は,主に,製造業,建設業,金融業を担当していた。
その後独立し,「佐藤雄太公認会計士事務所」を設立。
連結会計や海外企業の日本法人に対するIFRS導入業務,またベトナム・インドなど,アジアに関連する会計・税務コンサルティングを展開している。
大阪証券取引所はじめ各地で会計や管理に関するセミナー講座をもつ。
2011年よりコンサルティング・グループSUCに参画。
「会計に感動を」をモットーとし,常にお客様の期待を上回るサービスを提供して会計に楽しさや感動を感じていただくことを心掛けながら日々の業務にあたっている。






















著者紹介

佐藤 雄太(さとう ゆうた)

担当編集者コメント
「公認会計士や前任者が作ったエクセルシートに,いわれた数字を入れているだけで,何をやっているかわからない」。こんなことはありませんか? 導入されてからもうすぐ10年経とうとしていますが,逆に実務に流されて,本質を忘れてしまっているかもしれません。
本書を読めば,減損会計が楽しくなるかも! ぜひぜひ手にとってみてください。2色刷り。