- 本の紹介
- 原価計算を導入していない中小規模会社のために、ゼロから原価計算をやるための初歩的な実務を解説します。総合原価計算編は、工場などで見込み生産を行う製造業が対象です。
目次
ゼロからはじめる原価計算 総合原価計算編
目次
第1章 原価計算ってなんだろう
1 原価ってなんだろう?原価計算とは?
2 原価計算ができると助かること〜仕掛品の残高が計算できる
⑴ 月次損益計算が正しくなる
⑵ 財務諸表が適正なものとなる
3 原価計算ができると助かること〜経営管理が向上する
⑴ 原価管理ができるようになる
⑵ 予算との比較ができるようになる
⑶ 経営上の意思決定に役立つ(価格設定,投資意思決定)
4 まずは財務諸表作成目的を最優先
第2章 総合原価計算と個別原価計算のどちらを選ぶか
1 総合原価計算とは
2 個別原価計算とは
3 総合と個別のどちらを使うかを判断するには
4 総合原価計算の体系はこうなっている
⑴ まず計算単位を決める
⑵ 次に仕掛品の完成品換算数量を計算する
5 原価とは
⑴ そもそも原価とは何か
⑵ 原価と販管費を区分する
⑶ 中小企業で使える簡単な原価・販管費の区分方法 ……ほか
第3章 STEP1 材料費を計算しよう
1 何を材料費として何を消耗品費(経費)とするか
2 引取費用など付随費用はどうするか
3 消費単価はこうして計算する
⑴ 継続記録法と棚卸計算法
⑵ 継続記録法による計算方法
⑶ それぞれの比較 ……ほか
4 材料の払出しと差額処理
第4章 STEP2 労務費を計算しよう
1 どこまでを労務費とするか
⑴ 対応法その1〜締日を揃える
⑵ 対応法その2〜残業手当の計上だけ末日でも締める
⑶ 対応法その3〜残業手当の計上は,半月ずれることとする
……ほか
2 直接労務費と間接労務費の違い
3 賃率はこうして算定する
4 予定賃率と実際賃率
5 労務費の計算と処理方法
第5章 STEP3 経費・製造間接費を計算しよう
1 直接経費と間接経費を区分する
⑴ 直接経費
⑵ 外注加工の形態とその会計処理
⑶ 間接経費
2 製造間接費を配賦する
⑴ 金額的基準
⑵ 物量基準
3 実額配賦と予定配賦
⑴ 発生予定額の定め方
⑵ 操業度の決め方
⑶ 配賦額の計算
4 配賦差異を処理する
第6章 STEP4 仕掛品の計算➡原価計算の完了!
1 仕掛品の進捗度と完成品換算量
2 先入先出法と平均法
⑴ 先入先出法
⑵ 平均法
⑶ それぞれの計算法 ……ほか
3 原価計算表の完成と原価計算システム
⑴ 原価計算表
⑵ 原価計算システム
4 減損と仕損
⑴ 減損と原価計算での取扱い
⑵ 正常な減損の厳密な取扱い
⑶ 数値例による減損の取扱い ……ほか
5 連産品と副産物と作業屑
⑴ 連産品の計算
⑵ 副産物の計算
⑶ 作業屑の計算
第7章 原価計算を経営に活かす:予定原価・標準原価の利用
1 予定原価を利用するメリット
2 直接材料費における予定原価と差異分析
3 直接労務費における予定原価と差異分析
4 製造間接費における予定原価と差異分析
5 原価差異の期末処理と税務
⑴ 原価計算上の取扱い
⑵ 税務上の原価差異の取扱い
第8章 単純総合原価計算の応用とその他の計算
1 工程別総合原価計算
2 組別総合原価計算
3 等級別総合原価計算
4 部門別総合原価計算
5 直接原価計算と損益分岐点分析
著者プロフィール
佐久間裕幸(さくま・ひろゆき)
1961年東京都生まれ。
1984年慶應義塾大学商学部卒業,
1986年慶應義塾大学大学院商学研究科修士課程修了。
同年公認会計士二次試験合格,監査法人中央会計事務所(中央青山監査法人)に入所し,株式公開準備企業の監査等に従事。
1990年公認会計士,税理士登録。
監査法人退職後,佐久間税務会計事務所を開設し,父の税理士事務所も引き継ぎ,所長に。
中小・中堅企業の会計・税務の業務のほか,成長企業の公開準備支援などを実施。
顧問先からの新興市場への上場2社,上場企業へのバイアウト2社。
2006年から2008年まで南山大学大学院(南山ビジネススクール)教授を務める。
著書
『電子帳簿の実務Q&A』,
共著書
『徹底解明 会社法の法務・会計・税務』など。