海外進出企業の贈賄リスク対応の実務―米国FCPAからアジア諸国の関連法まで
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ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業) 編
デロイト トーマツファイナンシャルアドバイザリー株式会社フォレンジックサービス 編
発行日:2013/05/21
A5判 / 328頁
ISBN:978-4-502-48180-2
- 本の紹介
- 海外進出企業にとって喫緊の課題といえる汚職法への対応を解説。主要な法律と適用パターンからリスク低減策としてのコンプライアンス制度の構築、発覚後の対応等まで解説。
目次
海外進出企業の
贈賄リスク対応の実務
―米国FCPAからアジア諸国の関連法まで
目次
第1編 外国公務員への贈賄を処罰する主な法令
第1章 米国FCPAとは―日本企業に適用されるパターン
1 成立経緯
2 規制当局―DOJとSEC
3 FCPAの2つの類型
4 FCPAの適用範囲
5 賄賂禁止条項の構成要件
6 賄賂禁止条項により処罰されない場合
7 会計・内部統制条項
8 違反の効果
9 時 効
10 FCPAガイドライン上の効果的なコンプライアンス制度
第2章 英国Bribery Act
1 英国Bribery Actとは
2 法令の概要
3 法人の贈賄防止懈怠罪 (Failure of commercial organization
to prevent bribery)(第7条)
4 罰 則
5 効果的なコンプライアンス制度
第3章 日本の不正競争防止法第18条―外国公務員贈賄罪
1 制定・改正経緯
2 OECDによる勧告
3 外国公務員贈賄罪の内容
4 適用範囲―属地主義と属人主義
5 執行状況
6 経産省ガイドラインが推奨するコンプライアンス
第2編 実効的なコンプライアンス制度の構築
第4章 業界別FCPA違反の執行事例
1 FCPA違反に対する企業への執行状況
2 医療関連業界
3 通信業界
4 運送業界
5 エネルギー業界
6 建設,社会インフラ業界
7 製造業界
8 防衛業界
9 金融業界
10 事例からの教訓
第5章 FCPA違反に対する制裁を回避するには
1 今後,当局に狙われる企業は?
2 贈賄行為が企業にもたらす負の影響
3 FCPA違反に対する制裁を回避できた事例
4 効果的なコンプライアンス制度の必要性
第6章 コンプライアンス制度導入の進め方
1 贈賄と汚職
2 効果的なコンプライアンス制度の構成要素
3 企業の陥りやすい失敗
4 効果的なコンプライアンス制度導入のポイント
5 どの程度のコンプライアンス制度を導入すれば十分か
第3編 汚職の疑いが生じた場合の対応
第7章 司法取引
1 司法取引の概要
2 司法取引の種類
3 訴追猶予契約(DPA)の具体的内容
4 捜査の端緒
5 DOJ訴追基準
6 SEC調査・立件基準
7 企業は違反事実を自主的に開示すべきか
8 司法取引における責任の範囲の限定
9 DOJが企業に対して科す罰金の計算方法
10 捜査の開始
11 交 渉
第8章 内部調査
1 内部調査が必要な法的根拠
2 その他の内部調査の目的
3 内部調査の基本的なステップ
4 第1段階―調査準備の留意点
5 第2段階―調査実施上の留意点
第4編 アジア諸国の汚職関連法
中国
1 中国の汚職防止関連法規
2 法執行の状況
3 汚職の状況
4 接待,贈答への対応
インド
1 インドの汚職防止関連法規
2 インドの汚職防止に向けた取組み
インドネシア
1 インドネシアの汚職防止関連法規
2 法執行の状況
3 汚職の状況
4 接待,贈答における金額上限
フィリピン
1 フィリピンの汚職防止関連法規
2 汚職の状況
タイ
1 タイの汚職防止関連法規
2 汚職の状況
ベトナム
1 ベトナムの汚職防止関連法規
2 法執行の状況
3 汚職の状況
4 贈答の金額に関する規制
ミャンマー
1 ミャンマーの汚職防止関連法規
2 法執行の状況
3 汚職の状況
台湾
1 台湾の汚職防止関連法規
2 汚職及び法執行の状況
マレーシア
1 マレーシアの汚職防止関連法規
2 法執行の状況
3 汚職の状況
シンガポール
1 シンガポールの汚職防止関連法規
2 法執行の状況
3 シンガポールの概要と汚職・腐敗の状況
資料1 FCPA執行事例
資料2 FCPA(原文)
FCPA(和文)
資料3 Bribery Act 2010(原文)(抜粋)
Bribery Act 2010(和文)(抜粋)
資料4 不正競争防止法関連条文(抜粋)
著者プロフィール
<編者紹介>
ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー㈱フォレンジックサービス