- 本の紹介
- 多様化する企業のファイナンス手法を、貸借対照表とのつながりから4つの視点で整理し、資金を調達する側と投資する側の双方について、会計と税の実務処理を詳しく解説。
目次
企業ファイナンスの会計・税務
目次
第Ⅰ章 概要および導入
1 企業のファイナンス手法の類型
2 企業財務とファイナンス手法
(1)リスク・リターンとレバレッジ
(2)企業に対する支配権とファイナンス手法
(3)その他の企業財務上の視点
(4)まとめ
3 企業会計および法人税法上の純資産と利益(所得)の概念
(1)概 論
(2)企業会計における純資産の部
(3)法人税法上の純資産
4 ファイナンス手法と税務上の取扱い
(1)概 論
(2)調達コストの損金性
(3)源泉徴収について
ⅰ 所得税の源泉徴収の基礎
ⅱ 地方税について ……ほか
(4)個人が運用主体である場合の所得区分について
(5)外国法人および非居住者が運用主体である場合の基本的
考え方
ⅰ 概 要
ⅱ 国内源泉所得について ……ほか
第Ⅱ章 デット・ファイナンス
1 借入金(金銭消費貸借)
(1)会計上の取扱い
ⅰ 調達企業における取扱い
ⅱ 債権者である企業における取扱い
(2)税務上の取扱い
ⅰ 調達企業における取扱い
ⅱ 債権者における取扱い ……ほか
2 社 債
(1)会計上の取扱い
ⅰ 発行企業における取扱い
ⅱ 投資家である企業における取扱い
(2)税務上の取扱い(利付債)
ⅰ 発行法人における取扱い
ⅱ 投資家における取扱い ……ほか
(3)税務上の取扱い(割引債)
ⅰ 割引債の概要
ⅱ 発行法人における取扱い ……ほか
第Ⅲ章 エクイティ・ファイナンス
1 株 式
(1)会計上の取扱い
ⅰ 発行企業における取扱い
ⅱ 投資家である企業における取扱い
(2)税務上の取扱い
ⅰ 発行法人における取扱い
ⅱ 投資家における取扱い ……ほか
2 新株予約権
(1)会計上の取扱い
ⅰ 発行企業における取扱い
ⅱ 投資家である企業における取扱い
(2)税務上の取扱い
ⅰ 発行法人における取扱い
ⅱ 投資家における取扱い
第Ⅳ章 ハイブリッド・ファイナンス
1 ハイブリッド・ファイナンスの類型
2 デット型―劣後債,劣後ローン,利益連動債―
(1)劣後債,劣後ローン,利益連動債の概要
(2)会計上の取扱い
ⅰ 概 要
ⅱ DDS
(3)税務上の取扱い
ⅰ 概 要
ⅱ 利益連動債と振替社債および民間国外債 ……ほか
3 エクイティ型―種類株式―
(1)種類株式の概要
(2)会計上の取扱い
ⅰ 発行企業における取扱い
ⅱ 投資家である企業における取扱い
(3)税務上の取扱い
ⅰ 発行法人における取扱い
ⅱ 投資家における取扱い
4 転換型―新株予約権付社債―
(1)新株予約権付社債の概要
(2)会計上の取扱い
ⅰ 発行企業における取扱い
ⅱ 投資家である企業における取扱い
(3)税務上の取扱い
ⅰ 発行法人における取扱い
ⅱ 投資家における取扱い
5 仕組型―優先出資証券スキーム―
(1)優先出資証券スキームの概要
(2)会計上の取扱い
(3)税務上の取扱い
第Ⅴ章 アセット・ファイナンス
1 担保融資等
(1)担保融資
ⅰ 会計上の取扱い
ⅱ 税務上の取扱い
(2)債券現先取引
ⅰ 取引の概要
ⅱ 会計上の取扱い ……ほか
(3)現金担保付債券貸借取引
ⅰ 取引の概要
ⅱ 会計上の取扱い ……ほか
2 割賦販売
(1)取引の概要
(2)会計上の取扱い
ⅰ 売手の会計処理
ⅱ 買手の会計処理
(3)税務上の取扱い
ⅰ 法人税法上の取扱い
ⅱ 消費税法上の取扱い
3 リース取引
(1)取引の概要
(2)会計上の取扱い
ⅰ リース取引の区分と会計処理の概要
ⅱ 現在価値基準について ……ほか
(3)税務上の取扱い
ⅰ 法人税法上の取扱い
ⅱ 消費税法上の取扱い
4 流動化取引
(1)流動化取引の概要
ⅰ 基本的概念
ⅱ スキームの類型
(2)関連する会計上の取扱いの解説
ⅰ オフバランスの意味
ⅱ オフバランスに関連する会計基準 ……ほか
(3)関連する税務上の取扱いの解説
ⅰ 税務上のオフバランス基準
ⅱ ローン・パーティシペーションの処理 ……ほか
著者プロフィール
須田 和彦(すだ かずひこ)
大手監査法人に勤務した後,2000年に東京共同会計事務所に入所。
現在,同事務所のパートナーとして,主としてコーポレート・ファイナンス分野(M&A,事業再生,グループ再編等)及びストラクチャード・ファイナンス分野(証券化,各種ファンド取引,金融商品組成等)の会計・税務コンサルティングに従事。
主な著書
『実務解説法人税の時価』(中央経済社),
『ビークル[事業体]の会計・税務』(中央経済社・共著),
『事業再生における税務・会計Q&A[増補改訂版]』(商事法務・共著)がある。
早稲田大学商学部卒業。
公認会計士・税理士。
- 担当編集者コメント
- 資金調達の方法には様々なものがありますが、どのような手法が望ましいのか、また財務や税務に及ぼす影響もまた、状況によって異なります。本書はファイナンスをBSとのつながりから整理して、実務処理を整理しています。資金を調達する際にも、投資する際にもご活用いただけます。