M&A先の業績改善マニュアル

田村 和己

定価(紙 版):4,180円(税込)

発行日:2024/06/11
A5判 / 336頁
ISBN:978-4-502-49681-3

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本の紹介
M&Aの失敗の多くが、M&A先の業績改善指導ができていないことが理由です。本書はM&A戦略を選択した会社が絶対にマスターすべきM&A先の業績改善ための手引書です。

目次

第1章  M&A先の調査手法の問題点と業績管理調査の重要性
1 M&A市場の推移
2 M&Aの成功確率はどのくらいか
3 ジャック・ウエルチの教えるM&Aのリスク
4 M&Aと経営体質,財務戦略との関係
5 統合化計画の内容と問題点
6 デューデリジェンス調査における業績管理調査の重要性
7 デューデリジェンス調査で買収先の潜在的収益力をどう見るか
8 買収後の関係会社管理に役立つ業績管理
9 M&Aの先駆企業はどのように買収先の収益改善を行うか

第2章 業績管理強化の効果と収益力アップ効果
1 簡易業績管理診断
2 業績管理とは
3 経営管理における業績管理の位置づけ
4 業績管理整備の効果・利用法
5 業績管理の重要性
6 業績管理未整備の経営の限界
7 業績管理を整備するとなぜ収益が上がるのか
8 業績管理の強化で会社の収益力はどの程度アップするか

第3章 業績管理強化プログラムMaPSの内容
1 業績管理強化プログラムMaPSのフレームワークとその特徴
2 MaPSを支える3Sと3識の原則
3 MaPSの各フェーズの概要と収益改善シナリオの説明

第4章 MaPS適用の成功事例と指導上の留意点
1 業績管理強化プログラム(MaPS)の成功事例
2 経営体質の違いによる業績管理強化方法
3 業績管理強化プログラムMaPS適用の収益力アップ効果

第5章 業績管理プロジェクトの障害事項とプロジェクトの進め方
1 業績管理プロジェクトの障害事項
2 経営のバランス志向を教える
3 エクセレントカンパニーの視点とMaPSの共通項

第6章 月次業績管理の整備
ステップ1 財務課題・経営課題を知り危機感を共有化する
ステップ2 会計処理を適正化する
ステップ3 月次決算をタイムリーに行う
ステップ4 業績検討会議を制度化する
ステップ5 業績検討会議を高度化する

第7章 原価管理制度の整備
ステップ6 適正な原価把握を行う
ステップ7 製品別,顧客別のポートフォリオ分析を行う
ステップ8 原価検討会議を制度化する
ステップ9 自社のコストダウン手法を作る

第8章 部門別業績管理の整備
ステップ10 部門別業績を正しく把握する
ステップ11 部門別業績改善のための業務の効率化,効果性をアップする
ステップ12 会社独自の人材育成法を作る

第9章 予算管理制度の整備
ステップ13 予算作成上の問題点を知り予算制度を改善する
ステップ14 予算に競争力強化手法を入れ競争力強化を行う
ステップ15 予算に総合的収益改善手法を入れる
ステップ16 成果配分を導入する

第10章 戦略的経営計画の整備
ステップ17 経営計画策定の問題点を知り経営計画に生かす
ステップ18 将来の戦略を明確化した経営計画をプロジェクトチームで作成する
ステップ19 フォロー会議を定期的に開催し未達成原因を追究して計画の実現可能性を高める
ステップ20 新規事業を計画的に進める

終章 業績管理マニュアル作成の必要性と作成方法・実例
1 業績管理マニュアルの目的と定義
2 業績管理マニュアルの効果
3 業績管理マニュアル作りのポイント
4 経営体質の区分による業績管理マニュアルの作り方
5 業績管理マニュアルの構成要素
6 簡易業績管理マニュアルの作り方
7 業績管理マニュアルの実例

著者紹介

田村 和己(たむら かずみ)
[プロフィール]
慶應義塾大学経済学部卒業後,プライスウォーターハウスに入社,青山監査法人(現,あらた監査法人)社員を経て,誠栄監査法人設立,現在統括代表社員。
プライスウォーターハウス時代を含めて中堅中小企業の業績管理改善指導,株式公開指導,会計監査に多く携わる。

[主な著作]
『税理士・会計事務所職員のための業績改善の基礎知識』(中央経済社,2022年)
『中堅・中小企業のための業績管理の鉄則・MaPSの法則』(共著,同文舘出版,2013年)
『すぐわかる店頭公開実務のエッセンス』(共著,中央経済社,2000年)
『すぐわかる株式公開のノウハウ』(共著,中央経済社,1998年)
『最強の業績管理マニュアル』(青山監査法人編,共著,ダイヤモンド社,1994年)
『連結決算の実務Q&A』(青山監査法人編,共著,同文舘出版,1985年)