- 本の紹介
- 伝統的財務原価に欠けている「時間軸(リードタイム)」を加味した【コスト=単価×数量×時間軸】の三次元思考が、悪化する世界情勢と長期デフレを生き抜くカギである。
目次
プロローグ
第1章 そもそもトヨタ生産方式(TPS)とは何か
1 TPS の定義
2 TPS の仕組みの基礎
3 TPS の哲学的要素(Thoughtware)
4 非TPS モードとTPS モード─DNA の違いを俯瞰する
5 非データ・場面情報のコンセプト――全体最適経営システム再設計に向けて
第2章 管理会計の基礎とものづくり経営
――特にJITとの関係をめぐって
1 管理会計の定義
2 管理会計の基礎的手法
3 貸借対照表を考える
4 TPS志向の財務分析の可能性
5 原価管理とTPS
第3章 管理会計の工夫
1 ものづくり経営システムのアーキテクチャー
――ピリオドからプロダクトへ
2 JITと整合する会計指標
3「利益」から「利益ポテンシャル」へ
第4章 全部原価計算とTPS
1 企業環境の変化と原価計算
2 全部原価計算の構造的問題点とその現れ方
3 全部原価計算の限界を克服する歩み
4 生産と会計の正しい関係性の構築がTPSを支援する
第5章 投下資本コスト─原価概念に時間軸を
1 時間軸を組み込んだ投下資本コストの考え方
2 ケースA─財務会計の限界
3 ケースB─リードタイムのコスト削減効果
4 ケースC─JITと輸送・在庫問題
5 ケースE─国内生産か海外生産か
6 経済的付加価値EVAの意義と問題点─結びに代えて
第6章 Jコスト論と改善活動
1 現場改善(トヨタ方式)の実際と直面する壁
2 Jコスト論とは何か
3 Jコスト論の応用例
4 Jコスト論の実践事例
5 財務会計からのJIT評価
第7章 内部統制ルールとTPS
1 発生主義会計と利益の「ゆがみ」
2 問題の所在─「在庫が増えると報告利益が増える?」
3 利益とキャッシュ・フローの差─発生項目
4 利益の期間平準化
5 自動車産業の在庫回転期間
6 分析テーブル
7 裁量的発生項目による利益の期間平準化の検出
8 在庫による利益の期間平準化の検出
9 内部統制ルールとトヨタ生産システム─むすびに代えて
第8章 原価企画とTPS
1 原価企画とは
2 原価企画の経営上の意義
3 原価企画とTPS
4 本章のまとめとこれからの原価企画