RОICツリーで読み解く経営戦略

野瀬 義明 編著

定価(紙 版):2,640円(税込)

発行日:2025/01/15
A5判 / 156頁
ISBN:978-4-502-51521-7

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本の紹介
RОIC(投下資本利益率)はツリー構造にすると経営戦略を全体的・構造的に把握でき、これを目標とする企業が増加している。実在企業のRОICツリーを描き各社の経営戦略を分析。

目次

第1章 ROICとは
1.1 ROICとは
1.2 ROICツリーの読み方
1.3 ROICツリーの書き方

第2章 テスラの高ROICの秘密に迫る
2.1 テスラとトヨタのROICツリーを見比べる
2.2 何が収益性の違いをもたらしているか
2.3 テスラの高い投下資本回転率の秘密に迫る
2.4 ROICツリーが示すテスラの強み

第3章 村田製作所とニデックのROIC向上策
3.1 村田製作所とニデックの概要
3.2 会計基準が異なる2社
3.3 損益を改善させた村田製作所
3.4 投下資本の高回転で踏みとどまるニデック

第4章 自社事業に集中投資する信越化学工業とM&Aで事業ポートフォリオ変更に挑むレゾナック
4.1 日本の化学工業の現状と課題
4.2 信越化学とレゾナックのROICを比較する
4.3 信越化学の売上高営業利益率が上昇する理由
4.4 レゾナックのROICが大きく変動した理由
4.5 M&AがROICに与える影響
4.6 半導体産業を支える企業として

第5章 老舗企業のROICツリー
5.1 日本の老舗企業,養命酒製造と森下仁丹
5.2 逆転したROIC
5.3 投下資本回転率の変遷
5.4  養命酒製造の「投資その他の資産回転率」からROICの改善策を考える
5.5  森下仁丹の「投資その他の資産」からROICの改善策を考える

第6章 アクティビスト・ファンドとROICツリー
6.1 日本のアクティビスト・ファンド
6.2 ストラテジック・キャピタルの株主アクティビズム
6.3 アクティビスト投資直前のアイネス
6.4 アクティビスト投資後のアイネス

第7章 国際会計基準とROIC
7.1 IFRSの概要と国内会計基準との違い
7.2 IFRS導入のROICへの影響
7.3 損益計算書の相違点
7.4 貸借対照表の相違点
7.5 日本新薬のROICツリー

第8章 粉飾決算がROICツリーにもたらす影響
8.1 長期間,粉飾によりゆがめられていた決算
8.2 ROICから紐解く粉飾決算
8.3 粉飾発見ツールとしてのROICツリー

著者紹介

野瀬 義明(のせ よしあき)
[プロフィール]
同志社大学大学院ビジネス研究科准教授
1997年神戸大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了,2011年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士後期課程修了。博士(経営学)。
1997年大和総研入社。大和SMBCキャピタル(現大和企業投資),桃山学院大学を経て,2016年より現職。

[主な著作]
【論文】
"How do firms attract the attention of individual investors? Shareholder perks and financial visibility", Journal of Behavioral and Experimental Finance
"Equity crowdfunding and financial literacy of individual investors in Japan", Journal of Capital Markets Studies
「バイアウト・ファンドによる買収のインパクトに関する分析」『現代ファイナンス』