女性活躍で切り拓く企業の未来―企業価値向上のグローバルスタンダード
- 本の紹介
- 女性活躍やダイバーシティは社会課題解決の1つといわれるが、機関投資家が企業価値およびガバナンスの視点をもとに企業が本気で取り組むための方向性を提示する啓蒙書。
目次
第1章 機関投資家の目線で考える日本企業におけるジェンダー・ダイバーシティの進路(古布薫)
第2章 海外の取組み状況(松本陽子)
第3章 企業はどう対応するべきか―12人の機関投資家による提言
Ⅰ 女性活躍の歴史的変化と投資家が求める女性取締役像(河北博光)
Ⅱ (ディスカッション)なぜ私は企業に女性活躍を求めるか―女性投資家として日本企業に言いたいこと(石塚愛・近江静子・鈴木祥・司会:三井千絵)
Ⅲ 女性取締役と国内運用会社の議決権行使(熊谷茜)
Ⅳ 株主・ 投資家が期待する取締役・取締役会の役割から、ダイバーシティを俯瞰する(齊藤太)
Ⅴ ジェンダーをテーマとしたESGエンゲージメントファンドの取組みについて―どうして取り組んだか、何にインパクトをおいているか、企業へのメッセ―ジ(田中喜博)
Ⅵ ダイバーシティを企業価値向上につなげるために企業に求められる施策(皆越まどか)
Ⅶ 企業の競争力を上げるのは「見せかけの女性活躍」にとらわれない、実のあるダイバーシティ経営(竹内冬美)
Ⅷ 米国に見る女性活躍の歴史と機関投資家の関与(槙野尚)
Ⅸ 日本企業の機会損失と中国との比較(Nana Li)
Ⅹ オーストラリア企業の事例―日本企業への示唆(Sara Lee)
第4章 なぜ企業は、ジェンダー・ダイバーシティ、女性活躍に取り組むべきなのか(三井千絵)
- 担当編集者コメント
- 「女性活躍?」
建前はよくわかる。でも実際は……
と思っている経営者・ビジネスパーソンの皆さん。
本気で取り組むためぜひお読みください!
(本書の概要)
本書は日本企業の経営者、企業価値向上を推進するすべての方々に向けて、機関投資家がなぜジェンダー・ダイバーシティの必要性を企業価値向上という文脈で訴えているのかを整理し理解していただくことを目的としています。
第1章では、歴史的な経緯も踏まえ日本企業および日本社会においてジェンダー・ダイバーシティ、そして女性活躍を推進するような施策が発展した経緯を示しています。
第2章では、主要な海外における取組み事例をとり上げています。なぜ各国がそれほど先進的にジェンダー・ダイバーシティを向上させようとしているのか、各国のダイバーシティの行方はジェンダーを超えて異なる領域にも発展しているのか、日本との立ち位置の違いも踏まえた大きな気づきになると思われます。
第3章では、12人のジェンダー、世代(経験)、投資対象、地域、投資手法や投資哲学が異なるさまざまな機関投資家が、それぞれの投資において考えるジェンダー・ダイバーシティに関する課題やそれを企業に求める背景について意見を述べています。
第4章では発言内容の分類を試みて、本書の全体を総括しています。
本書でぜひ必要性と重要性を再認識していただければと思います。