伴走者になるための会計入門

宮地 晃輔 編著
木竹 広賢
木竹 優子

定価(紙 版):2,640円(税込)

発行日:2025/01/23
A5判 / 156頁
ISBN:978-4-502-52341-0

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本の紹介
アドバイスを求める経営者の周りにいる、経理・財務、税理士、コンサルタントが最少限知っておきたい会計の実務知識。総原価と売上、在庫・原価・人件費の管理等について。

目次

第1編 会社の業績を知るための会計
第1章 決算書から会社の内容を想像しよう

1 貸借対照表と損益計算書
2 個人と会社の貸借対照表の違いを見てみよう
3 貸借対照表と損益計算書のつながり
4 債務超過と損失(赤字)

第2章 決算書を比較して観察しよう
1 貸借対照表の「期間」の比較
2 損益計算書の「期間」の比較
3 貸借対照表による「業種間」の比較
4 損益計算書による「業種間」の比較

第3章 決算書を分析しよう
1 会社の短期的な安全性を確認しよう
2 会社の長期的な安全性を確認しよう
3 借入金返済能力を確認しよう
4 会社の収益性を確認しよう

第2編 会社の発展のための会計
第4章 総原価を回収できる売上高を知ろう

1 損益分岐点売上高とは
2 変動費と固定費とは
3 固定費・変動費と売上高の関係
4 損益分岐点売上高の計算をしよう

第5章 目標営業利益を達成するために必要な売上高
1 損益分岐点売上高を下げるには?
2 目標営業利益達成のための必要売上高を計算しよう
3 設備投資の可否の目安を知ろう
4 社員を新しく雇用する場合,どれだけ売上高を増加させるべきか?

第6章 売上高を分析しよう
1 売上高を分析するポイントを知ろう
2 売上高への貢献度を分析しよう
3 損失でも売るべき? 商品販売継続の判断基準

第7章 原価・在庫を管理しよう
1 在庫管理はなぜ大事なのか?
2 仕入高と売上原価と在庫の関係
3 売上原価を計算して,正確な売上総利益を計算しよう
4 在庫金額の計算方法

第8章 人件費を管理しよう
1 人件費とは何を指すのか
2 金額をコントロールできる人件費とできない人件費
3 適正な人件費を知ろう

第9章 KPIとKGIを知ろう
1 KPIとKGIとは
2 KPI・KGIの設定方法
3 KPIの活用方法

第10章 会計感性×対話スキルの活用
1 対話スキルは誰でも身に付く
2 コーチングとは
3 コーチングの基礎
4 コーチングのスキル
5 広がるビジネスでのコーチングの活用

著者紹介

宮地 晃輔(みやぢ こうすけ)
[プロフィール]
長崎県立大学経営学部経営学科教授,税理士(九州北部税理士会所属:登録番号143189)。同大学大学院地域創生研究科修士課程ビジネス・マネジメントコースおよび博士後期課程地域社会マネジメント分野において,税理士志望者への研究指導を行う。九州芸術工科大学大学院(現九州大学大学院)芸術工学研究科博士後期課程生活環境専攻(環境システム分野)修了,博士(芸術工学)。

[主な著作]
『日本企業の環境会計―信頼性の確立に向けて―』(創成社,2003年)
「中小企業者向け経営支援におけるコーチングと管理会計との親和性―税理士法人ウィズラン(長崎県佐世保市・平戸市)の取組事例を対象として―」『會計』第205巻第2号(森山書店,2024年)
「脱炭素化に向けた海事産業の動向とポセイドン原則の会計問題」『社会関連会計研究』第35号(日本社会関連会計学会,2023年)
「税理士事務所の中小企業への事業再構築支援に関する事例研究―茨城県K社の事例を用いて―」『會計』第202巻第3号(森山書店,2022年)

木竹 広賢(きたけ ひろたか)
[プロフィール]
税理士法人ウィズランの代表税理士,修士(感性学・九州大学),役者,映画監督,自転車競技コーチ。デザイン・アートとビジネスの親和性に着目し,インプロ(即興演劇)やコーチングを用いて中小企業支援に取り組むとともに,自社経営も行っている。2022年,九州大学大学院にて修士論文「即興演劇の創作過程の形式知化」を発表している。2023年,当論文をもとにデザインした演劇による企業ブランディング手法「8hours」により,グッドデザイン賞を受賞する。2024年,ブラックボックスとなっている中小企業の税務調査をテーマに地域の中小企業で働く人々の葛藤を描いた2作目の監督映画作品「箱庭」を公開した。全国の劇場で活耀する役者に加え,ウィズラングループ内の役者も出演し,新たな表現の場を創出している。2024年から2025年にかけて,全国公開ツアーを実施している。

木竹 優子(きたけ ゆうこ)
[プロフィール]
税理士法人ウィズラン所属コンサルタント。神奈川大学経営学部を卒業後,食品会社での営業職やWEBサイト制作業務を経験し,2007年に税理士法人ウィズラン(旧木竹会計事務所)に入社する。社員数の増加に伴い,社内の業務効率化とITインフラの構築に尽力する。特に,業務プロセスの自動化やデータ管理システムの導入を推進する。近年は国や自治体等の補助金の計画立案支援やコンサルティング業務に注力しており,多くの中小企業の経営支援を行っている。ITスキルを活かした効率化やコスト削減策の提案に強みを有している。