ESRS〈欧州サステナビリティ報告基準〉ハンドブック―持続可能な成長のためにダブル・マテリアリティで考える

三井 久明
片岡 まり

定価(紙 版):4,620円(税込)

発行日:2025/01/23
A5判 / 384頁
ISBN:978-4-502-52901-6

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本の紹介
2028年1月開始年度から一定の域外企業にも適用されるESRS。日本企業も無縁でない基準の特徴や内容、経営への活用のしかたまでを平易に解説。重要用語Q&A付き。

目次

第1章 ESRS総論
第1節 ESRSで目指したこと
第2節 ESRSの適用対象・時期
第3節 ESRSの構造

第2章 ESRSの構造と基礎概念(ESRS 1)
第1節 ESRSの構造
第2節 情報の定性的特性
第3節 ダブル・マテリアリティ
第4節 インパクト・マテリアリティの決定プロセス
第5節 財務マテリアリティの決定プロセス
第6節 開示項目の特定
第7節 デュー・ディリジェンス
第8節 バリューチェーン
第9節 時間軸
第10節 サステナビリティ情報の作成と提示
第11節 経過措置

第3章 全般的開示事項(ESRS 2)
第1節 概要
第2節 全般的開示事項
第3節 ESRS 2の開示要件と項目別基準

第4章 項目別開示基準
第1節 E1「気候変動」
第2節 E2「汚染」
第3節 E3「水と海洋資源」
第4節 E4「生物多様性と生態系」
第5節 E5「資源利用と循環経済」
第6節 S1「自社の従業員」
第7節 S2「バリューチェーンにおける労働者」
第8節 S3「影響を受けるコミュニティ」
第9節 S4「消費者とエンドユーザー」
第10節 G1「企業行動」

第5章 関連する報告枠組み
第1節 サステナビリティ報告枠組みの変遷
第2節 GRIスタンダードとESRS
第3節 IFRSサステナビリティ開示基準とESRS
第4節 EUの関連法令

第6章 ESRS対応の経営への活用
第1節 日本企業におけるサステナビリティ情報開示の変遷
第2節 ESRS対応経営に向けた4つのポイント
第3節 ESRSを踏まえたマテリアリティ決定・開示のステップ

著者紹介

三井 久明(みつい ひさあき)
[プロフィール]
株式会社国際開発センター(IDCJ)SDGs室長/主任研究員
GRIサステナビリティ・プロフェッショナル,早稲田大学非常勤講師
早稲田大学政治経済学部卒業,同大学大学院および英国サセックス大学大学院修了。
1990年代より国際協力分野の調査・研究業務に従事。2018年からはGRI認定講師として,GRIスタンダード,ESRS研修など各種研修を担当。またサステナピリティ・コンサルタントとして,企業のマテリアリティ特定,KPI設定,GRI内容索引作成等に携わる。

[主な著作]
『SDGs経営の羅針盤』(エネルギーフォーラム,2020年)
『SDGsゴールとターゲット全解説』(束京図書出版,2022年)

片岡 まり(かたおか まり)
[プロフィール]
(一社)株主と会社と社会の和 理事
英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー,PRSJ認定PRプランナー
慶應義塾大学文学部哲学科卒業。
株式会社資生堂において,商品開発やマーケティングで研鑽を積んだ後,ステークホルダーに向けてのコーポレートコミュニケーション全般を担当し,独立後,現職。サステナビリティ・コンサルタントとして企業の統合報告やサステナビリティ報告の企画・制作支援に携わる一方,サステナビリティに関わる講演や研修を行っている。