移転価格の法理―基礎的理論と国際的租税回避対応のボーダーライン
- 本の紹介
- 著者の豊富な実務経験を踏まえ、我が国法人税制の中での立ち位置・構造をもとにどう解釈すべきかを体系的かつ詳細に提示し、さらに現行制度の課題と将来のあるべき姿を考究。
- 担当編集者コメント
- 移転価格税制をどう読み解くか?
本書は、著者の長年実務に従事する中での問題意識をもとに、移転価格税制が我が国法人税制の中で、どのような立ち位置・構造で存在し、そこから、どういった読み解き方が求められるのかを明らかにしています。
また、そうすることで、他制度との関係も鮮明になり、新たな解決策や将来の具体的な課題についても浮き彫りにしています。
●本書の特徴
①条文を出発点に議論を展開するのではなく、理解を深めるため事例をもとになぜ法令やOECDガイドラインがその内容・取扱いになっているのかを解明。
②これまで取り上げられることの少なかった「所得移転の蓋然性」、「特定無形資産(HTVI)取引」、「関税評価制度との対比」、「為替レート変動下の取引」、「政府規制下の取引」にも言及。
③行為計算否認規定との関係を中心に他制度との関係を解き明かすとともに、我が国移転価格税制を新たなOECDガイドラインの中で位置づける。
④主要各国の制度・判例等との比較や分析を通して、我が国移転価格税制を立体的に可視化。
⑤全体を通して内容相互の有機的関連を意識できるように図表と関連条文を多数掲載。
移転価格税制に関する研究書としてのみならず、実務書としても有益な内容です。
実務家の皆様もぜひご活用ください!



