- 本の紹介
- 企業と社会の関係をより広く、深く、オープンにとらえ、2009年のISO26000への規格化を視野に入れ、CSR経営のあり方に理論的・方法論的・実践的視座を提示する。
目次
CSR経営革新
組織の社会的責任・ISO26000への拡大
目次
はしがき
第1章 CSRの新たな展開
1 企業倫理の進化
2 歴史的概観と最近の動き
3 多様なステークホルダーへの対応
4 ISO26000への拡大
5 企業責任の今後の方向
第2章 CSRによる経営革新
―グローバル・グループ内部統制の展開
1 松下電器の事業と経営理念
2 松下電器のコンプライアンスの取り組み(1998年〜2004年)
―マネジメントシステムの活用
3 松下電器のコンプライアンスの取り組み(2005年以降)
―グローバル・グループ内部統制の展開
第3章 企業と市場と社会―戦略経営の視点から
1 なぜ企業の社会的責任(CSR)が問われるのか
2 現代企業の存在意義とイノベーション
3 イノベーションの実践とCSR
第4章 日本企業のCSR経営
1 CSRに対する意識の変化
2 求められるCSR経営
3 日本企業のCSR経営の特徴
4 CSR経営の限界と課題
第5章 中小企業経営とCSR
1 CSRへの企業による取り組み状況
2 中小企業におけるCSR
3 コミュニティ・ビジネスとCSR
4 中小企業のCSRの特徴
第6章 経営学の進化とCSR
―生成期経営学におけるサービス概念の検討
1 CSR論史研究の意義
2 CSR論の発展段階区分と1920年代
3 ガントのCSR論―ビジネス・システムの社会的責任―
4 CSR認識としての“サービス”概念
5 フォレットによるサービスの定義
6 シェルドンの「経営管理の社会的責任」論
第7章 大学の地域貢献
―横浜市立大学CSRセンターの設立をめぐって
はじめに
1 背景としての大学改革
2 起業という戦略
3 なぜCSRか
4 CSRセンターの戦略ツール
5 今後の課題
第8章 CSRからOSRの時代へ
1 グローバルな「実践の時代」へ
2 中小企業のCSR
3 OSRへの拡大
4 大きいトップ・マネジメントの責任と倫理
5 おわりに
主要文献リスト(2000年以降のもの)
あとがき
著者プロフィール
■編著者紹介
小林 俊治(こばやし しゅんじ)
早稲田大学商学学術院教授,早稲田大学企業倫理研究所長,日本経営学会常任理事
主要著書:
『経営環境論の研究』(成文堂)
『ハーバードで教える企業倫理』パイパー他著,小林俊治・山口善昭訳(生産性出版)
齊藤 毅憲(さいとう たけのり)
横浜市立大学名誉教授,関東学院大学教授
主要著書:
『経営管理論の基礎』(同文舘)
『上野陽一――人と業績』(産能大学)
『経営学エッセンシャルズ』(中央経済社)
『はじめて学ぶ人のための経営学』(共著,文眞堂)
『グローバル時代の企業と社会』(編著,ミネルヴァ書房)