- 本の紹介
- 日本経営教育学会創立30周年を記念する3巻講座で、経営学は経営教育であるとする創立者山城章教授の求めた実践理論を新たな装いで発信。第1巻は実践経営学の方法と経営実践の課題を対象とする。
目次
■講座/経営教育・第1巻
実践経営学
目次
? 実践経営学の方法
第1章 実践経営学の方法と経営実践学
1 問題の所在
2 アメリカ経営学の方法とマネジメント原理
3 山城章の実践経営学の方法―KAEの原理
4 日本型経営論とアメリカ型経営論の経営実践の比較
5 結び―日本型経営原理を求めて―
第2章 企業体制の発展理論と対境理論
1 私企業体制の発展
2 資本(家支配)と経営の分離
3 企業経営の高度化・複雑化と経営者支配の成立
4 経営の機能と職能―包攝的階層関係
5 経営自主化と公私企業の接近
6 経営自主体と対境の原理―利害者集団と企業統治
7 経営の統一的調整機能―経営リーダーシップ
第3章 実践経営学と経営財務の理論
1 はじめに
2 実践経営学とは何か
3 実践経営学における経営財務の理論
4 おわりに
第4章 日本のマネジメントと実践経営学
1 はじめに
2 マネジメント化による日本企業の現代化
3 日本型マネジメントの探求
4 実践経営学の方法
5 おわりに
第5章 アメリカの実践経営学―ドラッカー学説を中心として
1 アメリカの実践経営学におけるドラッカー学説
2 社会変遷(商業社会→産業社会→組織社会→知識社会)
における経営
3 経営学研究の課題と方法
4 経営体の四重制度と経営体全体の目的
5 経営体の組織と管理(経営も含む)
6 ドラッカー実践経営学説と山城実践経営学説
? 現代企業の経営行動
第6章 現代企業の経営目的論
1 はじめに
2 現代の企業と環境
3 現代の経営理念としての共生理念と共同理念
4 現代の経営目標としての経営成果目標
5 現代企業の基本的経営目標としての存続
第7章 日本の企業統治とCSR
1 企業統治とは何か
2 日本における企業統治改革
3 CSRとは何か
4 旧来のCSRから新しいCSRへ
5 おわりに
第8章 企業倫理とコンプライアンス
1 はじめに
2 コンプライアンスを基礎にした企業倫理の確立
3 社長アンケートから見たコンプライアンス経営
4 コンプライアンス経営における実践的条件
5 日本企業の企業倫理とコンプライアンス
6 おわりに
? マネジメントの経営実践
第9章 マネジメントの経営実践論
1 マネジメントは実践である
2 論理的パラドックス
3 社会学的パラドックス
4 マネジメント実践の鍵はパラドックスにある
5 組織デザインのパラドックス・モデル
6 問題症候群回避のための自己診断チェック・リスト
第10章 環境経営の経営実践論
1 経営問題としての地球環境問題
2 地球環境問題への内部管理
3 地球環境問題への責任主体
4 環境責任主体の関係
5 経営力としての環境パートナー・シップ
第11章 日本企業の組織間関係の経営実践
1 日本企業の組織間関係のマクロ的特徴
2 日本企業の組織間関係を支えた制度的特徴
3 日本企業の取引関係の特徴
4 グローバル時代の組織間関係の模索
第12章 日本の多国籍企業の経営実践論
1 テーマの論議に関わる与件と限界を越えて
2 多国籍企業の概念確認と構図の不変性
3 時代とともに変わった日本企業の実践目標
4 日本の多国籍企業の転換を支える発想と戦略設計
5 単純明快な実践目標―日本の多国籍企業の課題を総括して
? 日本の経営文化
第13章 日本の経営組織
1 経営組織のあり方
2 日本的経営の特質
3 日本の経営組織の特質
4 日本の経営組織の現状
5 結び
第14章 日本企業の組織文化
1 組織文化論からのアプローチ
2 日本的経営の個性と持ち味
3 組織文化の革新と創造
4 まとめとして
第15章 経営のグローバル化における企業行動
1 はじめに
2 「日本の経営文化」についての議論の問題点
3 文化の諸側面
4 企業の国際展開と日本企業
5 経営のグローバル化と日本企業のマネジメントの課題
索 引
著者プロフィール
■編者紹介
日本経営教育学会
日本経営教育学会は,1979年6月に初代会長故山城章が創立した学会であります。
本学会は「実・学一体の経営学」の理念のもとに,?経営体の諸活動に関する実践的研究,?日本的経営および国際的経営の研究,?経営者・管理者の実践能力を育成するための経営教育の研究を目的とす
る学会として活動を続けております。
また,年2回の全国研究大会,各地域別部会および産学交流シンポジウム等を実施し,学会の機関誌『経営教育研究』を発刊しております。