- 本の紹介
- 「人の心の改善」に重点を置いた人材育成を手掛ける日本創造経営協会が、そのノウハウを心温まるエピソードと事例で紹介。自分と会社を変えたい人すべてに贈る珠玉の一冊。
目次
職場・地域を創造する
人づくりの教室
目次
まえがき
第1章 「生かされている」歓びの発見
一 会社に欠かせない存在になった愛子さん
周りの人に感謝して働く
職場での自分の課題に気づく
良き上司に導かれて ……ほか
二 環境を開拓してきた社長
人は困難を克服して成長する
社員を育てる
人間性開発の原点―両親の見方 ……ほか
三 一人の行動が全体を変えていく
社長からはじまった改善活動
後継者の成長―創造経営教室の受講を通して経営の基本を学ぶ
職場改善に取り組む後継者、補完者 ……ほか
四 願いが伝わる職場づくりへ
形が整い、みんなの動きが一つになる
HQM活動への取り組み
補完者の成長と働き ……ほか
五 人づくり、職場づくり―会社の発展と創造経営教室
行動は心の働きの結果として表れる
心の開発の出発点となる創造経営教室
「願い」にふれ、「期待」に応える ……ほか
第2章 感動を実践に変える
一 心身共に健康な生活は、早寝早起きの実践から
目覚まし時計と闘う毎日
言葉の背景にある母の本当の気持ちに気づく
自然のリズムに沿った生活を決意する ……ほか
二 明るいあいさつの実践は、明るい環境をつくる
心が通うすがすがしいあいさつは、家庭におけるあいさつが基本
相手がいるから自分がいる、その気づきを形に表すあいさつ
感謝の気持ちは、形を通して伝えられる ……ほか
三 報告すること、もとにつながることが人を成長させる
関与先からのクレームに悩む
自分の長所と課題を客観的に見つめる
亡き父の真意にふれ、自分の生き方の芯をつくる ……ほか
四 モノの整理整頓清掃清潔は、心の整理整頓につながる
時間に追われて慌ただしく過ごす毎日
清掃活動を通して、一番ふれたくなかったものにふれ心が磨かれる
整理整頓のポイント ……ほか
五 基準創造行動の実践と人間性の向上
自分自身の成長、家庭職場の発展は基準創造行動の実践から
気づきから受容、反省、感動によって行動を変えていくことこそが
成長
発達心理と人間性七段階区分
第3章 感動が行動を変え、行動が周りを変えていく
一 笑顔で朝のあいさつをすることで娘が変わる
―家庭における改善事例
朝はギリギリの出社、ため息をつきながら仕事をはじめていた
母を理解できていなかった自分に気づく
素直な気持ちで「お母さんごめんなさい」と伝える ……ほか
二 皆が一丸となって掃除を行う職場の風土ができる
―職場における改善事例
転職、結婚、人生の再スタートを切る
父の厳しい生き方を考える
素直な気持ちで父に頭を下げる ……ほか
三 トップが元気にあいさつすることで活力ある職場ができる
―トップとしての役割
スタッフの離職からの立て直しを図る
すべては自分自身の両親の見方に原因がある
スタッフ全員に自分と同じような気づきを ……ほか
四 安全を優先する創造的な職場づくりに取り組む
―安全安心を優先する職場
事故やクレームの本質的な原因は職場の質にある
トップの率先垂範から改善をはじめる
父母の長所をまとめることでその人の背景を理解する ……ほか
五 あなたの行動が周りを変えていく
出発点は親の純粋な愛情に気づき、感謝することから
一緒になって考え行動する協力者をつくる
二〇パーセントの創造者を育てる仕組みをつくる
六 企業性格診断(KD-Ⅰ調査):自社の位置づけを明らかにする
企業性格診断(KD-Ⅰ調査)とは何か
人の心の動き(深層心理)の測定方法
生活領域における人間関係と働きの関連―心を形成する九領域
……ほか
第4章 生命の素晴らしさに気づく―創造経営教室の活用
一 「歓び」発見の場としての創造経営教室
人づくりへの取り組み
育成責任者(上司)による成長への導き
受講者どうしの相互啓発 ……ほか
二 創造経営教育の体系
創造経営教室、創造経営大学校の開設
自己改善の出発点となる「基礎コース」
現場のリーダーを育成する「中級コース」 ……ほか
三 創造経営教室〈基礎コース〉
基礎コースの目的
基礎コースの活用のしかた
基礎コースの内容
四 創造経営教室〈中級コース〉
中級コースの目的
中級コースの活用のしかた
中級コースの内容
第5章 家庭に根ざした職場、地域社会づくり
一 会社の企業性格は経営者の反映
社員のわがままが通る寄生的集団
創造経営教室におけるK社長の気づきと自己改善
創造への誓いの実践と自己変革 ……ほか
二 良き経営者は良き教育者たれ
社長の「誓い」の実践を通した社員面接
階層別ABC研修会
勤労分度推譲の生活を基盤とした協力業者の育成 ……ほか
三 小集団活動による魅せる現場づくり
小集団活動による基準行動の展開
HQM活動による経営方針管理
魅せる現場づくり
四 中核人材の育成による事業開発
中核人材との出会い
出会いを生かした中核人材の育成
自分より優れた後継者の育成
五 人づくりによるネットワーク活動
生活に根ざした人づくりを通した生活者経済の秩序確立
研究会(SDNET)による会員相互のネットワーク活動
著者プロフィール
【編者紹介】
一般社団法人 日本創造経営協会
日本創造経営協会は、約六〇年にわたる研究をもとに数多くの企業を再建して繁栄をもたらし、創造経営経済学を提唱した故薄衣佐吉翁を中心とし、関与先企業の経営者が中核となって設立された団体である。
世界混迷の時代に、共生と共益を実現する〝創造経営システム〞の研究とその実践企業を中心に、一波万波運動として全国に及ぼすことにより、人類経済社会の秩序を確立すべく活動を展開している。
日本創造経営グループとして、監査法人薄衣佐吉事務所、株式会社創造経営センター、株式会社ソウケイ・ハイネット、税理士法人大和がある。
また、関連機関として、創造経営教室(基礎コース、中級コース、上級コース、創造婦人教室)、創造経営大学校(経営コース、AISコース、CIOコース)がある。
礒部 巖(いそべ いわお)
日本創造経営グループ代表、公認会計士、税理士、創造経営コンサルタント。
著書
「日本のマネジメント」(第一法規)、
「経営力診断と戦略経営」(ぎょうせい)、
「黒字体質へ変える創造経営ガイド」(中央経済社)、
「トラック環境経営」(同友館)、
「共生共益を実現する人づくりの経営」(編著。日本創造経営協会との共編。中央経済社)など。
創造経営の研究と産業・企業のコンサルティング、監査を中心に活動。