- 本の紹介
- 企業全体のIT政策の立案、情報活用による経営戦略の創造、部門横断型のビジネスプロセス改革というCIOが持つ3つのミッションをIT構築論と経営戦略論の融合の観点から検討。
目次
CIOのための情報・経営戦略
─ITと経営の融合
目次
本書に寄せて〜ITを我が国の競争力の糧とするために〜
はじめに〜ITと経営の融合に向けて〜
第1部 乖離から融合へ
第1章 構築論と戦略論を架橋する役割としてのCIO
1-1 作ることと介入することの違い
1-2 二つの現実認識の形式と情報システム
1-3 安定している「もの」を定義して情報システムを作ることが
必要
1-4 因果連鎖の網の目構造論
1-5 資源ベース戦略論から見たIT投資
1-6 まとめ
第2章 経営とIT投資の間に存在するギャップ
2-1 価値評価の変容
2-2 費用対効果評価アプローチの誤謬
2-3 合意形成アプローチ
2-4 IT投資ポートフォリオマネジメント
2-5 IT投資マネジメントの変革
2-6 まとめ
第3章 コーポレートと事業部門におけるITマネジメント機能
3-1 IT組織の歴史的変遷
3-2 IT組織の現状:調査結果から
3-3 IT組織の発展段階
3-4 分権マネジメントにおけるITマネジメントプロセスのあり方
3-5 まとめ
第2部 データをふまえた考察
第4章 組織IQとIT投資
4-1 IT投資は経営成果に結びつくか?
4-2 組織IQによってIT投資の効果は異なる
4-3 IT投資のリターンと組織IQ
4-4 組織IQはIT投資によって向上するか?
4-5 まとめ
第5章 「プロセス志向性」が必要な三つの理由
5-1 IT経営:IT投資対効果を捉える五つのポイント
5-2 プロセスとは:二つの視座
5-3 プロセス志向性はなぜIT経営に必要か
5-4 プロセス志向性はIT投資対効果に正の影響
5-5 プロセス志向性を高めるには
第6章 設計科学からみたIT経営の展開
6-1 IT経営の俯瞰
6-2 使い手の視点:企業経営へのIT利活用力の評価
6-3 作り手の視点:ソフトウェア工学の実践における卓越性の評価
6-4 設計科学としての社会調査の展開
6-5 まとめ
第3部 実践のための理論と事例
第7章 「仕組」と競争優位
7-1 情報システムの有効性に関する研究
7-2 分析のフレームワーク:差別化システム
7-3 セブン–イレブン事例分析
7-4 セブン–イレブン差別化システムの考察
7-5 まとめ
第8章 見える化-共有化-柔軟化の実現
8-1 IT経営とCIO戦略フォーラム
8-2 日本におけるIT投資動向
8-3 IT経営ロードマップ
8-4 経営者が主体であること
8-5 見える化
8-6 共有化
8-7 柔軟化
8-8 CIOの育成
第9章 アジャイルを実現するIT経営
9-1 CIOはIT経営の実現に向けて「7つのC」を実践せよ
9-2 改革推進者としてのCIO(価値創造と価値協働)
9-3 ITの全体統治者としてのCIO(価値統制と価値保全)
9-4 アーキテクトとしてのCIO(価値構築)
9-5 ITサービス提供責任者としてのCIO(価値生成,価値競争)
9-6 今改めて攻めのIT経営にチャレンジせよ
第4部 構築のための理論と事例
第10章 ビジネス組織の基盤構造としての情報システム
10.1 情報システムの使命
10.2 情報システムとは何か
10.3 情報品質保証
10.4 情報システムの統合-分散構造
10.5 基幹系情報システムの情報体系
10.6 情報の参照権と利用者データベース
10.7 ビジネスアーキテクチャ
10.8 ビジネスの基盤構造としての情報システム構築
第11章 IT経営と企業情報システムアーキテクチャ
11.1 情報システム戦略と経営戦略
11.2 環境の変化に適合できる情報システム
11.3 企業情報システムアーキテクチャの都市計画アプローチ
11.4 CIOの役割
11.5 まとめ
第12章 IT経営とモデル駆動型アジャイル開発
12.1 経営者と情報システム
12.2 日本の企業情報システムが「高く」なる理由
12.3 硬直化した基幹系システムの危険性
12.4 企業情報システムの抜本的な改革
12.5 まとめ
第13章 情報処理活動による情報システム投資評価
13.1 情報システムの分類はどのように行われているか
13.2 企業活動と情報の関係,情報システムの分類
13.3 まとめ
著者プロフィール
<編著者紹介>
根来龍之
経営情報学会