組織論の日本的展開―サイモン理論を基軸として

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稲葉 元吉
山倉 健嗣

定価(紙 版):3,520円(税込)

発行日:2010/10/13
A5判 / 200頁
ISBN:978-4-502-67960-5

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本の紹介
サイモン組織論をベースとした企業と組織の解明、具体性をもった企業組織論の構築を目的とした研究書。組織論を中心とした経営理論が日本においてどう展開してきたかも俯瞰できる。

目次


組織論の日本的展開
■サイモン理論を基軸として
目次

第1章 企業組織の研究方法について
 1 はじめに
 2 問題の所在
 3 企業組織の研究視点
 4 企業組織論の主要内容
 5 残された諸問題

第2章 企業の組織
 1 組織の重要性
  [1]人間社会に生ずる問題を解決するには
  [2]個人の能力を超えた問題・課題への対応
  [3]新しい社会の変革主体としての組織
 2 企業組織の概念
 3 組織モデルの変化
  [1]新しい組織モデル
  [2]新モデル移行への諸要件

第3章 社会の中の企業
 1 1つの事例
 2 もう1つの事例
 3 「環境」の概念
 4 「社会」環境
 5 社会環境の重要性
 6 各種の利害関係者
  [1]株  主
  [2]銀  行
  [3]供給業者 ……ほか

第4章 グローバル・ビジネスとヒューマン・セキュリティ
 1 序  論
 2 問題の所在と「人間の安全保障」
 3 多国籍企業とその経済力
 4 多国籍企業の提起した諸問題
  [1]Nike
  [2]Quantum Fund
  [3]Union Carbide ……ほか
 5 多国籍企業と国際機関
  [1]世界銀行と国際通貨基金
  [2]ガット(GATT)と世界貿易機関
 6 多国籍企業のコントロール
 7 資本移動と経済危機
 8 問題解決への方途

第5章 テイラーからITへ―経営理論の発展か転換か
 1 本章の課題
 2 テイラーのマネジメント論
 3 IT(情報技術)
 4 テイラーの遺産
 5 経営学説と情報論
 6 経営学の発展か転換か

第6章 サイモン理論とその日本的展開
 1 序  論
 2 H. A. サイモンの略歴と業績
 3 研究上の中心テーマ
 4 サイモンの知的世界の構造
  [1]認知科学(Cognitive Science)
  [2]経済科学(Economic Science)
  [3]組織科学(Organizational Science)
 5 サイモン理論と組織学会
 6 サイモン理論の導入
  [1]第1世代(発見・導入)
  [2]第2世代(邦訳・解説)
 7 サイモン理論の展開
  [1]第3世代(応用・発展)
 8 結  論

第7章 人工システムの構築について
 1 人工物の偏在
 2 本章の課題
 3 人工物の概念
 4 デザイン過程
 5 「人工物の科学」の特徴
 6 「人工物の科学」の主張テーマ
 7 結  論

第8章 問題解決の技術
 1 はしがき
 2 「問題」の成分
 3 問題発見の契機
 4 「解」の採択基準
 5 問題のモデル化
 6 問題の解決とは
 7 問題解決の方法
 8 「問題解決」の意義

第9章 企業の経営理論
 1 序  論
 2 企業の経済理論
 3 企業の契約理論
 4 企業の経営者理論
 5 企業の行動理論
 6 企業の進化理論
 7 企業の成長理論
 8 企業の知識理論
 9 結  論

第10章 文科系教育改革の基本的方向
 1 序  論
 2 大学をめぐる環境変化
 3 国際社会への対応
 4 知識社会への対応
  [1]知の方法とITの利用
  [2]専門教育
  [3]教養教育
 5 求められる方向性
  [1]少人数教育
  [2]教育支援体制
  [3]他組織との連携
  [4]教育環境におけるハードとソフト
 6 結  論

 索  引


著者プロフィール 〈編者紹介〉
山倉 健嗣(やまくら けんし)
[主な経歴]
1950年生まれ
1973年 横浜国立大学経営学部卒業
1979年 東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得
1979年 横浜国立大学経営学部専任講師
1980年 横浜国立大学経営学部助教授
1993年 横浜国立大学経営学部教授
2005年~2007年 横浜国立大学経営学部長
2007年~2009年 同企業成長戦略研究センター長
2004年度~2006年度 公認会計士(国家試験)第二次試験委員
現 在 横浜国立大学経営学部教授
[主要著作]
『新しい戦略マネジメント』(同文舘出版,2007年)
『組織間関係』(有斐閣,1993年 組織学会高宮賞受賞)
『現代経営キーワード』共著(有斐閣,2001年)
『現代経営行動論』稲葉元吉と共編著(白桃書房,2006年)
『シェンク・戦略決定の本質』翻訳(文眞堂,1998年)など

〈著者紹介〉
稲葉 元吉(いなば もときち)
[主な経歴]
1935年生まれ
1961年 横浜国立大学経済学部卒業
1968年 東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得
1968年 横浜国立大学経営学部専任講師
1969年 横浜国立大学経営学部助教授
1981年 横浜国立大学経営学部教授
1991年~1993年 横浜国立大学経営学部長,大学院経営学研究科長
1994年~1996年 横浜国立大学大学院国際開発研究科初代研究科長
1996年~1997年 横浜国立大学学長補佐
1998年 横浜国立大学退官
1998年 成城大学経済学部教授,大学院経済学研究科教授
1998年 横浜国立大学名誉教授
2006年 成城大学教授定年退職
2008年 御逝去(編者補筆)
[主要著作]
『経営行動論』(丸善,1979年)
『現代経営学の基礎』(実教出版,1990年)
『コーポレート・ダイナミックス』(白桃書房,2000年)
『NPO と経営学』・『環境問題と経営学』・『情報技術革新と経営学』編著(中央経済社,2002年・2003年・2004年)






















著者紹介

稲葉 元吉(いなば もときち)

山倉 健嗣(やまくら けんし)
[プロフィール]
1950年に生まれる
1973年 横浜国立大学 経営学部 卒業
1979年 東京大学大学院 経済学研究科 博士課程単位取得
1979年 横浜国立大学 経営学部 専任講師
1980年 横浜国立大学 経営学部 助教授
1993年 横浜国立大学 経営学部 教授
2005年~2007年 横浜国立大学 経営学部長
2007年~2009年 同 企業成長戦略研究センター長
2013年~2015年 同 大学院国際社会科学研究院・学府長
現 在 大妻女子大学 理事・副学長、横浜国立大学 名誉教授

[主な著作]
『新しい戦略マネジメント』(同文舘、2007年)
『組織間関係』(有斐閣、1993年 組織学会高宮賞受賞)
『組織論の日本的展開』編・序(中央経済社、2010年)
『現代経営行動論』編著(白桃書房、2006年)
『現代経営キーワード』共著(有斐閣、2001年)
『現代経営学への招待』共著(有斐閣、1993年)
『シェンク・戦略決定の本質』翻訳(文眞堂、1998年)など