- 本の紹介
- ショッピング・センターに代表される小売企業をテナントに誘致しその集積の運営管理や支援サービス機能を果たしている専門デベロッパーの流通活動のあり方を商業施設の進化形として説く。
目次
コミュニティ・ブランディング
―新世代ショッピング・センター
目次
はしがき
序章 なぜ,いまコミュニティ・ブランディングなのか
1 SCマーケティングからコミュニティ・ブランディングへ
2 街づくり要素の明確化
3 コミュニティ・ブランディングの進化過程
第1部 戦術的物販主導の商業施設
第1章 離陸期の商業施設の特質
1 貧困社会からの脱出
2 高度成長期における革新的リテール企業の役割とその挫折
3 商業集積立地戦略のポジショニング・マップ
4 既世代流通産業の核メンバー
5 日本型既世代型商業集積の特色 ……ほか
第2章 エンジョイ型商業集積への変貌
1 エンジョイ型商業施設の概念モデル
2 次世代商業集積の核構成メンバー
3 専業デベロッパーの新しい役割
4 商業デベロッパーのテナントミキシング能力
5 生活文化度と核テナント ……ほか
第2部 戦略的サービス・マーケティング志向の商業施設
第3章 商業施設の戦略的サービス・マーケティングと
成長機会事業領域
1 戦略的サービス・マーケティングと成長機会事業領域
2 強者連合からみた勝ちパターンのSCづくり
3 JR京都伊勢丹&ザ・キューブの事例研究
4 JR京都伊勢丹の新規オープン広告戦略
第4章 SC戦略的マーケティングの5つの段階
1 SC戦略的マーケティングとは
2 状況対応型のSC戦略的マーケティングの相違点
3 SC戦略的マーケティングの体系化
4 エンジョイ型SCのテナントミキシングの特徴
5 再設計期で成功するためのマネジメント能力
第5章 街づくり開発の専業デベロッパー機能
1 差入れ保証金問題と資金調達方法の未整備
2 J-REIT(日本版不動産投信)の設立
3 REITの仕組み
4 商業系で初めて誕生した日本リテールファンド
5 本格化し始めた資金調達革命
6 流通CFO(最高財務責任者)の重要性
第3部 ソシアル・コミュニティ・ブランディング
第6章 再設計時代のコミュニティ志向の街づくり
1 コミュニティ志向の街づくり要素
2 ソシアル・コミュニティ志向の街づくり要素
3 コミュニティ志向の商業施設開発
4 街づくりの商業施設の位置づけと役割
第7章 バーチャルモールとコミュニティ・ブランディング
1 バーチャルモール創生期
2 生活文化度とバーチャルモール
3 バーチャルモールのコミュニティ・ブランド・アイデンティティ
第8章 感性主導型のコミュニティ・ブランディング戦略
1 ライフスタイル感性とコミュニティ感性の重要性
2 感性要素と街づくり要素
3 再成長期におけるコミュニティ・ブランディングの商業施設開発
第9章 ソシアル・メディア支援のコミュニティ・ブランディング
1 ソシアル・メディアの基本
2 ソシアル・メディア・コミュニティの情報取り揃え行動
3 バーチャルモール・コミュニティとソシアル・メディア・コミュニティ
4 ソシアル・メディア・コミュニティの影響力
5 ホリスティックな「ソシアル・メディア」
第4部 生活文化コミュニティ・ブランディング
第10章 生活安定型コミュニティ・ブランディング
1 生活文化度とデベロッピング計画の概念モデル
2 生活安定型の特性
3 生活安定型事例
第11章 生活エンジョイ型コミュニティ・ブランディング
1 生活エンジョイ型の特性
2 生活エンジョイ型事例
第12章 生活感性リッチ型コミュニティ・ブランディング
1 生活感性リッチ型の特性
2 生活感性リッチ型事例
第13章 生活ハイリッチ型コミュニティ・ブランディング
1 生活ハイリッチ型の特性
2 生活ハイリッチ型事例
第14章 梅田コミュニティ・ブランディング戦略の概略
1 梅田コミュニティ・ブランディングの開発過程
2 梅田コミュニティ・ブランディング第1弾:西梅田の開発事例
3 梅田コミュニティ・ブランディング第2弾:東梅田周辺の開発事例
4 梅田コミュニティ・ブランディング第3弾:戦略の内容
索 引
著者プロフィール
菅原正博(すがはら まさひろ)
宝塚大学教授,同専門職大学院デザイン経営研究科長
大阪市立大学大学院博士課程修了,経済学博士,
主たる専門分野はマーケティング。
1966 年以降,約30 年にわたり住友ビジネス・コンサルティング社の主催する「住友マーケティング講座」を通じて1,000 名にわたる実務家に対してMBA
レベルの実学教育を担当。
また86年から6年間,龍谷大学大学院修士課程でMBA レベルの実学教育を行ってきた。
現在,日本感性工学会,日本ファッションビジネス学会,日本ダイレクトマーケティング学会の理事を務める。
山本ひとみ(やまもと ひとみ)
有限会社フィールプラン・代表取締役社長
昭和55年㈱FBO(ファッションバイングオフィス)入社。
平成4年8月㈱FBO 退社後,同年10 月フィールプラン設立。
芸術学修士取得。ファッションビジネス学会・正会員。
現在,京都産業大学講師,大手前短期大学講師,大阪成蹊短期大学,大阪大谷大学短期大学部,大阪文化服装学院講師。コンサルタント業務は,リテールマーケティングをベースとした業態開発,ストアブランド分析などの企画指導およびバイヤー・マーチャンダイザー・店長などの
専門職教育を手掛ける。
大島一豊(おおしま かずとよ)
有限会社マーケティングメソッド研究所・代表取締役
東海大学文学部広報学科(現広報メディア学科)を卒業後,株式会社朝日広告社で総合広告・広報プランニングを経験。
2003 年に独立,主にマーケティング教育事業,社員研修,広報PR・
広告・メディアプランニングに従事。
宝塚造形芸術大学 専門職大学院デザイン経営修士(専門職)取得(MBA in Design),日本広報学会,日本ダイレクトマーケティング学会・正会員。
現在,デジタルハリウッド大学院客員教授,大阪電気通信大学 金融経済学部 アセットマネジメント学科講師。
野口淳(のぐち あつし)
ブランドコンサルタント
国立東京水産大学(現東京海洋大学)大学院修士課程修了,食品衛生化学専攻,水産学修士。
ハウス食品株式会社入社,研究所において新技術開発,飲料の製品開発及び飲料に関する加工処理技術の開発など経験。
日本広報学会,日本ダイレクトマーケティング学会・正会員。
2002年にブランドコンサルタントとして独立,現在に至る。
主な専門分野はブランド&デザイン戦略,マーケティング戦略,コミュニケーション戦略,街おこしブランディング,商品開発企画から商品戦略。