脱「コモディティ化」の競争戦略
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- 世界で「もっとも影響力のある戦略理論家7人」に選ばれた著者が、あらゆる業界でコモディティ化と戦い、そして勝ち抜くための、現場で実証されたフレームワークを提供する。
目次
脱「コモディティ化」の競争戦略
目次
序文
第1章 三つの「コモディティ化の罠」
―ダイヤモンドがガラスに変わるとき
ハーレー・ダビッドソン―一流品のコモディティ化
プレミアムの中のプレミアム
いったん高速道路に戻る
再度のトラブル
コモディティ化への道
なぜ差別化だけではダメなのか
三つの「コモディティ化の罠」
三つの罠を克服する戦略
第2章 安物化の罠―市場支配力をコントロールして、
低価格で攻める競合に勝つ
罠の兆しを見極める
変化し続けるファッション業界
止まらない「安物化の罠」
「安物化の罠」に対する戦略
〈戦略1〉罠から逃れる―ディスカウント企業を一歩退いて避ける
〈戦略2〉罠を破壊する―ディスカウント企業の力を衰えさせる
〈戦略3〉罠を利用する―ディスカウント企業の力を抑え込む
戦うか逃げるか―判断のカギは力のバランス
第3章 乱立の罠―自社のポジションを取り囲む、
多数のライバルに勝つ
侵食されていったシアーズ 90
ホテルブランドの乱立
三つ星ホテルの頂点に立ったホリデイ・イン
星の並び方が変わる
ライフスタイル・ブランドという選択
変化の兆し
「乱立の罠」に対する戦略
〈戦略1〉罠から逃れる― 戦う相手を選ぶ
〈戦略2〉罠を破壊する― 脅威となる相手を打ちのめす
〈戦略3〉罠を利用する― 脅威となる相手を出し抜く
どの戦略を選ぶか―経営資源や目標とのバランス
第4章 過熱の罠―常に先手を取りにいく、
市場の流れをコントロールする
ビジネスは甘くない―「過熱の罠」で厳しくなった人工甘味料市場
基本ベネフィットを変える
「過熱の罠」と戦うプリモ
プリモの価格設定
過熱の動きをリードする
コモディティ化したデル
「過熱の罠」に対する戦略
〈戦略1〉罠から逃れる―市場の流れをつくり直す
〈戦略2〉罠を破壊する―市場の流れを凍結する・覆す
〈戦略3〉罠を利用する―市場の流れを活用する
戦略を決める―まずは自社の力を見る
移り変わる戦いをマネジメントする
第5章 ダイヤモンドの原石を磨け
―競争優位のベストポジションを築き続ける
ホテルのレストランを改革する
シーフードが強かった
不動産業界での活用事例
チャンスをつかめ―研究開発の優先順位を決める
パックが向かう方向に滑る
パックの終点
補遺「価格とベネフィット」分析をどう進めるか
概論―市場をマップで表す
分析の枠組みを決める
「価格とベネフィット」分析の目的を決める
市場の境界線を決める
「価格とベネフィット」マップの軸を決める
ベネフィットのさまざまなとらえ方
データを解釈する
「価格とベネフィット」マップと予想価格ラインを描く
「価格とベネフィット」マップを理解する
攻撃策を練る
「価格とベネフィット」分析を最大限に活用するために
索引
著者プロフィール
〈原著者紹介〉
リチャード・A・ダベニー
ダートマス大学タック・スクール・オブ・ビジネスで経営戦略の教授を務める。コーネル大学で学士号、コロンビア大学で博士号を取得した。
弁護士資格と米国公認会計士の資格も持つ。
2007年と2009年には、「Thinkers 50(思索家50人)」の一人に選ばれた。
「Thinkers 50」は、世界でもっとも優れたビジネスに関する思索家を選
ぶもので、ロンドン・タイムズ紙、CNN.com、タイムズ・オブ・インディア紙が発表している。
また、調査会社のコーポレート・エグゼクティブ・ボードによる、「もっとも影響力のある戦略理論家7人」のうちの一人にも選ばれた。
他にもA.T. カーニー・アワードなど多数の賞を受賞しており、世界経済フォーラム(ダボス会議)のフェローにも選ばれている。
これまでに、世界的なベストセラーとなった『Hyper Competition』など4冊を出版。
ハーバード・ビジネス・レビュー誌やMIT/ スローン・マネジメント・レビュー誌、フィナンシャル・タイムズ紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙などに論文が掲載されている。
ダベニーは、フォーチュン500社のCEO 数名や、G7国の大統領らに対
するアドバイザーを務め、他にも欧米で多数のCEO に対してアドバイスを行っている。
また、インドやインドネシア、イタリア、韓国、メキシコ、ロシア、トルコで、「フォーチュン100」に入る裕福な人々とも仕事をしている。
英語によるMBA プログラムやエグゼクティブ・プログラムの創設にも関心を持ち、これまでにインドやイスラエル、メキシコ、日本、ベトナムなどで、その創設に携わった。
ニューハンプシャー州に住まいがあり、ロシアのサンクトペテルブルグの歴史地区、エルミタージュ美術館近くにも住居を構えている。
〈訳者紹介〉
東方 雅美(とうほう・まさみ)
慶應義塾大学法学部卒業。バブソン大学経営大学院修士課程修了。雑誌記者として出版社に勤務した後、経営大学院の出版部門にて、経済書や経営書の企画・制作に携わる。
現在は、書籍・雑誌などの翻訳や、編集者、ライターとして活躍中。
主な翻訳書
『論理思考力トレーニング法』(中央経済社)、
『いつか、すべての子供たちに』
『ワールドインク』(以上、英治出版)などがある。