ヒューマン・コミュニケーションで成功する情報システム構築

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桐谷 恵介
網谷 真
石坂 博之

定価(紙 版):3,080円(税込)

発行日:2011/07/15
A5判 / 280頁
ISBN:978-4-502-68790-7

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本の紹介
情報システム構築において人と人とのコミュニケーションこそがすべての失敗の原因であり、成功するための大きな要因であることを事例を用いて明らかにし、具体的な取り組みを平易に解説。

目次


ヒューマン・コミュニケーションで
成功する情報システム構築

目次

 はじめに 情報システム構築という仕事

第1章 歴史に見る情報システムの発展
 1.1 IT の発展と基幹系情報システムの発展
 1.2 情報システム開発手法の変遷
 1.3 情報システム調達方法の変遷

第2章 情報システム構築は経営課題そのもの
 2.1 現在の情報システムと企業活動
 2.2 情報システムが業績に貢献する
 2.3 情報システムが人と組織に貢献する
 2.4 情報システムによるワークスタイルの変化
 2.5 情報システムはコーポレート・ガバナンスの要
 2.6 情報システム構築の成功は,経営課題そのもの

第3章 問題ある情報システムができあがる!
 3.1 情報システムが抱える問題点
 3.2 想定期待効果との乖離
 3.3 業務との乖離
 3.4 立場の違いは思いの違い
 3.5 使いにくい、気が利かない
 3.6 使いこなすのに困難,かなりの教育が必要
 3.7 情報システムの賞味期限がすぐ切れる
 3.8 品質・性能が満たされない
 3.9 コスト超過・納期遅延
 3.10 仕様齟齬
 コラム 開発ベンダー社員のもやもや

第4章 情報システムの問題の原因を理解する
 4.1 情報システム構築の事前セオリーが守られない
 4.2 あいまいで不透明な目的・目標が問題を招く
 4.3 視点の違いが要件の乖離を招く
 4.4 プロジェクトは暗黙知から形式知への変換作業の繰返し
 4.5 文化や考え方の異なる人材が集まって情報システムを構築
 4.6 情報システム構築プロジェクトは新たなことへのチャレンジの連続
 4.7 多様化するユーザー要求
 4.8 複雑化する技術基盤への対応
 4.9 QCD のせめぎ合い
 コラム 草食系システムエンジニアと肉食系ユーザー

第5章 知っておきたい失敗パターン
 5.1 典型的なコミュニケーション不足の症状
 5.2 典型的な終わった気になる要件定義
 5.3 典型的なやった気になるテスト
 5.4 楽観的過ぎるマネージメント(問題認識の低さ)
 5.5 開発体制の細分化による状況の見えにくさ
 5.6 こんな関係者がいると必ず失敗する
 5.7 最悪な会話方法
 5.8 そもそも聞くべき人に聞いてない
 コラム コミュケーションを遮断する言葉

第6章 情報システム構築成功の法則
 6.1 情報システム構築の成功の鍵はコミュニケーションにあり
 6.2 そもそも情報システムは多様な機能を持てる,変更できる
 6.3 コミュニケーションは理解と合意
 6.4 しっかりとしたコミュニケーションで要件が明確にできる
 6.5 しっかりとしたコミュニケーションで正しいテストを行う
 6.6 コミュニケーションを行うためには「軸」を拠り所にする
 コラム BABOK におけるコミュニケーションの重要性

第7章 コミュニケーション力を向上させる基本的な能力
 7.1 前提となる人間関係の重要性
 7.2 「その気」にさせることの重要性
 7.3 コミュニケーションは,「場を作る」ことから始まる
 7.4 状況を整理し,まとめる力
 7.5 コミュニケーションに必要な基本的な4つの力
 7.6 4つの力は,「協力・協調・相手を巻き込む」
 7.7 4つの力は,「人を育てる」
 7.8 4つの力は,「リーダーシップを発揮する」
 7.9 4つの力は,「問題を認識し・解決策を見出し・現状を打破する」
 7.10 4つの力は,「説得する」
 コラム コミュニケーションには,時には“化かし合い”の技術も必要

第8章 情報システム導入におけるコミュニケーション
     円滑化のテクニック

 8.1 情報システム構築プロジェクトでのコミュニケーション手段
 8.2 可視化によってコミュニケーションは円滑になる
 8.3 コミュニケーションの機会を有効活用する
 8.4 会議は段取り力とファシリテーション力
 8.5 QCD のバランス感覚から目標を一体化する
 8.6 理論性と客観性でコミュニケーションを制する
 8.7 アイスブレーキング手法
 8.8 議事録はすべてを決定する
 8.9 ヒアリングのセオリー
 8.10 漂流と策動
 8.11 嘘を見破るコミュニケーション
 8.12 人間力でやり遂げる
 コラム W字型コミュニケーションモデル

第9章 システム構想をコミュニケーションの軸とする
 9.1 システム構想とシステム開発の関係について
 9.2 システム構想策定の手順と合意形成
 9.3 システム構想をコミュニケーションの軸に据えるポイント
 9.4 非機能要件をコミュニケーションの軸に据えるポイント
 9.5 システム構想における可視化テクニック
 9.6 具体的なシステム構想の策定方法
 9.7 コミュニケーション・チャートの事例紹介

第10章 情報システム構築をコミュニケーション重視で
      進めるための7つのステップ

 10.1 ステップ1:まずシステム構想をしっかり作る
 10.2 ステップ2:コミュニケーションを計画する(Plan)
 10.3 ステップ3:コミュニケーション管理者の設置・
 10.4 ステップ4:事前コミュニケーションの実施(Do1)
 10.5 ステップ5:うるさ方の巻き込み(Do2)
 10.6 ステップ6:コミュニケーションマネージメントの発動(Do3)
 10.7 ステップ7:コミュニケーション評価(Check/Action)

 おわりに
  コミュニケーション重視の情報システム構築で手に入るもの


著者プロフィール 桐谷 恵介(きりたに・けいすけ)
株式会社インテック首都圏本部アカウントソリューショングループシニアコンサルタント。
東京理科大学工学部経営工学科卒,株式会社インテックにて,アプリケーション・システム開発・導入,プロジェクトマネージャーを経て,現在は企業のIT導入を前提とした業務改革,業務プロセスの整流化・標準化,内部統制導入支援,情報システム企画等のコンサルティング業務に携わる。
著書:
「プロフェッショナルCIOの教科書」(中央経済社)

網谷 真(あみたに・まこと)
株式会社インテック コンサルティング事業部シニアコンサルタント。
慶應義塾大学理工学部管理工学科卒,株式会社インテックにて,アプリケーション・システム開発プロセスの標準化およびフレームワークの作成業務を経て,現在は企業のIT導入を主軸とした業務改革,業務プロセスの整流化・標準化及び行政機関の最適化計画作成等のコンサルティング業務に携わる。

石坂 博之(いしざか・ひろゆき)
株式会社インテック コンサルティング事業部コンサルタント。
中央大学理工学部情報工学科卒,株式会社インテックにて,SCM,ERPシステムの構築・導入,および製造業における生産管理システムの構築・導入,プロジェクトマネージャーを経て,現在は企業における業務改革,業務プロセスの整流化・標準化情報システム企画等のコンサルティング業務に携わる。

株式会社インテック
お客さまの経営戦略や事業戦略に沿って,情報化戦略の立案からシステムの企画,開発,アウトソーシング,運用保守まで,IT分野において幅広く事業を展開している総合ITベンダーである。
なかでも,コンサルティング事業では,業務プロセスと情報システムの両面からお客さまの問題解決に取り組み,総合ITベンダーとして,真に有益なシステム開発に繋げる橋渡しの役割に圧倒的な強みを持つ。






















著者紹介

桐谷 恵介(きりたに けいすけ)

網谷 真(あみたに まこと)

石坂 博之(いしざか ひろゆき)