ITグローバル分業経営―日中間の「差異認知によるプロセス共有」

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丁 偉儒

定価(紙 版):2,640円(税込)

発行日:2012/05/11
A5判 / 176頁
ISBN:978-4-502-69690-9

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本の紹介
日本企業のソフトウェア・オフショア開発受託で定評のある中国企業のトップである筆者が、自社の成功要因を分析し、国際的な分業を成功させるノウハウを解き明かす。

目次


ITグローバル分業経営
日中間の「差異認知によるプロセス共有」
目次

 はじめに

序 章 ITグローバル分業経営の重要性
 1 IT分野におけるグローバル化現象
 2 中国におけるオフショア開発企業の登場
 3 日中間のオフショア開発に関するジレンマ
 4 ITグローバル分業経営の進展

第1章 日中間のオフショア開発の実態と課題
 1 日本におけるオフショア開発活用の経緯
  1-1 インドへのオフショア開発活用の問題点
  1-2 中国へのオフショア開発活用の開始
  1-3 中国へのオフショア開発活用の拡大と問題点
 2 オフショア開発の実態
  2-1 中国へのオフショア開発の現状
  2-2 実務経験に基づく問題点の指摘
 3 オフショア開発における問題発生の根源
 4 オフショア開発における「判断基準の違い」
 5 「差異認知によるプロセス共有」概念の提唱
  5-1 「差異認知によるプロセス共有」の概要
  5-2 「差異認知によるプロセス共有」の手順
  5-3 「差異認知によるプロセス共有」の応用

第2章 中国におけるオフショア開発企業の動向
 1 中国における対日オフショア開発の経緯
  1-1 学術機関を主体とするオフショア開発
  1-2 NECにおけるオフショア活用の活発化
  1-3 野村総研におけるオフショア活用の活発化
  1-4 中国オフショア開発企業の離職問題
 2 中国オフショア開発の概況
 3 主要なオフショア開発企業の比較
  3-1 中国のオフショア開発企業の分類
  3-2 中国へのオフショア開発の発注形態
  3-3 中国の主要なオフショア開発企業
 4 杭州東忠に関する分析と考察

第3章 「差異認知によるプロセス共有」の事例研究
 1 杭州東忠の事例概要
  1-1 杭州東忠設立当初のオフショア開発環境
  1-2 杭州東忠の設立目的と経営戦略
  1-3 東忠グループ全体の発展プロセス
  1-4 杭州東忠設立初期の失敗経験
 2 「差異認知によるプロセス共有」の取り組み
  2-1 設立初期の失敗経験に関する分析
  2-2 杭州東忠オフショア開発の仕組み構築
  2-3 杭州東忠オフショア開発の仕組み導入
 3 「差異認知によるプロセス共有」の効果
  3-1 顧客評価向上に関する分析
  3-2 認証機関および学術機関からの評価
 4 杭州東忠オフショア開発の仕組み検証
  4-1 オフショア開発の仕組み概要
  4-2 オフショア開発の仕組み検証

第4章 日中間の新しいITグローバル分業モデル
 1 新しいビジネスモデルの提唱
  1-1 東忠オフショア事業モデルの構成図
  1-2 東忠オフショア事業モデルの分析
  1-3 日本から中国へのオフショア発注形態の分析
  1-4 東忠における標準市場の仕組み検証
 2 新しいビジネスモデルの目的等
  2-1 オフショア開発受発注の目的
  2-2 オフショア受発注双方の中国市場開拓
  2-3 東忠オフショア事業モデルの構築
  2-4 東忠オフショア事業モデルの発展
 3 新しいビジネスモデルの有効性
  3-1 新しいビジネスモデルの展開結果に関する分析
  3-2 新しいビジネスモデルの横展開への取り組み
 4 新しいビジネスモデルの応用可能性
  4-1 問題解決に向けての改善点
  4-2 他分野への普遍的な応用可能性

 まとめ
 注 記

 参考文献

  〈日本語文献〉
  〈中国語文献〉
  〈英語文献〉

 索 引


著者プロフィール 丁 偉儒(てい・いじゅ)
1964年,中国浙江省に生まれる。
1985年に中国天津市南開大学数学学部を卒業して浙江省杭州市の杭州計算機工場に入社。
90年春に初来日し,ソフトウエア・エンジニア(SE)として活躍。
96年3月に独立してIT企業の株式会社 東忠(英文名は‘Totyu’)を東京都内に設立し,同社は今日(2012年初め),日本,中国,韓国等に多数の拠点を持つ2千人規模のグループ企業に成長。
07年からは企業経営に携わりながら愛知学院大学大学院で経営学を研究し,12年2月に「博士(経営学)」の学位を取得。
著書には中国語で出版された『軟件質量管理新模式』(共著),『供応鏈競争与経済発展』(共編)等がある。






















著者紹介

丁 偉儒(てい いじゅ)