ケーススタディ現代商行為法〈第2版〉―商事契約法的アプローチ
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- 商事契約法の視点から商行為法へのアプローチを試みるとともに、さまざまな法律問題に対し自分で論点と回答とを見つけられるよう思考能力を養う書。改正商法を織り込んだ最新版。
目次
ケーススタディ
現代商行為法【第2版】
目次
まえがき
第1講 商法の適用と商事契約の特徴
(1-1) 商法の適用基準
(1-2) 商事契約法(企業取引法)の特徴
第2講 商事契約の成立 ?
(2-1) 署名の方法と契約の当事者
(2-2) 代理人(非顕名代理)
(2-3) 代理権の消滅(商法506条)
(2-4) 契約交渉過程
第3講 商事契約の成立 ?
(3-1) 申込みを受けた商人の義務
――諾否の通知義務 (商法509条)
(3-2) 申込みを受けた商人の義務2
――被申込者の物品保管義務(商法510条)
(3-3) 申込みと承諾
(3-4) 契約の成立(意思表示の合致=合意)
(3-5) 相違条項・付加条項の処理(書式の戦い)
第4講 普通取引約款による合意形成と開示
(4-1) 序
(4-2) 普通取引約款の意義
(4-3) 約款の拘束力の根拠
(4-4) 約款の説明義務の態様
第5講 契約の履行 ?――売主の義務を中心に
(5-1) 売主の義務・商品の引渡し
(5-2) 引渡しの時期
(5-3) 引渡しの方法
(5-4) 引渡しの場所
(5-5) 危険負担
(5-6) 引渡しの遅延
(5-7) 買主の受取拒絶――売主の供託・自助売却権(商法524条)
(5-8) 商行為の委任(商法505条)
第6講 契約の履行 ?――主に買主の側から
(6-1) 買主の義務・商品の受領
(6-2) 買主の目的物保管義務・供託義務(商法527条・528条)
(6-3) 代金の支払い
(6-4) 不安の抗弁権
(6-5) 利息の支払い
第7講 商事債権の支払確保・担保
(7-1) 代金債権の担保
(7-2) 所有権留保
(7-3) 商人間の留置権(商法521条)
(7-4) 商事連帯債務(商法511条)
(7-5) 流質契約の許容(商法515条)
第8講 契約の終了
(8-1) 総 論
(8-2) 約定解除(解除特約)
(8-3) 継続的売買契約の終了
(8-4) 確定期売買(商法525条)
(8-5) 事情変更の原則
(8-6) 商事時効(商法522条)
第9講 代理商・仲立商・取次商
(9-1) 序
(9-2) 代理商
(9-3) 仲立商
(9-4) 取次商
第10講 匿名組合・交互計算・商事寄託
(10-1) 匿名組合契約
(10-2) 交互計算契約
(10-3) 商事寄託
第11講 運送契約
(11-1) 運送取扱契約
(11-2) 運送取扱人の責任
(11-3) 運送営業と運送契約
第12講 倉庫契約
(12-1) 意 義
(12-2) 法源・約款・契約の成立
(12-3) 倉庫営業者の義務と権利
(12-4) 倉荷証券
第13講 クレジット・カード契約
(13-1) 序
(13-2) 民間の信用情報機関の適法性
(13-3) クレジット・カードに関する抗弁の接続
(13-4) クレジット・カードの不正使用
事項索引
判例索引
著者プロフィール
吉田 直(よしだ すなお)
1949年 佐賀県出身
1973年 南山大学経済学部卒業
1981年 一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得
同 年 一橋大学助手,82年國学院大学法学部専任講師,
同助教授を経て,92年青山学院大学法学部助教授,
現在,同大大学院法務研究科教授。
1987年春〜1988年春 カリフォルニア大学ロスアンジェルス校留学
1988年春〜1989年春 カリフォルニア大学バークレイ校留学
1997年春〜1998年春 ロンドン大学(LSE)留学
(著書)
「アメリカ商事契約法−統一商事法典を中心に」(中央経済社)
「英和和英ビジネス法律用語辞典」(共著,中央経済社)
「競争的コーポレート・ガバナンスと会社法」(中央経済社)