- 本の紹介
- 資産流動化法に基づく特定目的会社(TMK)の設立から流動化計画、倒産隔離、解散まで、不動産流動化案件を中心にその実務を総解説。経験豊富な著者のノウハウを惜しげもなく開陳した力作。
目次
TMK(特定目的会社)の法律常識Q&A
目次
第1章 総 論
Q001 資産の流動化の意義
Q002 特定目的会社
第2章 設立・定款
Q003 特定目的会社の設立手続
Q004 特定目的会社の定款
Q005 特定出資金の手付利用
Q006 特定目的会社の事後設立
第3章 届出・資産流動化計画
Q007 流動化法上の届出制度
Q008 業務開始届出
Q009 特定目的会社名簿
Q010 変更届出
Q011 業務終了届出・新計画届出・廃業届出
Q012 資産流動化計画
Q013 資産流動化計画の記載事項
Q014 資産流動化計画の変更
Q015 特定資産の追加取得
Q016 不動産流通税の減税措置
第4章 社 員
Q017 社員への配当または分配
Q018 特定出資の譲渡
Q019 特定出資の質入れ
Q020 特定社員となる時期
Q021 特定出資の払込金の用途
Q022 特定出資の禁止規定
Q023 特定出資の信託
Q024 優先出資の意義
Q025 優先出資の利益配当
Q026 優先出資の出資方法
Q027 優先出資証券の少人数私募の要件
Q028 優先出資の国内募集要件
Q029 優先出資の開示
Q030 優先出資の登記
Q031 優先出資社員となる時期
Q032 優先出資社員の議決権
Q033 優先出資の譲渡等
Q034 優先出資の質入れ等
Q035 優先出資の減資消却
Q036 優先出資の発行と不所持
Q037 自己の優先出資の取得等
Q038 優先出資のその他の留意点
第5章 機 関
Q039 特定目的会社の機関
Q040 特定目的会社の運営
Q041 特定目的会社の運営の適正化
Q042 特定目的会社の役員の損害賠償責任
第6章 計 算
Q043 会計帳簿
Q044 計算書類等の承認
Q045 資本金の額
Q046 特定資本金の額の減少手続
Q047 利益の配当の限度額
Q048 中間配当
Q049 限度超過配当の責任
Q050 社員等への利益供与
第7章 資金調達総論・倒産隔離
Q051 特定目的会社の資金調達
Q052 倒産隔離
Q053 倒産予防措置
Q054 倒産手続防止措置
Q055 真正売買
Q056 真正売買の判断基準
Q057 流動化法上の倒産隔離規定
Q058 責任財産限定特約
Q059 劣後特約
Q060 信用補完措置・流動性補完措置
Q061 特定目的会社による債務保証等
第8章 特定社債
Q062 特定社債
Q063 転換特定社債・新優先出資引受権付特定社債
Q064 特定短期社債
Q065 振替特定社債
Q066 振替特定社債の元利金支払
Q067 特定社債管理者の設置
Q068 特定社債の発行手続
Q069 特定社債の要項
Q070 特定社債の譲渡・質権設定
Q071 買入消却
Q072 担保付特定社債
Q073 一般担保付特定社債
Q074 一般担保の効力
Q075 保証付特定社債
Q076 特定社債と特定目的借入れの使い分け
第9章 解散・清算
Q077 解散事由
Q078 清算手続
Q079 清算人・監査役
Q080 清算人の職務と責任
Q081 残余財産の分配
Q082 特別清算
第10章 業 務
Q083 特定目的会社の業務
Q084 特定資産の譲受け等
Q085 特定資産の信託契約
Q086 特定資産の管理処分業務委託契約
Q087 特定資産たる信託受益権の譲受け
Q088 MLPM方式
Q089 不動産取引の委託制限
Q090 宅地建物取引業法の適用除外
Q091 特定約束手形
Q092 種類等の異なる優先出資・特定社債の発行
Q093 資産対応証券の募集等の制限
Q094 特定目的会社の借入れ
Q095 手付のその他借入金による支払
Q096 資産の取得等の制限
Q097 特定目的会社のその他の業務規制
第11章 金融商品取引法による規律
Q098 特定目的会社に対する規制
Q099 資産対応証券の自己募集
Q100 アセット・マネジャーに対する規制
Q101 投資者に対する規制
第12章 開発型不動産流動化
Q102 開発型不動産流動化ストラクチャー
Q103 テイクアウトディール
Q104 請負契約上の留意点
Q105 解体予定の既存建物
Q106 完成前建物の取得費用への充当
Q107 完成前建物の取得費用への不充当
Q108 建物完成後の計画変更手続
Q109 建物完成後の減税証明
Q110 開発型のその他の留意事項
巻末資料
1 資産の流動化に関する法律(抄)
2 資産の流動化に関する法律施行令(抄)
3 資産の流動化に関する法律施行規則(抄)
4 金融庁事務ガイドライン 第三分冊:金融会社関係
9A 特定目的会社,特定目的信託(SPC,SPT)関係(抄)
著者プロフィール
《編著者略歴》
土屋 年彦(つちや としひこ) 監修,第1章および第5章担当
弁護士(1993年4月登録)
慶應義塾大学法学部法律学科卒,ミシガン大学ロースクールLLM修了(Order of Merit),オリック東京法律事務所(オリック・ヘリントン・アンド・サトクリフ外国法事務弁護士事務所(外国法共同事業))パートナー
外資系投資銀行,国内デベロッパー,信託銀行などを顧客として,TMKやTKを利用した不動産流動化,ファンド組成,ローン証券化などを手がける。
<著者紹介>
?橋 淳(たかはし じゅん) 第6章および第9章担当
弁護士(1998年4月登録),弁理士(2002年2月登録)
日弁連信託法BUチームに参加(2005年5月),オリック東京法律事務所(オリック・ヘリントン・アンド・サトクリフ外国法事務弁護士事務所(外国法共同事業))オブ・カウンセル
主として,不動産の流動化に関する法律業務をはじめ,特許,商標,意匠,著作権および不正競争防止法等知的財産権に関する訴訟,その他の法律業務(出願を含む),ベンチャー企業支援に関する法律業務に従事する。
主な著書
『不正競争防止法コンメンタール』(レクシスネクシス・ジャパン),
『信託の法律実務Q&A』(中央経済社)など多数。
小山 修司(こやま しゅうじ) 第4章,第10章および第12章担当
弁護士(2003年10月登録)
早稲田大学法学部卒業,早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了,オリック東京法律事務所(オリック・ヘリントン・アンド・サトクリフ外国法事務弁護士事務所(外国法共同事業))所属
主として,不動産または金銭債権を裏付資産とする仕組みものの取引において,エクイティ投資家,デット投資家および信託受託者を代理。
稲田 森(いなだ もり) 第2章,第3章,第7章,第8章および第11章担当
弁護士(2005年10月登録)
早稲田大学法学部卒業,早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了,オリック東京法律事務所を経て,2009年1月より,スキャデン・アープス法律事務所(外国法共同事業 スキャデン・アープス外国法事務弁護士事務所)所属
主として,不動産流動化取引,証券化取引および投資ファンドの組成において,金融機関,不動産会社等を代理する。