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コロナ禍で迎える二度目の決算。企業経営に携わる皆さんは、さまざまな悩みを抱えているのではないでしょうか。「基本から実務を確認したい」「コロナ禍の決算で特に注意すべきことって?」「決算を終えても、すぐに法人税の申告だ...」「確認しておくべき会計基準等の改正って?」「決算で経営状態の悪化を目の当たりにした」......。解決に繋がりそうな弊社の書誌をご紹介します。
2021年4月より、以下の会計基準等がいよいよ強制適用されます。
①「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)、および同適用指針
②「時価算定に関する会計基準」(企業会計基準第30号)
これから本格的に適用する企業の担当者や監査人の方々もすでに十分準備を進めているとは思いますが、影響が大きいだけに、理解をより深めて、実務に万全の対応をしたいところ。
また、すでに早期適用している場合も適宜見直しは不可欠です。
そこで、両基準を適用する際の強力な武器となる書籍をご紹介します。
1.収益認識基準
収益認識基準の適用は、実務担当者の処理のみならず投資家サイドへの影響も大きいだけに十分に検討した上で対応をしたいところですね。
(1) 全体像を把握するための書籍
収益認識基準はとても難解という声をよく耳にします。
1つの大きな原因は、IFRS15号を翻訳していることから用語が難解ということがありますね。
まずは、以下の①~③の書籍で全体のイメージをつかみましょう!
①『図解でスッキリ収益認識の会計入門〈第2版〉』
EY新日本有限責任監査法人 編
1論点見開き2頁で、かつその半分は図解となっており、まさに基準の概略、イメージを把握するのに最適です。
定価:2,640円(税込)
ISBN:978-4-502-37091-5
②『図解 収益認識基準のしくみ〈改訂版〉』
あずさ監査法人 編
本書も①同様1論点見開き2頁で構成されていますが、図解の良さを維持しつつより詳細な解説がなされている点が特徴的です。
定価:2,530円(税込)
ISBN:978-4-502-36471-6
③『注文の多い料理店で学ぶ収益認識会計』
金子裕子、植野和宏 著
SNSでも話題になった書籍。ストーリー形式で読みやすさを維持しつつ、主要論点をカバー、さらに税務にまで言及しています。
定価:2,860円(税込)
ISBN:978-4-502-35201-0
(2) 具体的な実務処理のための書籍
次に以下の書籍で基準・適用指針の詳細をおさえて、自社に適用する場合の処理や影響について対策をとりましょう。
④『FASFブックス/詳解 収益認識会計基準』
企業会計基準委員会事務局、公益財団法人財務会計基準機構 編
会計基準設定主体のASBJ事務局による解説書。つねに傍らにおいて参照したい書籍です。
定価:3,960円(税込)
ISBN:978-4-502-35711-4
⑤『何が変わる?収益認識の実務〈第2版〉―影響と対応』
EY新日本有限責任監査法人 編
設例を交えて詳細に解説するのみならず、「これまでの実務からの変更点」と「実務上のポイント」がクローズアップされている点が大きな特徴です。
定価:4,400円(税込)
ISBN:978-4-502-35291-1
⑥『収益認識の会計実務〈改訂版〉』
PwCあらた有限責任監査法人 編
基本的な論点のみならず、より複雑な論点について設例・開示例をもとに解説するとともに、IFRS15号との相違点に言及し、IFRSへ移行する際のポイントまで示されています。
定価:4,840円(税込)
ISBN:978-4-502-35251-5
⑦『ケース&図解でわかる収益認識基準の基本と実務』
有限責任監査法人トーマツ 編
収益認識基準を適用する際のステップごとに62のケースを盛り込んで解説することで、実務処理のポイントが把握できます。
定価:3,300円(税込)
ISBN:978-4-502-32201-3
(3) より具体的な論点に関する解説書
さらに個別的な論点については、以下の書籍があります。
⑧『ポイント制度のしくみと会計・税務』
EY新日本有限責任監査法人 編
従来引当金処理が行われていたポイント制度は、収益認識基準の適用で大きく影響を受けることから、本書ではポイントの形態ごとに設例を交えて解説しています。
定価:2,750円(税込)
ISBN:978-4-502-36771-7
⑨『業種別・収益認識基準の適用実務〈改訂版〉』
日本橋アカウンティングサービス、朝日ビジネスソリューション、朝日税理士法人 編
小売業、卸売業、IT業界、建設業、製造業、運送業など収益認識基準によって大きく影響を受ける業種について、業種特有の論点まで踏み込んで解説しています。
定価:4,400円(税込)
ISBN:978-4-502-35271-3
2.時価算定基準
時価算定基準は、以下の項目の時価に適用されます。
ⅰ.金融商品会計基準における金融商品
ⅱ.棚卸資産会計基準におけるトレーディング目的で保有する棚卸資産
(1) 全体像を把握するための書籍
『図解でスッキリ時価算定基準の会計入門』
EY新日本有限責任監査法人 編
時価算定基準はIFRS13号をベースにしているため、聞き慣れない、感覚的にわかりにくい用語が使われていますが、本書でそのイメージをつかむとよいでしょう。
定価:2,640円(税込)
ISBN:978-4-502-34851-8
(2) 具体的な実務処理のための書籍
『金融商品の「時価」の会計実務―算定方法と開示』
有限責任監査法人トーマツ 編
有価証券やデリバティブ等、金融商品の種類別に具体的な評価技法について計算例を交えて解説している決定版です。
定価:3,520円(税込)
ISBN:978-4-502-35651-3
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