『夏休みの自由研究のテーマにしたい「税」の話』(2021年7月特集 第2回)

特集バックナンバー

2021年7月特集「夏休みに読んでほしい本!」メイン画像

さあ、もうすぐ夏休み! 長い休暇を利用して勉強をしようという方も多いのではないでしょうか。そんなあなたに、夏の休暇に読むのにちょうどよいおすすめの書籍を紹介します。キャリアを考えるうえでも役に立つものばかりです。休暇のおともにぜひ!

Q1 本書の内容を教えてください。

仕事で「税」との関わりの深い、税理士、会計士、弁護士、学者といった15人の専門家に、「もし小学生が夏休みの自由研究で『税』に関わるテーマを取り上げるなら、どのようなテーマがおススメか」を、お1人1テーマでおススメする理由、良い研究とするためのアドバイスとともに披露していただいています。

本書でとりあげる15の話
1 これまでの税金、これからの税金
2 世界と日本の「変わった」税金
3 税金を納めなかったらどうなるのか?
4 消費税における「外食の定義」
5 税理士ってどんな仕事?
6 スマート税務の課題
7 税金について税務署と法廷で争う
8 小学生YouTuberが知っておくべき税務知識
9 医療・介護と税の支援策
10 なぜ、相続税や贈与税の「納税義務者」は頻繁に改正されたのか?
11 都市近郊の農地政策としての税制はどうあるべきか
12 所得税法第56条は、今日の仕事観や男女共同参画社会に合致しているか
13 申告納税制度は賦課課税制度より本当に優れているのか
14 「法人税の税務申告書」に「決算書」が含まれているのはなぜか
15 国際オリンピック委員会が受け取るテレビ放映権料は、課税されるか


Q2 本書を企画したきっかけや背景を教えてください。

実務書でない「税」の本をつくりたいと思っていました。また、変わったことをしたい、とも思っていました。税が出てくる小説(『トッカン』)はありますが、税が主題の「もしも~」系の読みモノは見たことがなかったので、この線で本をつくろうと考えました。


Q3 本書はどのような人に、あるいはどのような場面で読んでいただきたいですか?

書名に「夏休みの自由研究」とありますが、本書を読んでいただきたいのは大人のみなさんです。本書を読んでくださった方々に、現代の日本の税制の課題や、単純に税に関する問題を考えることの面白さが伝わり、税に関心や興味を持たれる方が1人でも多く増えれば嬉しいです。


Q4 本書のこだわりポイントを教えてください。

本書の一番の読者層は大人のみなさんである一方で、お子さんも読めるよう、漢字にはなるべくルビを入れました。本書では、徴収(ちょうしゅう)、督促(とくそく)など、税の専門用語がたくさん出てきますので、ルビを入れたところは多かったです。また、書籍カバーの書名の文字は、小学生の習字っぽい書体にしました。



Q5 読者の方へのメッセージをお願いします。

税は複雑で難解です。この難しい税の話を、何とかわかりやすくお伝えしたいと考えて本書ができました。
ぜひ、ご一読ください。