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学会、経済関連団体より、2021年4月から9月に表彰された書籍5点をご紹介。担当編集者に書籍の内容や企画背景、受賞した賞について尋ねてみました。
読書の秋に、最高水準の"知"の息吹を感じてみませんか。
第1回 『危険とリスクの会計―アメリカ会計基準の設定過程を通じた理論研究』
日本公認会計士協会 第49回日本公認会計士協会〈学術賞〉受賞
現行のアメリカ会計基準は、企業活動の諸リスクに対する会計処理として、蓋然性を要件とする旧くからの方法と、負債の公正価値を基礎にする新しい方法の2つのタイプがあるといわれています。
そして、本書ではそれぞれのタイプのリスクをなぜ財務諸表に計上できるのか、その根拠を究明しています ...続きを見る
第2回 『会計構造の深層論理―真の複式簿記システムの探究』
日本簿記学会 2021年度日本簿記学会学会賞受賞
簿記・会計では「交換取引」は、損益の増減をもたらさない取引であると一般的に理解されています。
しかし、著者は疑問を抱くのです。つまり ...続きを見る
第3回 『セーレンの管理会計―高不確実性下の予算管理と人事評価』
日本原価計算研究学会 2021年度学会賞(著作賞)受賞
日々の経営環境が激化し不確実性が高まるなかで、利益の最大化に管理会計がどう活用されてきたかを、福井県の総合繊維メーカーであるセーレン株式会社の事例研究をもとに明らかにした研究書です ...続きを見る
第4回 『退職給付に係る負債と企業行動―内部負債の実証分析』
日本会計研究学会 第80回大会 太田・黒澤賞受賞
1990年代、米国の大企業において、企業年金の積立不足が判明し、社会問題となりました。
この辺から、退職給付(企業年金、退職金)をめぐる研究として取り上げられる機会が増えました。本書は、日本企業における企業年金の未積立について実証的に分析したものです ...続きを見る
第5回 『日米実務の比較でわかる 米国アウトバウンドM&A法務の手引き』
M&Aフォーラム第15回 M&Aフォーラム賞奨励賞『RECOF奨励賞』受賞
米国アウトバウンド、つまり、日本企業が米国企業を買収する際の法務を扱っています。
米国M&Aの歴史や日本企業による米国企業のM&Aを概観した上で、非公開会社、公開会社に分けて留意すべき実務を解説しています ...続きを見る