企業間紛争解決の鉄則20―国際弁護士を使ったコスト節約のノウハウ
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- 国際紛争における裁判、仲裁、和解のノウハウをわかりやすく解説する。国際紛争は弁護士事務所に丸投げが多く現状ではかなりのコストがかかるため、その節約方法も伝授する。
目次
企業間紛争解決の鉄則20
―国際弁護士を使ったコスト節約のノウハウ
目次
はしがき
序 章
ケースα
ケースβ
第1章 紛争予防の鉄則
鉄則1 契約書作成は,「証拠」作り
鉄則2 日常における「証拠」を有利に残す
鉄則3 各国の法的コンセプト・効果の違いを確認する
鉄則4 紛争解決条項は最重要─仲裁も立派な選択肢
鉄則5 コンプライアンスは国境をまたいで「四つの切り口」に
注意する
鉄則6 弁護士・依頼者秘匿特権を有効に活用する
第2章 紛争解決手段選択の鉄則
鉄則7 紛争解決ステップをシミュレーションして先手を取る
鉄則8 有利な管轄を選択する─ディスカバリーの利用,または回避
─手続面だけでなく「実体法」比較も重要
鉄則9 仲裁,調停などのADRのメリット・デメリットを「実践的に」
つかむ
鉄則10 有利な準拠法を駆使・活用する─国境を超えた法の適用も
ありうる
鉄則11 フォーラム・ノン・コンヴェニエンスを活用する
鉄則12 「 よい」法律事務所・弁護士を選ぶ─弁護士に関する
情報収集の重要性
第3章 紛争遂行の鉄則
鉄則13 まずは時系列表を作る
鉄則14 弁護士とのコミュニケーションは「効率的」に
鉄則15 デポジションのトレーニングは,まず日本で,日本語で
鉄則16 調査会社等のアウトソーシングではコントロールが大切
鉄則17 ①要件事実・②判例・③制度趣旨を道具としてうまく使う
鉄則18 日本の法廷もアクティブと心得よ─弁論準備・面談の活用法
─裁判官の教育(説得)が肝心
鉄則19 筋とタイミングを見て和解すべし─「勝ち」=「価値」ではない
鉄則20 最後の詰めを怠らない─やれる方法はやり尽くす─
著者プロフィール
髙取 芳宏(たかとり よしひろ)
日本及び米国ニューヨーク州登録弁護士。
オリック東京法律事務所・外国法共同事業 訴訟部代表パートナー弁護士。
ハーバード大学ロースクール卒業。
Chartered Institute of Arbitrators( CIArb.)日本支部共同支部長。
日本仲裁人協会理事。
複数の管轄にまたがるクロスボーダー国際訴訟・仲裁事件を多く扱い,知的財産権,製造物責任,独禁法関連の国際商事・民事紛争解決,コンプライアンス事案などを中心に手がける。
いわゆる外資系・グローバル・ローファームにおける数少ない日本人エクイティ・パートナー(経営)弁護士の一人であり,日本における法廷活動も得意とする訴訟チームを率いる。
日本商事仲裁協会(JCAA)仲裁人名簿にも掲載され,国際仲裁人としても活躍。
- 担当編集者コメント
- 国際訴訟弁護士として数々の訴訟や仲裁事件を扱った著者が、実際に経験した解決のためのノウハウを具体的にわかりやすくルール化!
弁護士に丸投げされがちな国際紛争解決のプロセスや勘所を知ることで、弁護士とのコミュニケーション効率も上がり、コストも節約できます!
学術的解説書の枠を取り払い、企業のためだけでなく法律実務家、ロースクール生にも有益な20の鉄則を示した、斬新なルールブック。
- 著者から
- 本書は、日頃私が担当している国際紛争案件について、「思い切った独断」を書かせて頂いております。
紛争案件は国境をまたいだ瞬間に、法律的・手続的な論点が何倍にもなると同時に、先例のない論点が生じたり、関連国の法的文化がぶつかりあったりもします。
そのため、本書のノウハウは、あくまでも「鉄則」の試みであり、今後も常に検証され続けなければならないものですが、現時点で、少しでも現実的・具体的なものとして、日々法律問題や紛争問題に取り組まれている企業法務に携わる方々や法律実務家の方々に役立てて頂ければ、この上ない喜びです。