障害者雇用における合理的配慮

  • 書籍品切れ中

朝日 雅也
笹川 俊雄
高橋 賢司

定価(紙 版):2,860円(税込)

発行日:2017/03/27
A5判 / 212頁
ISBN:978-4-502-20531-6

ただいま品切れ中です

入荷をお待ちの方は、
お気に入りリストへご登録ください

  • ただいま品切れ中です

    入荷をお待ちの方は、
    お気に入りリストへご登録ください

本の紹介
障害雇用の拡大は、法改正と関連する指針の公表、また社会的要請からも重要度が高まっている。職場における疾病別の対応と人事上の処遇について、合理的配慮の考え方を解説。

目次


障害者雇用における合理的配慮
目次

第1章 障害者権利条約の締結・批准と障害者雇用促進法の改正
 1 障害者権利条約がもたらすもの
 2 障害者権利条約と障害者の労働・雇用
   (1) 障害者権利条約とは 
   (2) 障害者権利条約における労働・雇用の位置づけ 
   (3) 雇用における障害を理由とする差別の禁止   
   (4) 合理的配慮の提供 
 3 障害者権利条約の批准に向けた障害者雇用促進法の改正
   (1) 障害者雇用促進法の改正による国内法制度の整備 
   (2)「合理的配慮」の検討と論点  
   (3) 障害者雇用促進法改正に向けた基本的な考え方  
   (4) 障害者雇用促進法改正のポイント 
 4 差別禁止・合理的配慮の提供に関する指針の策定と課題
   (1) 差別禁止・合理的配慮の提供に関する指針   
   (2) 障害者雇用促進法改正の趣旨の徹底のために 

第2章 雇用における障害を理由とした差別の禁止
 1 はじめに
 2 雇用義務アプローチと差別禁止アプローチの違い
   (1) 雇用義務アプローチ 
   (2) 差別禁止アプローチ 
   (3) 両アプローチの違い 
 3 日本における障害者に対する差別禁止法の展開
   (1) 障害者基本法  
   (2) 障害者差別解消法 
 4 障害者雇用促進法における障害を理由とする差別の禁止対象と
   なる障害者  
   (1) 不当な差別的取扱いの禁止 
   (2) 差別禁止に違反した場合の私法上の効果 

第3章 人事上の処遇に際して必要な配慮
 1 募集・採用に際して必要な配慮
   (1) 問題の構造 
   (2) 募集・採用における合理的配慮の考え方の基本  
   (3) 合理的配慮のプロセスと事例 
 2 配置・昇進等の処遇に際して必要な配慮 
   (1) はじめに
   (2)「障害者差別禁止指針」の各指針に対する配慮   
   (3) おわりに 
 3 解雇・雇止めに際して必要な配慮
   (1) 解雇   
   (2) 有期雇用における雇止め 

第4章 障害に対応した職場における必要な配慮
 1 肢体不自由
   (1) 定義 
   (2) 原因・随伴障害  
   (3) 肢体不自由の主要な原因疾患 
   (4 )肢体不自由に対する配慮 
 2 視覚障害
   (1) 視覚障害の定義  
   (2) 視野の制限による障害 
   (3) 光覚の障害 
   (4) 色覚の障害  
   (5) 雇用上の配慮   
   (6) 雇用管理上の配慮   
   (7) コミュニケーション上の配慮   
   (8) 支援機関の利用 
 3 聴覚・言語障害
   (1) 聴覚・言語障害とは   
   (2) 聴覚障害の概念  
   (3) 聴覚障がいの諸相  
   (4) 聞こえに障害があるために発生すること   
   (5) 様々なコミュニケーション手段   
   (6) 職場のコミュニケーションと情報保障   
   (7)「合理的配慮指針」における聴覚・言語障害に対する配慮 
 4 知的障害
   (1)「知的障害」の概念と由来  
   (2)「知的障がい」の特性  
   (3)「知的障がいのある人」の就労の状況  
   (4)「合理的配慮指針」の内容と「障害者雇用事業所」の状況  
   (5) 職場における「知的障がいのある人」への配慮すべき内容 
   (6) これからの問題 
 5 精神障害
   (1) 精神障害者の定義  
   (2) 精神障がいのある人の社会的な行動・態度の特性  
   (3) 雇用に際しての配慮 
 6 発達障害
   (1) 発達障害の概念と由来  
   (2) 発達障がいのある人の社会的な行動・態度の特性  
   (3) 雇用に際して必要な配慮 
   (4) ライフ・スキル   
   (5) 本節の最後に 
 7 高次脳機能障害と失語症
   (1) 高次脳機能障害  
   (2) 高次脳機能障害の症状 
   (3) 失語症 

第5章  障害者雇用のトップランナー企業の最新事例
 〔1〕株式会社ヤオコー:人事部人事サポート担当・山内桂子氏への
   インタビュー 
 〔2〕SAPハピネス株式会社:代表取締役社長・林善宏氏,
   坂井好生 氏,安川喜章氏へのインタビュー 

第6章  雇用率・納付金制度,給付金制度,特例子会社
 1 はじめに
 2 障害者雇用率制度
   (1) 制度の概要 
   (2) 雇用率の変遷 
 3 障害者雇用納付金制度
   (1) 納付金制度の趣旨-「社会連帯責任」とは  
   (2) 障害者雇用納付金制度の種類 
   (3) 障害者雇用納付金制度に基づく助成金 
 4 特例子会社
   (1) 特例子会社の認定要件  
   (2) 特例子会社の実情   
   (3) 特例子会社の今後の展望 



著者プロフィール
編者 朝日雅也
    笹川俊雄
    高橋賢司



















著者紹介

朝日 雅也(あさひ まさや)

笹川 俊雄(ささがわ としお)

高橋 賢司(たかはし けんじ)
[プロフィール]
1970年 東京生まれ
1996年 中央大学大学院法学研究科博士課程(前期課程)修了
2003年 ドイツ・テュービンゲン大学法学博士号取得
2004年 立正大学法学部専任講師
2013年 ミュンヘン大学労使関係労働法研究所(ZAAR) 客員教授
現在 立正大学法学部教授 中央大学・中央大学法科大学院講師

[主な著作]
Die Lohnbestimrnung bei leistungs-und erfolgsabhangigen Entgelten im Spannungsfeld von Privatautonomie und Kollektivautonornie, Tlibingen, 2003
『成果主義賃金の研究』(単著,信山社,2004年)
『解雇の研究』(単著,法律文化社,2011年)
『労働者派遣法の研究』(単著,中央経済社,2015年)
『障害者雇用における合理的配慮』(編著,中央経済社,2017年)
障害者職業総合センター編『欧米の障害者雇用法制及び施策の動向と課題』(共著,2012年)
角田邦重,小西哲文編『内部告発と公益通報者保護法』(共著,法律文化社,2008年)
「ドイツにおける従業員代表の労働条件規整権限の正当性とその限界」日本労働法学会誌104号(2004年)
「労働法学における新たな法思想「社会的包摂」の可能性」山田省三,石井保雄編『労働者人格権の研究(上)角田邦重先生古稀記念」(信山社,2011年)