会計データの読み方・活かし方―経営分析の基本的技法
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- 企業の活動をあらわす会計データを内(経営者の眼)と外(投資者の眼)から分析するための方法を事例を交えて解説した入門書。経営者、ビジネスマン、投資家、学生に最適。
目次
会計データの読み方・活かし方
—経営分析の基本的技法
目次
経営分析は“ 天気予報”
第1章 何のために会社を分析するのか
1 会社の健康診断
2 問題を発見し,解決策を考える
3 経営者は自分の会社のことがわからない
4 投資する前に,投資先のことを知っておく
5 ベンチャー・ビジネスを起こすために知っておく ……ほか
第2章 会社は成長しているか
1 グラフ用紙(方眼紙)を使う
2 片対数グラフを使う
第3章 会社の成長に無理はないか
1 成長性比較グラフを使う
2 増減(増分)分析をしてみよう
第4章 次期の売上高を予測してみよう
1 経営計画のスタートラインは売上高の予測
2 時系列データを用意する
3 スキャッター・グラフ法
4 最小2乗法(単純回帰分析)
5 移動平均法を使って売上高を予測してみよう
第5章 売上げの季節変動を読む
1 移動合計グラフを描く
2 Zグラフを描く
第6章 会社は収益性の高い事業をしているか
1 「もうかりまっか」
2 「もうかりまっか」を数字で表わせば
3 総資本利益率は経営者にとっての利益率
4 自己資本利益率は株主にとっての利益率
5 儲けはどうやって計算するのか ……ほか
第7章 本業でどのくらい儲けているか
1 本業比率と売上高構成
2 総資本営業利益率
3 売上高営業利益率
4 総資本営業利益率の分解
第8章 いくら売れれば採算ベースに乗るか
1 売上高と営業利益はパラレルに伸びるか
2 固定費と変動費
3 損益分岐点の計算
4 変動損益計算書
5 営業レバレッジ
第9章 公式から損益分岐点を計算してみよう
1 粗利益と限界利益
2 限界利益率
3 限界利益率による損益分岐点の求め方
4 変動費率によって損益分岐点を求める方法
5 公式により損益分岐点を求める方法 ……ほか
第10章 グラフを使って損益分岐点を読む
1 利益図表の作り方
2 限界利益を示した利益図表
3 変動損益計算書型の利益図表
4 限界利益図表
5 利益三角形の見方
第11章 損益分岐点分析を実践する
1 固定費と変動費の性格
2 勘定科目法
3 総費用法(総額法,変動費率法)
4 スキャッター・グラフ法
5 最小2乗法
第12章 財務体質と借金の返済能力をチェックする
1 図体の大きい会社はいい会社か
2 図体はどうやって計るか
3 自己資金と借金のバランス
4 自己資本比率という尺度は何を計るものか
5 短期の借金返済能力と長期の借金返済能力 ……ほか
第13章 借入金の活用を考える
1 無借金経営
2 事業拡大・多角化経営の資金源としての借入金
3 借金すれば税金が減る
第14章 借入金は本当に有利か
1 総資本利益率の考え方
2 株主にとっての資本利益率
3 総資本事業利益率と自己資本利益率の関係
4 財務レバレッジ効果
5 財務レバレッジ計算の限界
第15章 会社は社会に貢献しているか
1 給料を減らせば利益は増える
2 儲け過ぎに対する社会的批判
3 生産性とは何か
4 付加価値とは何か
5 付加価値の計算 ……ほか
第16章 付加価値を分析する
1 労働生産性と資本生産性
2 付加価値生産性の展開
3 労働装備率と設備生産性
4 設備生産性の展開
5 労働分配率と資本分配率 ……ほか
第17章 資金繰りはうまくいっているか
1 満席にさせないテクニック
2 資金とは何か
3 どのような資金情報が必要か
4 カレンダーを利用した資金繰り
5 実績の資金表と見積もりの資金表 ……ほか
第18章 キャッシュ・フロー計算書から何が読めるか
1 キャッシュ・フロー計算書とは何か
2 キャッシュには何が入るか
3 キャッシュ・フロー計算書の構造
4 キャッシュ・フロー計算書を読むポイント
5 日本の大企業は資金繰りでは倒産しない
第19章 企業集団はどのように分析するか
1 企業集団とは何か
2 企業集団の財務諸表
3 親会社と企業集団を比較してみる
4 貸借対照表を比べてみる
5 損益計算書を比べてみる ……ほか
著者プロフィール
田中 弘(たなか ひろし)
神奈川大学経済学部教授・商学博士
札幌で生まれました。
スキーやスケートなどのウインター・スポーツが大好きです。
早稲田大学商学部を卒業後,同大学の大学院で会計学を学びました。
貧乏で,ガリガリに痩せていました。
大学院博士課程を修了後,愛知学院大学に奉職し,スキー,テニス,ゴ
ルフ,フィッシングを覚えました。
若い学生の皆さんと技(!)とスコアを競い合ったことが楽しい思い出です。
1993年より,神奈川大学経済学部教授。
1994年から1997年まで,公認会計士2次試験委員。
2000−2001年 ロンドン大学大学院(LSE)客員教授。
ウインブルドンに通算で2年住みました。
テニスのチャンピオンシップは,仕事をそっちのけで観戦しました。
趣味は,いろいろあります。スキーは全日本スキー連盟の公認準指導員テニスは草大会1回戦ボーイ,ゴルフは,スコアではなくプレイの回数だけ減りました。葉山や三浦半島で小魚を釣るのが大好きです。
●主な著書
『時価主義を考える(第3版)』中央経済社(2002年)
『経営分析—会計データを読む技法』中央経済社(2003年)
『時価会計不況』新潮社[新潮新書](2003年)
『会計学の座標軸』税務経理協会(2001年)
『原点復帰の会計学(第2版)』税務経理協会(2002年)
『不思議の国の会計学』税務経理協会(2004年)
『新財務諸表論(第3版)』税務経理協会(2007年)
『財務諸表論を学ぶための会計用語集』税務経理協会(2008年)
『会社を読む技法—現代会計学入門』白桃書房(2006年)