- 本の紹介
- コミックやアニメの国際市場では、日本の作品が注目を浴びている。日本のマンガビジネスが、どのように生成し、発展してきたのかを、ビジネスの仕組みという視点から考察。
目次
マンガビジネスの生成と発展
目次
はじめに
第1章 問題意識と研究目的
1 研究の背景
2 問題意識
3 研究目的
4 本書の構成
第2章 先行研究と研究方法
1 コンテンツビジネスに関する先行研究
1-1 ゲーム産業に関する研究
1-2 コンテンツ産業に関する研究
2 ビジネスシステム研究
2-1 経済的・社会的諸関係としてのビジネスシステム
2-2 産業のビジネスシステム
2-3 地域産業のビジネスシステム
2-4 個別企業のビジネスシステム
2-5 小 括
3 研究方法と分析視角
3-1 研究方法
3-2 本書の分析視角
第3章 コミックのビジネスシステム
1 日本におけるコミック事業の歴史
1-1 1945~1954年(昭和20年代)
1-2 1955~1964年(昭和30年代)
1-3 1965~1974年(昭和40年代)
1-4 1975~1984年(昭和50年代)
1-5 1985~1994年(昭和60年から平成6年)
2 コミック雑誌編集部の事例
2-1 東京出版(仮名)の概要
2-2 「ボーイズ」(仮名)編集部の構造
2-3 「ボーイズ」の編集方針
2-4 読者の評価(人気投票)
2-5 発見事実
3 コミックのビジネスシステム
3-1 マンガ家の発掘・育成の仕組み
3-2 競争による選別・淘汰の仕組み
3-3 コミック雑誌と読者の関係性
4 小 括
第4章 マンガのビジネスシステム
1 日本におけるアニメ事業の歴史
1-1 アニメの分類
1-2 日本のアニメの歴史
2 アニメ製作会社の事例
2-1 関東アニメ(仮名)の概要
2-2 関東アニメ(仮名)の組織
2-3 アニメ製作の実態
2-4 発見事実
3 キャラクター商品企業の事例
3-1 キャラクターの分類と本事例の対象
3-2 横浜トーイ(仮名)におけるキャラクター商品事業の歴史
3-3 発見事実
4 マンガのビジネスシステム
4-1 素材としてのコミックの有効性
4-2 アニメ製作費の制約と広告効果
4-3 キャラクター商品企業の戦略
4-4 3つの事業のバランス
5 小 括
第5章 マンガビジネスの海外進出
1 海外進出の経緯
1-1 アジア圏への進出の経緯
1-2 米国への進出の経緯
2 韓国への進出と現地市場に与えた影響
2-1 韓国のマンガ市場
2-2 日本のマンガビジネスの影響
3 海賊版と海外進出
3-1 コミックの海賊版
3-2 アニメの海賊版
3-3 キャラクター商品の海賊版
4 発見事実
第6章 マンガビジネスの変貌
1 技術と流通の変化
1-1 コミックのデジタル化
1-2 アニメのデジタル化
2 事業領域の拡大
3 ビジネスシステムの変貌
3-1 製作委員会という手法
3-2 製作委員会によるビジネスシステムの変化
3-3 小 括
第7章 結論と今後の課題
1 本書の結論
2 今後の研究課題
参考文献
索 引
著者プロフィール
岡田 美弥子(おかだ みやこ)
北海道大学大学院経済学研究科,准教授
1995年 北九州大学商学部(現,北九州市立大学経済学部)卒業
1997年 神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了
2000年 神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了,
経営学博士(神戸大学)
2000年 関西学院大学商学部,非常勤講師
2001年 北海道大学大学院経済学研究科,専任講師
2003年 北海道大学大学院経済学研究科,助教授(2007年より現職)
2016年 香港中文大学客員研究員
主要業績
「マンガビジネスの成長」神戸大学大学院経営学研究科博士論文,2000年
「日本漫畫業如何開拓國際市場」,『新世紀的東亜經濟合作』,pp.393-402,中國評論學術出版社,2007年
「ビジネスシステム研究の意義と課題」,『日本情報経営学会誌』(日本情報経営学会)33( 2), pp.47-58,2012年
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