戦略的投資決定と管理会計
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- 管理会計研究の第一線で活躍するデリル・ノースコットが、生産設備投資と組織能力投資の決定における管理会計の役割について著したCapital Investment Decision-Makingの全訳。
目次
戦略的投資決定と管理会計
目次
まえがき
第1章/投資とは何か
1 投資の定義
2 誰が投資決定に関わるのか?
3 投資の重要性
4 投資は他の組織活動とどのように関連しているのか
5 ま と め
■さらなる学習のために
■練習問題
第2章 投資「プロセス」
1 はじめに
2 投資モデル
3 潜在的投資機会の認識
4 案件の定義と一次審査
5 詳細分析と承認
5. 1 「詳細分析と承認」の概要
5. 2 詳細分析と承認:まとめ
6 投資案件の実行
7 事後監査
8 ま と め
■さらなる学習のために
■練習問題
第3章/投資評価のための財務分析技法
1 はじめに
2 どのような情報が投資決定には必要なのか
3 理論的基礎
3.1 会計学的概念
3.2 経済学的および財務論的概念
4 会計学に基づいた技法
4.1 回収期間法(PP法)
4.2 会計的利益率法(AROR法)
5 経済学に基づいた技法
5.1 割引キャッシュフロー分析と「貨幣の時間価値」
5.2 内部利益率法(IRR法)
5.3 正しい方向への一歩:割引回収期間法(DPP法)
6 勝者:NPV法
■さらなる学習のために
■練習問題
第4章/正味現在価値法の正しい利用法
1 税 金
1.1 費用と収益
1.2 資産の売却損益
1.3 減価償却費および税務償却控除
1.4 税制の投資誘因
1.5 税金効果:まとめ
2 インフレーション
3 経済命数が異なる案件の比較
4 資本制約
5 NPV法の利用:まとめ
■さらなる学習のために
■練習問題
第5章/必要利益率の決定とリスクへの対処
1 はじめに
2 必要利益率の決定方法
2.1 「資金コスト」法:加重平均資本コスト(WACC)
2.2 「 リスク調整済利益率」法:資本資産評価モデル
2.3 実用主義(pragmatic)法:調整済必要利益率
2.4 必要利益率の決定:まとめ
3 リスクをともなう投資の評価への代替的方法
3.1 確率分布の割り当て:確率分布法
3.2 シミュレーション
3.3 感度分析
3.4 ゲーム理論
3.5 OR手法を用いたリスクをともなう投資の分析:まとめ
4 ま と め
■さらなる学習のために
■練習問題
第6章/ 我々は投資決定実務について何を知っているのか
1 はじめに
2 潜在的投資機会の認識
3 公式的構造
4 分析と承認
4.1 投資分析技法の利用
4.2 投資評価における非財務的要因の影響
4.3 キャッシュフロー情報と必要利益率の決定
4.4 リスク分析とOR手法の利用
4.5 分析と承認:まとめ
5 事後監査
6 組織成員
7 戦略的計画設定
8 ま と め
■練習問題
第7章/ 人間の意思決定行動としての投資:行動的視点
1 はじめに
2 「合理性」とは何か
3 会計情報の代替的利用
4 業績評価と動機づけ
4.1 長期目標 対 短期目標
4.2 会計 対 企業価値の最大化という業績尺度
4.3 権限 対 責任
4.4 リスク回避
4.5 業績評価と動機づけ:まとめ
5 戦略的計画設定と意思決定
6 まとめ:投資決定への行動的アプローチ
7 む す び
■練習問題
第8章/事例研究:実務における投資決定
1 はじめに
2 フォスターズ建設会社:組織の背景
3 FC社における公式的な投資システム
4 投資決定の実際:クレーンの取替え
5 会議参加者
6 会 議
7 課 題
8 論 点
8.1 財務分析
8.2 IRRを計算すべきか
8.3 重要変数
8.4 その他に必要とされる追加的情報
8.5 問 題 点
8.6 事後監査
8.7 手続きの変更
9 ま と め
第9章/投資決定の将来展望
1 これまでの概説
2 投資決定の将来に待ち受けているものは何か
2.1 投資分析技法の発展
2.2 投資決定環境の改善
3 結論:情報提供者と投資決定
参考文献
付録:投資提案の標準的様式の例
用語集
監訳者あとがき
索 引
著者プロフィール
《監訳者紹介》
上總康行(かずさ やすゆき)
1944年 兵庫県に生まれる
1977年 立命館大学大学院経営学研究科博士課程単位取得
1989年 名城大学商学部教授
1990年 日本会計史学会賞受賞
1991年 経済学博士(京都大学)
1996年 京都大学経済学部教授
2003年 日本原価計算研究学会賞受賞
2006年 公認会計士試験委員(2008年まで)
2007年 福井県立大学経済学部教授,京都大学名誉教授
2009年 福井県立大学特任教授,現在に至る
[主要著書]
『アメリカ管理会計史』(上下巻,同文舘,1989年)
『管理会計論』(新世社,1993年)
『情報処理入門』(岸川典昭氏と共編,中央経済社,1995年)
『経営科学入門』(平井孝治氏と共編,中央経済社,1997年)
『倒産指数』(現代会計カンファランス編[代表],日本経済新聞社,1997年)
『会計情報システム』(上古融氏と共著,中央経済社,2000年)
『次世代管理会計の構想』(澤邉紀生氏と共編著,中央経済社,2006年)