証券化とSPE連結の会計処理〈第3版〉―金融商品のオフバランス取引をめぐる実務
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- 証券化取引とそこで重要な役割を果たすSPE(特別目的事業体)の会計実務を米国基準を中心に解説。米国のSFAS155~157号など証券化新基準や日本の投資組合連結対応などに準拠。
目次
証券化とSPE連結の会計処理<第3版>
目次
第1章 金融資産の譲渡と証券化の概要
1 証券化の類型
2 証券化のステップ
3 SPEの役割と種類
(1) SPEについて
(2) SPEの種類
(3) 適格特別目的事業体(QSPE) ……ほか
4 証券化におけるリスク
(1) 信用リスク
(2) 流動性リスク
(3) プリペイメント・リスク(期限前償還リスク) ……ほか
5 信用補完と優先劣後構造
6 サービサーの役割と種類
7 サービス資産または負債
8 倒産リスクと倒産隔離(バンクラプシー・リモート)
9 証券化におけるオフバランス処理
第2章 米国会計基準における証券化の会計処理
1 SFAS140号の概要
(1) SFAS140号の構成
(2) SFAS140号の公表までの経緯
(3) SFAS140号が解決を図った論点 ……ほか
2 オフバランス化処理の要件の概要
(1) オフバランス化達成のためのプロセスの全体像
(2) 個別財務諸表でのオフバランス化の3要件の概要
(3) オフバランス化の要件1:譲渡資産の譲渡人からの隔離
……ほか
3 オフバランス化の要件1:倒産隔離における債務者対抗要件と第
三者対抗要件
4 オフバランス化の要件2:売却処理の制限となるオプション
5 適格SPE(QSPE)
(1) 適格SPEの概説
(2) 適格SPEの要件1:譲渡人からの明確な分離
(3) 適格SPEの要件2:活動の制限 ……ほか
6 証券化取引の会計処理
(1) SFAS140号による金融資産譲渡の会計処理の概要
(2) 証券化取引の会計処理の類型
(3) 会計処理例1:貸出金 ……ほか
7 証券化に関する開示情報
8 FASB適用ガイドの構成
9 証券化の会計処理をめぐる最近の米国会計基準の動向
10 保証の会計処理(補論)
(1) FIN45号公表の背景および主たる考え方
(2) 適用対象
(3) 認識・測定 ……ほか
11 公開草案「適格特別目的事業体および譲渡資産の隔離─
SFAS140号の改訂」および「金融資産の譲渡の会計処理─
SFAS140号の改訂」(補論)
(1) 公開草案の概要および適用基準日
(2) 2003年公開草案の課題および背景説明
(3) 改訂点1:QSPEの要件厳格化─譲渡人との信用補完契約
……ほか
12 SFAS155号の概要(補論)
13 SFAS157号「公正価額測定」の概要(補論)
(1) 適用範囲
(2) 公正価額の定義と市場情報の重視
(3) 資産と負債の公正価額測定 ……ほか
第3章 米国会計基準におけるSPE連結の会計処理
1 SPE連結見直しの契機となったエンロン問題
(1) 背 景
(2) SPEを利用したオフバランス化
(3) FIN46発効前のSPE連結基準 ……ほか
2 FIN46/FIN46R「変動持分事業体の連結
−ARB No.51実務指針−」の内容
(1) FIN46/FIN46R公表の背景
(2) FIN46Rの基本的構成
(3) FIN46Rの適用範囲 ……ほか
3 FIN46R適用における計算例および設例
(1) 期待損失の算出
(2) 変動持分事業体の判定
(3) 主たる受益者の特定 ……ほか
4 オフバランスシート・アレンジメントに関するSEC規則
第4章 日本会計基準における証券化およびSPE連結の
会計処理
1 金融資産譲渡と特別目的会社の連結に関する会計指針
2 金融資産の譲渡と売却処理の要件
3 証券化における会計処理
4 金融資産譲渡で利用される特別目的会社等の連結
5 投資事業組合の連結
(1) 対象となる事業体と投資対象
(2) 支配力基準の考え方
(3) 支配力基準の具体的適用 ……ほか
第5章 IAS/IFRSにおける証券化およびSPE連結の会計処理
1 IAS39号 の設定と改訂
2 改訂IAS39号における認識中止に関する規定
(1) 連結レベルでの金融資産の認識中止
(2) 認識中止規定の適用範囲
(3) 認識中止の条件 ……ほか
3 SPEの連結
索 引
著者プロフィール
<著者紹介>
岩崎伸哉(いわさき しんや)
1993年3月 東京大学経済学部卒業
1993年4月 監査法人トーマツ入社
1996年4月 公認会計士第三次試験合格,公認会計士登録
1998年2月 米国公認会計士試験合格
現在,監査法人トーマツ 社員
【主な著書】
『速解Q&A 合併 会社分割 株式交換・移転ハンドブック』(共著・清文社)
水野龍也(みずの たつや)
1996年3月 明治大学商学部卒業
1997年10月 監査法人トーマツ入社
2001年4月 公認会計士第三次試験合格,公認会計士登録
現在,監査法人トーマツ マネージャー
<編著者紹介>
荻 茂生(おぎ しげお)
1974年3月 明治大学商学部卒業
1974年11月 デロイト・ハスキンズ・アンド・セルズ会計事務所(合併に
より現,監査法人トーマツ)入社
1979年2月 公認会計士第三次試験合格,公認会計士登録
1995年5月 米国公認会計士試験合格
現在,監査法人トーマツ代表社員
【主な著書】
『金融商品の全面時価評価』(中央経済社)
『ヘッジ取引の会計と税務』(共著・中央経済社)
『デリバティブの会計実務』(共著・中央経済社)
『英文財務諸表入門』(共著・税務研究会)
『包括利益をめぐる論点』(共著・企業財務制度研究会)
『金融商品会計の実務』(共著・清文社)
『新しい金融商品の会計Q&A』(共著・東京リサーチインターナショナル)
『よくわかるIAS 108の Q&A』(共著・清文社)